「山階鳥類学雑誌」(第46巻2号)のご案内

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山階鳥類研究所の学術雑誌「山階鳥類学雑誌」は年に2冊の発行です。2015年3月20日付けで発行された、2014(平成26)年度の第2号についてご紹介します。

山階鳥類学雑誌 第46巻2号 (No. 132)
● 原著論文
山本誉士,河野裕美,水谷 晃,依田 憲: 仲ノ神島におけるオオミズナギドリの巣穴構造と繁殖個体数推定 pp.67-81

● 短報
黒沢令子,堀本富宏: 北海道胆振地方におけるカササギの分布の変遷 pp.83-88
栄村奈緒子,古谷 亘,安藤温子,出口智広: 小笠原諸島聟島の鳥類相のモニタリング ―自然再生事業による影響評価(英文) pp.89-100
出口翔大,千葉 晃,中田 誠: 海岸クロマツ林における繁殖期のアオジの植生構造に関連した生息場所選択 pp.101-107
河野裕美,水谷 晃: 日本におけるシロガシラカツオドリSula leucogaster brewsteri の初繁殖行動(英文) pp.108-118
川路則友,川路仁子: 北海道西部におけるツツドリCuculus optatus によるアオジEmberiza spodocephala 巣への赤褐色卵托卵例 pp.119-126

● 報告
姉崎 悟: 大東諸島北大東島で2013年7月に確認した鳥類 pp.127-140
新田啓子: オシドリ雄の雌への付き添い行動 pp.141-145

● 誌碑 pp.146-147
● 投稿論文校閲者一覧p.148
● 正誤表 p.149
● 投稿規定 pp.150-154
● 投稿規定(英文)pp.155-159

投稿規定の改訂<編集長の中村浩志信州大学名誉教授の編集後記から>)
「山階鳥類学雑誌の投稿規定が、この3月から改訂されることになりました。主な改正点は、原著論文と短報の扱いです。これまで両者は、はじめに、方法、結果、論議等の見出しを付けるか付けないかによって違いが分かるようにしてきましたが、考察や論議にあたるものは付けない報告とそれをつける短報との区別が極めて曖昧で、混乱が生じていました。そのため、短報にも原著論文と同様に論議等の見出しを付けることにしました。その上で、原著論文と短報の区別は、主に論文の長さによることにし、短報は印刷ページ数が10ページ以内を目安とすることにしました。
今後は、この新たな基準に従って原著論文、短報、報告のどのカテゴリーの論文かを明記して投稿していただくことになります。今回の号に掲載した一部の短報については、この新たな投稿規定に沿って論議等の見出しをつけましたので、参考にしていただけたらと思います。
これからも皆様からの投稿をお待ちしております。(中村浩志)」

「山階鳥類学雑誌」は、鳥類の研究論文を掲載する学術雑誌です。1952年に「山階鳥類研究所研究報告」のタイトルで創刊され、2003年に現在の誌名に改めました。山階鳥研の研究論文を掲載するとともに、所外の研究者の研究発表の場としても貢献しています。
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