カレドニアガラスの嘴が道具を使いやすい特殊な形に進化していることを発見しました

crow_7_s02南太平洋のニューカレドニアだけに生息するカレドニアガラスは、先端を鈎状に整えた小枝や葉を嘴でくわえ、木の穴などにつっこんで中から昆虫やその幼虫を引っぱりだして食べる、道具を使う鳥であることが知られています。慶應義塾大学ほかの国際共同研究チームは、さまざまな種のカラス類の嘴の三次元形態を比較解析して、カレドニアガラスが道具の使用に適した特殊な形態に進化していることを発見しました。この研究チームには山階鳥研の山崎剛史研究員が参加しています。

詳細は、慶應義塾大学のプレスリリース「道具を使うカラスの嘴が特殊な形に進化していることを発見」(2016年3月10日)をご覧ください。

この結果は、2016 年3月9日に「Scientific Reports」オンライン版にMatsui et al. 2016. Adaptive bill morphology for enhanced tool manipulation in New Caledonian crows. として発表されました。

※ 画像は、木の中に潜むカミキリムシの幼虫を道具を使って捕まえるカレドニアガラス(写真:オークランド大学Gavin R.Hunt 博士)