投稿者「山階鳥研広報」のアーカイブ

【時間割公開!】「山階鳥研 見にレクチャー」@ジャパン・バード・フェスティバル(11/4-5)へのご来場お待ちしています!

2019年の「見にレクチャー」の様子

年に1回、山階鳥研の地元、千葉県我孫子市で開催される、鳥と環境のお祭り「ジャパンバードフェスティバル(JBF)」は今年は、11/4(土)、11/5(日)です。
山階鳥研では今年もJBF期間中、山階鳥研の講堂で所員が交代でミニレクチャーを行います。スライドによる研究紹介です。ご入場には当日配布の整理券が必要です。下記注意事項をお読みいただきご来場ください。皆様のお越しをお待ちしております。

ジャパンバードフェスティバル(JBF)2023
山階鳥研見にレクチャー

【日程】2023年11月4日(土)・5日(日)
【時間】
2023年11月4日(土)10:00〜16:00(整理券配布は9:50〜)
2023年11月5日(日)9:30〜15:00(整理券配布は9:20〜)
【場所】山階鳥研 講堂 (千葉県我孫子市高野山115) アクセス
※ 当日は我孫子駅よりJBF巡回バスが運行されます。
くわしくはJBF交通案内のページをご覧ください。
【参加費】無料
【定員】毎回25名 整理券による入場

【ご注意】
※ 各回講演時間25分、定員25人(一斉入場、一斉退出)
※ 講演の聴講には整理券が必要です。定員に達しましたら整理券の配布は終了致します。
※ 整理券は11/4(土)は9時50分、11/5(日)は9時20分より、当日分のみを山階鳥研の玄関で配布致します。
※ 整理券はお一人様5枚までの配布となります。一度に複数回の整理券は配布できません。複数の講演を聴講したい場合は、お持ちの整理券の回が終了してから次に聴きたい講演の整理券をお受け取りください。
※ 11/4(土)12時と、15時30分に予定している「鳥類標本ってどんなもの?(子供限定!)」の参加対象は、小学生から高校生です。小学1〜3年生は、付き添いとして保護者の方が1名まで入室できます。その際、未就学児をお連れの方も入室可です。整理券は保護者の方も含めて、入室する人数分必要です。
※ 研究所全体の見学はできません。玄関ロビー内と一部廊下のポスター展示は整理券なしでもご自由にご覧いただけます。
※ 駐車場の用意はありません。なるべく公共交通機関をご利用ください。
※ 時間割・講演内容の紹介はこちらのリンク(イベント情報)をご覧ください。

ジャパン・バード・フェスティバル(JBF)のサイトはこちらです。

第33回鳥学講座「小笠原諸島の海鳥は、増えたり、減ったり、海を越えたり、越えなかったり」(11月4日(土)、我孫子)JBFで開催します

我孫子市で開かれる鳥と環境のお祭り「ジャパンバードフェスティバル2023」に合わせ今年も鳥学講座を開催します。多くのみなさまのご来場をお待ちしております。

第33回鳥学講座
「小笠原諸島の海鳥は、増えたり、減ったり、海を越えたり、超えなかったり」
【講師】川上和人(森林総合研究所 鳥獣生態研究室長)
【日時】2023年11月4日(土)13時30分〜15時00分
【会場】我孫子市生涯学習センターアビスタ 1Fホール(定員:120 名)
千葉県我孫子市若松26-4
【交通】JR我孫子駅南口より南へ徒歩10分の手賀沼公園内
【参加費】無料(事前申し込み不要・先着順)
【主催・問い合わせ】
我孫子市鳥の博物館 TEL:04-7185-2212
山階鳥類研究所 TEL:04-7182-1101

レジュメ(+講師プロフィール)はこちらのリンクからご覧になれます。

世界自然遺産地域である小笠原諸島にはこれまでに21種の海鳥の繁殖記録があります。その中には、オガサワラヒメミズナギドリやクロウミツバメなど、小笠原でしか繁殖しない固有性の高い種もいます。多くの海鳥がいるのは、捕食者となる肉食哺乳類が自然分布しない海洋島だからです。そんな小笠原には1830年から人間が入植し、さまざまな外来種が持ち込まれました。その影響で海鳥は減少してしまいましたが、近年は自然再生のため外来種の駆除事業が行われ、海鳥がみるみる増加してきました。しかし、小笠原の過去の海鳥相はよくわかっていないため、この増加が果たして「回復」なのかどうかがわからないという問題が出てきました。このような問題を「ハンプティ・ダンプティ問題」と呼びます。小笠原の鳥類について研究している川上和人さんは、この問題を解決するため、化石の分析による過去の海鳥相の復元に取り組まれました。この講演では、川上さんに小笠原の海鳥相の特徴と保全管理についてお話ししていただきます。

ジャパンバードフェスティバル(JBF)のサイトはこちらです。

所員が執筆した「山階鳥類研究所のおもしろくてためになる鳥の教科書」が出版されました。

所員の著書をご紹介します。

生態、行動、分類、形態、進化などの鳥の生物学から文化、歴史、さらには「へぇ〜」というトリビアに至るまで、鳥類に関するさまざまな知識を、山階鳥研の所員が4章82項目にわたってわかりやすく解説しました。本書は、2004年に刊行された『おもしろくてためになる鳥の雑学事典』(日本実業出版社)の内容を改訂して文庫化したものです。

是非書店でお求めください。各販売サイトでもご購入いただけます。

<書籍情報>
書名:山階鳥類研究所のおもしろくてためになる鳥の教科書
著者:山階鳥類研究所
発行:山と渓谷社 版元サイト 
判型/頁:文庫版/336頁
定価:1,100円(税込)
発行日:2023年9月20日 

*山階鳥研ウェブサイト「所員の著書」ページもあわせてご覧ください。→こちら

献本ありがとうございます。「ドードー鳥と孤独鳥」

出版社から献本いただきました。こちらでご紹介するとともに、書庫に納めて活用いたします。ご寄贈大変ありがとうございました。

川端裕人(著)
「ドードー鳥と孤独鳥」

国書刊行会, 東京. (2023年9月14日発行 372ページ. 2,970円(本体:2,700円). ISBN-978-4-336-07519-2)
→ 版元ページはこちら 

博物館実習生を受け入れました

資料を保存袋に収納する実習生(左)と鶴見 文化資料ディレクター(右)

山階鳥研は、学芸員資格の取得を目指す学生を対象に、博物館実習生を受け入れています。今年は8月28日から9月1日の5日間、東京農業大学 地域環境科学部の4年生1名が実習を行いました。

今回の実習の主な内容は、図書の整理や、文化資料の登録準備で、鶴見みや古 文化資料ディレクターが指導を担当しました。

山階鳥研は、創設者山階芳麿博士が研究に使用した機材や、鳥学者から寄贈された日本の鳥学の足跡を知ることができるさまざまな文化資料を所蔵しています。今回の実習では、山階芳麿博士が実際に使用していた双眼鏡に登録番号を書いたラベルを付けるといった登録作業、未登録の本や雑誌の整理、昔の写真の汚れを取り、長期保存が可能な透明なポリエチレンの袋に収納するといった保存作業などを行いました。資料整理には慎重さも必要です。場合によっては、物が包まれていた新聞紙、封筒も大切な資料になり得ます。日付や消印からは資料の制作や使用年代、封筒に書かれている住所などの文字情報からは、購入先などさまざまなことがわかる可能性があるからです。今回は細かくて気を遣う作業が多かったですが、山階鳥研には鳥の標本のほかにも「さまざまな資料」があることを知っていただき、鳥の世界が広がった実習であればうれしい限りです。

日本鳥学会2023年度大会が開催されます

日本で最大の鳥類研究者団体である、日本鳥学会の2023年度大会が、9月15日(金)〜18日(月・祝)の日程で、金沢大学で開催されます(下の写真は開催当日の案内ボード)。

【大会】9月15日(金)〜17日(日)
会場:金沢大学角間キャンパス(石川県金沢市角間町)
【公開シンポジウム】9月18日(月・祝)9:30〜12:00(開場9:00)
会場:金沢市文化ホール(石川県金沢市高岡町15番1号)
【鳥の学校】9月15日(金) ※参加受付は終了しています
会場:加賀市鴨池観察館(石川県加賀市片野町子2-1)

山階鳥研のメンバーは、こちらの一覧表のとおり、口頭発表7件、ポスター発表8件、3件の自由集会の主催などに参加するほか、鳥の学校では捕獲や発信器の装着実習の講師を務めます。
日本鳥学会2023年度大会の概要はこちらをご覧ください。会員以外でも、参加費を支払えば当日発表が聞けます。
公開シンポジウム「専門家が語る鳥類学の面白さ〜身近な鳥のふしぎ・ひみつ〜」はどなたでもお申し込み不要で聴講いただけます。内容は、小学校高学年以上を想定していますが、未就学児の同伴も可能です。ふるってご参加ください。

献本ありがとうございます。「鳥になって感じてみよう」

10/15に発行される新刊の絵本を出版社から広報に献本いただきました。こちらでご紹介するとともに、書庫に納めて活用いたします。ご寄贈大変ありがとうございました。

ティム・バークヘッド(著) キャサリン・レイナー (絵) 水野裕紀子(訳) 樋口広芳(監)
「鳥になって感じてみよう」

化学同人, 京都. (2023年10月15日発行 48ページ. 2,750円(本体:2,500円). ISBN-978-4-7598-2308-0)
→ 版元ページはこちら 

ベニアジサシがノラネコに捕食/昆明・モントリオール生物多様性枠組(3)/韓国の研究機関と鳥インフルエンザに関連する渡り鳥追跡のための協定を締結ほか「山階鳥研NEWS」2023年9月号

山階鳥類研究所の広報紙「山階鳥研NEWS」2023年9月号(No.309)をご紹介します。

冒頭ではオーストラリアの足環が付いたベニアジサシがノラネコに捕食された話題を、記事と尾崎副所長によるエッセーで紹介しました。

環境省野生生物課の中澤圭一課長による連載「昆明・モントリオール生物多様性枠組について」は第3回目。最終回では新枠組の主要要素についてご紹介いただきました。

続いてドイツと韓国からの研究者の来所について。韓国国立野生動物疾病管理院とは鳥インフルエンザに関連する渡り鳥追跡のための協定を締結しました。

巻末の鳥のモニュメントは、鹿児島県与論町にある「海を越えた交流 ヤンバルクイナ」です。

その他、展示協力・活動報告などのほか、令和4年度寄附金・賛助会員についてのご報告や、イベント告知・レポートなども掲載しました。

2023年9月号(第309号) 目次(敬称略)
1面
 表紙写真(ノゴマ) 賛助会員 竹田亮三
2面 オーストラリアの足環が付いたベニアジサシがノラネコに捕食
3面 所員エッセー ネコに捕食されたベニアジサシに足環が付いていた 副所長 尾崎清明
4-5面 昆明・モントリオール生物多様性枠組について(その3)主要要素 環境省 自然環境局 野生生物課長 中澤圭一
6面 ドイツから研究者が来所/韓国の国立野生動物疾病管理院と鳥インフルエンザに関連する渡り鳥追跡のための協定を締結/所員の著書
7面 ジャパンバードフェスティバル(JBF)2023 鳥学講座・山階鳥研見にレクチャー/山階鳥類学雑誌目次/令和4年度決算報告/中国・四国地区賛助会員の集い
8面 鳥のサイエンストーク/展示協力・活動報告/鳥のモニュメント/事務局から(賛助会員・ご寄附/訂正/所内見学会のお知らせ)/編集後記

「山階鳥研NEWS」は、山階鳥研の活動や、鳥学研究や鳥の話題をやさしく紹介するニュースレターです。賛助会員に入会いただきますと、隔月でお送りいたします。
* 賛助会員のご入会は「ご支援のお願い」をご覧ください。
* 山階鳥研NEWSのこれまでの号の目次はこちらです。

こちらも合わせてごらんください。
山階鳥研ウェブサイト イベント情報ページ
山階鳥研ウェブサイト プレスリリースページ

ドイツから研究者が来所しました

フリードマン博士の講演の様子

5月31日、6月1日に、ドイツ・ハンブルク動物学博物館の鳥類学担当のキュレーター、フリードマン博士が標本調査と標本管理システムの視察のため来所しました。

ニック・フリードマン(Nick Friedman)博士は、沖縄科学技術大学院大学(OIST)に在籍していたこともあり、日本の南西諸島の島嶼に生息する鳥類標本を閲覧しました。また、山階鳥研の標本収集や標本管理システムについては岩見恭子 研究員が説明しました。6月1日には所内の講堂で、オーストラリアの鳥類におけるくちばしの大きさと形の進化に関する研究や、沖縄県のやんばる地域で録音された環境音をAIで解析し人間活動が生物へ及ぼす影響を調べる研究などを紹介するセミナーが行われました。

韓国の国立野生動物疾病管理院と鳥インフルエンザに関連する渡り鳥追跡のための協定を締結しました

調印式後の記念撮影 (前列、左から)イ・スウン チーム長、シン 院長、峰崎善次 事務局長、尾崎清明 副所長(後列、左から)水田拓 自然誌・保全研究ディレクター、イ・シワン 韓国環境生態研究所所長、チョン・ソル 研究員、イ 研究員、澤 研究員

6月20日、韓国の国立野生動物疾病管理院(NIWDC)から、シン・ドンイン 院長ら5名が山階鳥研に来所し、調印式を行いました。

韓国の国立野生動物疾病管理院(NIWDC:National Institute of Wildlife Disease Control and Prevention)は鳥インフルエンザに関連する種の追跡プロジェクトを立ち上げています。韓国国内だけでなく、モンゴルなどの周辺国とも共同研究を実施しています。今回締結した協定により、今後5年間程度、鳥インフルエンザとの関連が考えられるガンカモ類やツル類などの渡り鳥を継続して追跡調査し、情報を共有する予定です。当日は、調印式に先立ってセミナーが開催され、イ・ソンミ 研究員からは追跡プロジェクトの概要について、澤祐介 研究員からはガン類における近年の追跡調査についての講演があり、双方の意見交換を行いました。