研究集会」カテゴリーアーカイブ

日本鳥学会2018年度大会が始まっています

日本で最大の鳥類研究者団体である、日本鳥学会の2018年度大会が、9月14日〜17日の日程で、新潟大学で始まりました。

日本鳥学会の2018年度大会
【会期】2018年9月14日(金)~17日(月・祝日)
【会場】新潟大学五十嵐キャンパス(14〜16日)新潟コンベンションセンター 朱鷺メッセ (17日)

山階鳥研のメンバーは、こちらの一覧表のとおり、公開シンポジウムでの講演2件、口頭発表6件、ポスター発表6件、1件の自由集会の主催と自由集会の中の話題提供5件、自由集会でのコメンタリー1件などに参加します。

日本鳥学会2018年度大会の概要はこちらをご覧ください。会員以外の方でも、参加費を支払えば発表を聞くことが可能です。

また、公開シンポジウム「トキの放鳥から10年:再導入による希少性鳥類の保全」は公開で行われ、誰でも無料・事前申し込みなしで参加可能です。出口智広・保全研究室長が「アホウドリ移住計画はどこまで進んだか」、尾崎清明・副所長が「太平洋諸島のクイナ類の再導入」のタイトルでそれぞれ講演します。ご関心のある方はぜひふるってご参加ください。

日本鳥学会2017年度大会が始まりました

日本で最大の鳥類研究者団体である、日本鳥学会の2017年度大会が、9月15日〜18日の日程で、筑波大学で始まりました。

日本鳥学会の2017年度大会
【会期】2017年9月15日(金)~18日(月・祝日)
【会場】筑波大学第二エリア(15〜17日、18日)

山階鳥研のメンバーは、こちらの一覧表のとおり、口頭発表10件、ポスター発表4件、1件の自由集会の主催と自由集会の中の話題提供1件、「鳥の学校」(講師)などに参加します。

日本鳥学会2017年度大会の概要はこちらをご覧ください。会員以外の方でも、参加費を支払えば発表を聞くことが可能です。シンポジウム「生態学者 vs 外来生物 本気で根絶,本気で再生 奄美・沖縄・小笠原」は公開で行われ、誰でも無料・事前申し込みなしで参加可能です。ご関心のある方はぜひふるってご参加ください。

米国のマンスフィールド研修員を受け入れました

2017年2月20日から3月5日の日程で、米国商務省海洋大気庁の生物学者シリ・ハカラ(Siri Hakala)さんをマンスフィールド研修員として受け入れました。

マンスフィールド研修は、日本の行政システムに詳しい知日派の中堅若手官僚を育成する目的で、米国政府職員が日本政府ほかでの研修を行うプログラムで、米国国内法であるマイク・マンスフィールド・フェローシップ法に基づいて日米両国政府が協力して実施しています。研修員は約2ヶ月間の日本語集中研修とホームステイのあと、10ヶ月間は日本の各府省や地方公共団体、民間企業・団体等の職場に配属され日常業務を通じて研修します。

米国海洋大気庁太平洋諸島水産科学センターで働くハカラさんはこのプログラムの第21期の研修員10名のうちの一人として、2016年7月に来日し、日本における水産や海洋生態系、希少種に関する調査研究と政策決定の関係についての理解を深める目的で、行政機関、大学、水産研究所等で研修しました。その一環として、山階鳥研も本人の希望で研修先に選ばれました。我孫子の山階鳥研で2日間の研修を行ったあと、小笠原諸島聟島(むこじま)でアホウドリの飛来状況のモニタリング調査に出口智広研究員とともに参加しました。その間、山階鳥研で職員ほかを対象として1回と、小笠原の父島で自然保護関係者等を対象として1回のセミナーを行いました。セミナーの内容は、米国海洋大気庁での希少種保全を中心としたもので、小笠原でのセミナーは現地の関係者も関心の高いクジラ類の研究と保全を中心にして行われました。

※ ハカラさんがご自身のブログに、聟島での調査について書かれた ” A Week on Mukojima”(英文) はこちらをご覧ください。

※ 写真上は、アホウドリ観察ポイントのハカラさん(右、2017年2月26日小笠原諸島聟島)、写真下は山階鳥研でのセミナーのようす(2017年2月20日)です。
※ マンスフィールド・フェローシップ・プログラムについてはこちら(モーリーン&マイク・マンスフィールド財団のウェブサイト)をご覧ください。
※ 山階鳥研のアホウドリ保護活動についてはこちらの「アホウドリ 復活への展望」をご覧ください。

バードカービング作家の内山春雄さんがセミナーを行いました

uchiyama_seminarリアルな鳥の彫刻であるバードカービングの日本での草分けで、我孫子市在住の内山春雄さん(日本バードカービング協会会長)が、12月22日、山階鳥研で所員を対象に、最近の活動について話をされました。

内山さんは、視覚障害者に鳥について理解してもらう教材として、触れるバードカービング、「タッチカービング」を発案され、実際に視覚障害者に対する講演等も行っていますが、今年2月にハワイで行われた太平洋海鳥グループの年次大会で「タッチカービング」について講演を行いました。このときのハワイ訪問で、ハワイミツスイの仲間の適応放散が、「タッチカービング」による生物多様性についての教材にふさわしいことに気づき、9月に、再度ハワイを訪問し、ビショップ博物館で、多数の絶滅種を含む約40種のハワイミツスイ類の標本を閲覧し、完成まで数年を要すると見込まれるハワイミツスイ類全種のカービング作成のためのデータ収集をしてこられました。

今回のセミナーでは、2月の太平洋海鳥グループの大会での研究者へのプレゼンテーションや交流のようすや、考古・民族・自然誌の分野で名高いビショップ博物館の脊椎動物学部門での標本閲覧体験、そして、ハワイミツスイ類全種のカービング作成のプロジェクトについて話されました。

日本鳥学会2016年度大会が始まりました

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日本で最大の鳥類研究者団体である、日本鳥学会の2016年度大会が、9月16日〜19日の日程で、北海道大学(北海道大学)で開催されます。
【会期】2016年9月16日(金)~19日(月・祝日)
【会場】北海道大学札幌キャンパス・共済ホール
山階鳥研のメンバーは、こちらの一覧表のとおり、プレナリー(全体)講演1件(藤巻裕蔵特任研究員)、口頭発表8件、ポスター発表6件、2件の自由集会の主催と自由集会の中の話題提供7件などに参加します。

日本鳥学会2016年度大会の概要はこちらはこちらをご覧ください。会員以外の方でも、参加費を支払えば発表を聞くことが可能です。シンポジウム「恐竜学者の鳥のはなしと鳥類学者の恐竜のはなし」は公開で行われ、誰でも無料で参加可能です。ご関心のある方はぜひふるってご参加ください。

※ 発表タイトル一覧に一部抜けがありましたので、追加いたしました。これにあわせ、話題提供の件数を訂正しました(2016年9月21日)

国際会議の関係で山階鳥研は千客万来

prof_bairlein8月18日から25日の日程で東京池袋の立教大学で開催されている、国際鳥類学会議(IOC)の関係などで、8月22日、山階鳥研は千客万来となりました。
この日は、日程のなか日ということで海外の参加者が日帰りで近隣の鳥の生息地や鳥類関係の施設を見学に出かける、ミッドコングレスツアーの日に充てられており、そのため研究発表はお休みです。
その機会を利用して、国際鳥類学会議の会長である、ドイツのヘリゴランド鳥類研究所のフランツ・バイアライン教授が山階鳥研を表敬訪問し、島津理事長、林所長、尾崎副所長らが応接しました。
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さらに国際鳥類学会議の参加者として、J・C・ゴンザレス フィリピン大学教授も来訪しました。ゴンザレスさんは1990 年代に鳥類標識調査の技術交流のため山階鳥研に滞在した経験があり、久しぶりの来日です。
国際鳥類学会議とは別に8月18~19日に都内の都市センター会館で開催された「人と鶏の多面的関係に関する日タイ合同研究プロジェクト」会議出席のために来日した、ウィーナ・メクビチャイ チュラロンコン大学(タイ)名誉教授も山階鳥研を訪れました。メクビチャイ名誉教授も1990年代に共同研究のため山階鳥研に滞在した方です。
国際鳥類学会議のミッドコングレスツアーのひとつは我孫子を目的地としていて、参加者は我孫子市鳥の博物館、山階鳥研をおとずれ、さらに手賀沼の船上見学や、我孫子市で里山環境の保存と整備を進めている、岡発戸(おかほっと)地区の谷津田(谷津ミュージアム)を見学しました。
libraryツアーの参加者27名のうち、15名が山階鳥研を訪れ、所内の各部署を見学しました。特に希望して山階鳥研を訪れた参加者には、山階鳥研と同様な活動をしている、海外の博物館に所属する研究者が多く、短時間で駆け足の見学のなかにも、関心をもっていろいろな質問をしていました。

※ 「鳥類学の国際会議が東京で開催されています」はこちらです。
※ 写真上は、右から、バイアライン教授、メクビチャイ名誉教授、ひとりおいて、鶴見みや古自然誌研究室長、林良博所長、尾崎清明保全研究室長。
※ 写真中は、右から、ゴンザレス教授、茂田良光研究員、吉安京子専門員、鶴見自然誌研究室長、尾崎副所長、米田重玄専門員。
※ 写真下はの鶴見自然誌研究室長(左端後ろ向き)から図書室の解説を聞くツアー参加者。

鳥類学の国際会議が東京で開催されています

entrance_ioc8月18日から8月25日までの日程で、東京池袋の立教大学を会場に、国際鳥類学会議という鳥類研究者の国際会議が開催されています。
英語の名称をInternational Ornithological Congressといい、略称”IOC”なのですが、オリンピックとは関係ありません。
ここには世界各国から、1000人以上の鳥類研究者が集まって最新の研究について発表と討論が行われています。
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インターネットで瞬時に地球の裏側とも電子媒体の論文がやりとりできる時代でも、論文になるにはまだ時間がしばらくかかるようなホットな研究成果について口頭で情報を得たり、あるテーマの大家からその人の研究の全体像を概観できる講演を聞いたり、研究の仲間と顔を合わせて討論し、また関心を同じくする新たな研究者仲間と知り合ったりすることは非常に重要です。
山階鳥研からも研究系の職員のほぼ全員にあたる17名が参加しており、研究発表や情報交換、討論にいそしんでいます。
※ 「国際鳥類学会議が2014年8月に開催されます」(日本鳥学会、PDF)はこちらです。
※ 「日本鳥学会主催、立教大学共催『第26回国際鳥類学会議』」(立教大学)はこちらです。
※ 写真下は鳥類標識調査の実務者の調整会議で発表する仲村昇研究員。

所外の共同研究者がDNAを用いた実験の実習に訪れています

labo_work大阪市立大学准教授の高木昌興さんと学生さん2名が、昨日から明日土曜日までの予定で、齋藤武馬研究員をたずねて、実習を行っています。
高木さんたちは、齋藤研究員ほかとリュウキュウコノハズクを対象とした共同研究を進めており、その中でDNAを用いて分析しているものです。
今日午後には来所した3名が研究を紹介するセミナーが開かれ、集まった所員や関係者と意見交換しました。
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日本鳥学会大会2013年度大会が開催されます

ozaki_osj2012日本で最大の鳥類研究者団体である、日本鳥学会の2013年度大会が、9月13日〜16日の日程で、名城大学(名古屋市天白区)で開催されます。
【会期】2013年9月13日(金)~16日(月・祝日)
【会場】名城大学天白キャンパス 共通講義棟南
山階鳥研の職員はこちらの一覧表のとおり、口頭発表9件、ポスター発表9件、シンポジウムでの発表1件、1件の自由集会の主催とその中の話題提供などに参加します。
日本鳥学会2013年度大会の概要はこちらをご覧ください。会員以外の方でも、参加費を支払えば発表を聞くことが可能です。シンポジウム「鳥類がもたらす生態系サービス」は公開で行われ、シンポジウムのみの参加に参加費は不要です。ご関心のある方はぜひふるってご参加ください。
※ 画像は、昨年の大会での尾崎清明副所長の発表のようすです。

アメリカの大学で研究している日本人研究者がセミナーを行いました

seminar_suzuki_yasuko今日来所したのは、オレゴン州立大学魚類・野生生物学科で博士研究員として仕事をされている、鈴木康子さんです。
セミナーは「米国コロンビア川における魚食性鳥類のサケ稚魚への食害と対策」というタイトルで、鈴木さんは、地元の漁業や釣りの重要な対象種であるサケ科の魚類にたいする、オニアジサシとミミヒメウによる食害について、科学的な方法で食害の状況を明らかにし、それぞれの種の生態に応じた対策を研究している状況を紹介しました。