絶滅危惧種から外れる日を目指して
アホウドリの保全プロジェクトにあなたもマンスリーサポーターとして参加しませんか?
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翼を広げると2メートルを超える⼤型の海⿃ アホウドリ。オキノタユウ(沖の太夫)、オキノジョウ(沖の尉)、トウクロウなどとも呼ばれ、その優雅な姿は太古の昔から人々を魅了してきました。かつては数百万羽がいたとされていますが、羽毛布団の材料として乱獲され、1949年の調査では「絶滅した可能性が高い」と報告されました。しかし1951年に伊豆諸島鳥島で約10羽が再発見されてから、関係者のたゆまぬ保全活動によって、2024年現在8,600羽以上にまで回復。絶滅危惧種(Ⅱ類)からの脱却まであと⼀歩のところまで来ています。アホウドリ復活のための最後の挑戦に、あなたの⼒を貸してください。
山階鳥類研究所では1991年から本格的に保全活動に取り組んできました。鳥島での数を増やす活動に加え、かつての繁殖地である小笠原諸島聟島(むこじま)での繁殖コロニー復活に向けた取り組みを実施しています。
かつては繁殖地の鳥島近海以外では観察が難しかったアホウドリ。最近では、東京ー八丈島の定期航路でのバードウォッチングでも、観察される機会が増えてきました。かつてのようにアホウドリの群れが身近にみられるようになる未来を目指します。
アホウドリの生息地
※ 数値は2024年時点
鳥島
推定個体数
8,600羽
ヒナ数
1,173
聟島
飛来確認数
14羽
ヒナ数
3
世界でも類を⾒ない
復活の奇跡を目指して
アホウドリが絶滅危惧種から解除されるためには、鳥島での増加傾向の維持に加え、聟島が安定した繁殖コロニーに成長することが必須条件です※。聟島では50つがい以上が繁殖することを最終目標としていますが、安定した繁殖地が確立する一つの中間目標として、2035年に以下の状態になることを目指しています。
「聟島で3年間にわたり、
10つがい以上が繁殖」
現在、聟島で繁殖しているのは1~2つがい。これまで聟島で巣立った若鳥(2013-2023年の間に9羽巣立ち)が、今後戻ってきて繁殖を開始することが見込まれますが、そのためにはデコイと音声を用いた誘引を継続することが必要です(2007〜2021年まで実施、2022、2023年は中断)。
⿃島初寝崎コロニーでデコイと音声で誘引し、新たな繁殖コロニーを創出した実績から、誘引を続けることでアホウドリが誘致できること、複数のつがいが繁殖し始めると個体数の増加速度が上がることがわかっています。しかし、新たな繁殖地が確立するまでには、10年以上がかかりました。
聟島でも多くのつがいが繁殖するようになると、アホウドリ同士が呼び合い、コロニーに集まるようになるため、デコイと音声による誘引は終了できます。10つがい以上が安定して繁殖し、聟島が自立した繁殖コロニーとなるまで、誘引を継続することが重要です。
※絶滅危惧種脱却の条件
(準絶滅危惧種へのダウンリストの条件)
① 繁殖するペア数合計750以上
② 少なくとも3つのコロニー(島)で3年間の平均増加率が7年間以上にわたり6%以上である
③ 少なくとも2つのコロニーは鳥島以外にあり、最低50ペア以上の繁殖が各コロニーで見られる
⼀度は絶滅したと思われたアホウドリが完全復活する。
このようなケースは世界的にも少なく、
⽇本のアホウドリ保全活動が成功することは、
世界中の絶滅危惧種の保護に取り組む⼈にとっても、
⼤きな希望となります。
目標を達成するための調査研究継続には
多額の資金が必要です
これまで国や都などの公的機関による事業が核となり、保全活動が展開されてきました。しかし個体数の増加に伴い予算が縮⼩しています。アホウドリの完全復活に向けて、あと一押し。
山階鳥類研究所では、鳥島で年1回、聟島で年3回の調査を実施することを目標としています。これらの調査を行うには、毎年1,200万円の予算が必要であり、保全活動の継続が危ぶまれています。
SUPPORT
あと10年で絶滅危惧種解除を
目指す保全プロジェクトに、
マンスリーサポーターとして
参加することができます。
山階鳥研と一緒にアホウドリ復活の
夢を叶える仲間をお待ちしています。
マンスリーサポーターには、
アホウドリ調査に関する
ニュースレターをお届けします。
年会費
プラン
以下のクレジットカード、
Google Pay、Apple Payを
ご利用いただけます
当法人へのご寄附は税制上の優遇措置を受けることができます
個人の場合
令和4年8月1日、当法人は「税額控除対象法人」として、内閣総理大臣から証明を受けております。
個人が当法人へご寄附金(賛助会費を含みます)を支出された場合、所得控除または税額控除いずれかの適用を受けることができます。所得税の確定申告の際、ご本人にとって有利な控除を選択してください。当法人がお送りする領収書および「税額控除に係る証明書」は確定申告に必要ですので大切に保管してださい。
所得控除
(所得金額)ー(所得控除額)
×税率=税額
所得控除を行った後に税率を掛けるため、所得税率が高い高所得者の方に対する減税効果が大きい。
税額控除
(税額)ー(税額控除額)
寄附金額を基礎に算出した控除額を、税率に関係なく、税額から直接控除するため、
小口の寄附者に対しても減税効果が大きい。
法人の場合
公益財団法人山階鳥類研究所は、法人税法、所得税法で認定された「特定公益増進法人」です。「特定公益増進法人」へのご寄附金は、一般の寄附金とは別枠で損金算入の対象となります。当法人がお送りする領収書を確定申告にご使用ください。
当法人が公益財団法人として登記された平成24年4月1日以降は、領収書のみで申告が可能ですので特定公益増進法人であることの証明書は不要です。
よくある質問
1回だけの寄附はできますか
可能です。
こちらのフォームからご寄附をお願いいたします。一番上の「決済の頻度」の項目が「今回のみ」になっていることをご確認下さい。
継続寄附を選択した場合、いつまで継続されるのでしょうか。途中解約は可能でしょうか。
ご自身のタイミングで継続寄附の解約ができます。ご寄附いただいた際の決済メールに解約についてのご案内がありますので、そちらより手続きを行ってください。
本プロジェクトでは、2035年を目途にアホウドリが絶滅危惧種から外れることを目標としています。進捗はニュースレターで定期的にお知らせいたしますが、目標達成までご寄附を継続いただければ幸いです。
寄附の領収書は発行されますか?
1年間(1月1日から12月31日まで)にご寄附いただいた合計金額を記載した領収書を、翌年の1月に発行し、寄附決済サービス会社コングラントよりメールで送付します。
なお、決済完了メールはご寄附いただいた都度、コングラントから送付されます。
サポーターに登録しているが、決済失敗の連絡がきた
ご登録いただいているカードが以下のような理由で更新が必要な可能性があります。
・クレジットカード番号が変わった
・クレジットカードの更新があり、期限などが変わった など
継続失敗の通知に掲載されている「再決済フォーム」から新しいカード情報をご登録お願いします。
クレジットカードを変更したい
「カード情報変更フォーム」をご案内しますので、寄附サポーター担当(albatross@yamashina.or.jp)までご連絡下さい。
寄付金額を変更したい
寄附サポーター担当(albatross@yamashina.or.jp)までご連絡下さい。
VOICE
日本野鳥の会会長、立教大学名誉教授
上田 恵介
共に生きる喜び
一時は絶滅の危機にまで追い込まれたアホウドリ。現在、彼らは絶滅の危機を脱し、個体数も回復していますが、火山島である鳥島は、常に噴火による危険を抱えています。そこで山階鳥研は小笠原の聟島にアホウドリの新しい繁殖地を作ろうと、デコイによる誘引プロジェクトを始めました。私はこの小さな星の上で、この美しい鳥たちと同じ時代を一緒に生きていることに大きな喜びを感じています。プロジェクトの成功へ、皆さまのご支援をよろしくお願いします。
国立科学博物館動物研究部脊椎動物研究グループ研究主幹
田島 木綿子
日本の絶滅危惧種の1つであるアホウドリ。その名前の印象とは違い、彼らの過去や周囲環境の悪化は壮絶で、個体数も激減したままです。そんなアホウドリの繁殖地保全調査プロジェクトが始動とは!応援せずにはいられません。心からエールを送ります!アホウドリも研究者もがんばれ〜!!
東京大学名誉教授、日本鳥学会元会長
樋口広芳
アホウドリ、その優雅な姿、愛らしい表情は、数ある鳥の中でもとりわけ多くの人を魅了しています。しかし、その未来は決して明るいものではありません。海洋環境の変化、繁殖地の環境劣化、漁業による混獲や海洋のプラスチック汚染、繁殖地の噴火の可能性など、重大な諸問題に直面しています。今後の保全にとって必要なのは、アホウドリとそれをとりまく環境の継続的な状況把握と、改善にむけての具体的な諸作業です。アホウドリの生息域は広大であり、繁殖地である無人島での調査、作業は困難を極めます。調査にも作業にも、多大なエネルギーと多額の費用を必要とします。そんななか、個体数が増加傾向にあるなどの理由から、国による取り組みは後退する一方です。しかし、問題はまだまだ山積しているのです。アホウドリの未来は、むしろ、今後の取り組みにかかっています。このプロジェクトを通じて、多くの方の理解と支援が進むことを強く望みます。