1920年代に下村は鹿児島県荒崎の鶴渡来地でその環境や大型水鳥の越冬状況が知れる作品を多く残している。素朴な農村環境が背景に写し込まれているこの「ナベヅルの降下飛翔」はその1例。1935年の世界自然写真展に出品され、国際的な評価を得て傑作写真集“Nature in the Wild”に収録された。 乾板(ID番号 AVSK_DM_0748、下図)は劣化が進んではいるが、幸い「鳥類生態写真集」第1輯Pl.3 と同じトリミングが可能と思われる。
×ウィンドウを閉じる C) Copyright Yamashina Institute for Ornithology. All rights reserved.