フラッグ調査は国内外の多くのバードウオッチャーの協力で成り立っており、山階鳥類研究所にも多くの情報が寄せられています。お陰様で日本国内での移動経路が解明されてきたのみならず、アラスカ・ロシアとオーストラリア・ニュージーランドを結ぶ東アジア・オーストラリアフライウエイ(渡りルート)の解明にも大きな貢献をすることが出来ました。例をあげると、北極圏で繁殖して日本を渡りの中継地としているシギ・チドリ類の内、キョウジョシギ、トウネン、オバシギ、ミユビシギ、キリアイ、キアシシギ、ホウロクシギ、チュウシャクシギ等はオーストラリアまで、オオソリハシシギはオーストラリアやニュージーランドまで渡って越冬することが明らかになっています。
また、シベリヤ北部やアラスカで繁殖するハマシギには6亜種が知られていますが、フラッグ観察やバンディングの結果からは日本に渡来するハマシギはアラスカ最北部で繁殖する亜種のみが確認され、他の亜種は未だ見つかっていません。
皆様のご協力の結果、山階鳥類研究所のデータベースには6,000件近い観察記録が集積されていますが、その中から2010年末までの国内外の移動記録を放鳥地別に取りまとめて公表いたします。なお、これらのデータは日々更新されると共に、修正される可能性もあることをご理解下さい。また、観察者のご氏名を載せていますが、データベースの制約から1レコードにつき1名のみの記載となっています。お名前公表の可否を含め、問題のある事例がありましたらご一報下さい。なお、このデータを外部への発表等にご利用になりたい方は、山階鳥類研究所 保全研究室(鳥類標識センター)にご相談ください。
今後とも積極的に観察情報をお寄せ下さるようお願いいたします。(報告をお願いしたい内容と宛先は上記の通りです)