2017年1月1日掲載
賛助会員の皆様、また日頃より山階鳥類研究所をご支援頂いております皆様、あけましておめでとうございます。
昨年度は、前年度までと同様に、文部科学省の科学研究費補助金(特定奨励費)に基づく研究をはじめ、他の補助金や助成金による研究、環境省などからの委託・請負事業を進めてきました。これらの成果は、国内外から高く評価されておりますので、引き続き期待にお応えできるよう頑張りたいと存じます。
昨年8月には、第26回国際鳥類学会議が立教大学で開催され、約1,200人、64カ国から鳥類研究者や鳥に関心のある方々が参加され、成功裏に幕を閉じました。同会議は、第1回大会が1884年にウィーンで開催されて以来、130年の歴史を持つ伝統ある国際会議で、日本での開催は初めてのことでした。同会議のサテライト企画として山階鳥類研究所や、隣接する我孫子市鳥の博物館の企画展「山階コレクション展」へ多数の参加者が来訪されましたので、日本における鳥学の現状を知ってもらう絶好の機会となりました。
また昨年7月には、東日本地区賛助会員の集いが霞会館で開催され、多くの会員の方々が参加されましたので、山階鳥類研究所の活動を知っていただくと同時に、賛助会員相互のご懇談の場となりました。
このように皆様のご支援により、山階鳥類研究所は従来にも増して活動しておりますが、研究所の施設・設備の老朽化はますます深刻なものになっておりますので、どうか皆様の更なるご支援をお願い申し上げます。
山階鳥類研究所 所長 林 良博
(山階鳥研NEWS 2017年1月号より)