山階鳥類研究所は、鳥の研究(鳥類学・鳥学)を専門にしている研究機関です。
山階(やましな)鳥類研究所では、現在とくに、絶滅危惧種のアホウドリやヤンバルクイナなど、希少種の保護に役立つ研究を行っています。また、足環などによって、渡り鳥の渡りの経路や、野鳥の寿命を知ることのできる「鳥類標識調査」(バンディング)や鳥インフルエンザに関わる調査も環境省の委託で行っています。山階鳥研が誇る鳥類学に関する図書や鳥類標本は、鳥類の研究に欠かせない基礎資料であり、なかには地球上からいなくなってしまった絶滅鳥の標本や19世紀の博物学書などの貴重なものもあります。昭和61(1986)年、総裁に礼宮殿下(現秋篠宮皇嗣殿下)をお迎えし、研究員として平成17(2005)年6月まで13年間、紀宮清子内親王殿下がお勤めになりました。
今日、環境問題が人類の大きなテーマです。生物多様性の保全は21世紀に生きる私達の、次世代に対する責務です。鳥が棲めない地球に人間は住めません。私どもの活動は環境破壊や鳥類の絶滅を止めることにつながっています。
このページでは皆さんに山階鳥類研究所の研究と活動をご紹介するとともに、ご一緒に鳥に関する興味深い知識を学んでゆきたいと思います。