【コメント】 第1回目の記念すべき賞を頂き大変嬉しく又身に余る光栄と思っ思っています。しかし一方で私がこの賞を頂いて良いのかという戸惑いもあります。私の場合、作品に着手する半年ぐらい前からその鳥の資料集めをします。データ、図鑑、写真、剥製、生きている鳥を見ること等色々な機会をとらえてイメージを膨らませ、精度を上げて行きます。
私は作品の中で鳥を表現するについて、科学的に正しくということを一つのベースに置きますが、後は工芸作品として自分のイメージで表現することを追求しています。従って科学的には80パーセント正しいかな、というのが本音です。私の科学的というのはその程度のことでお恥ずかしいことですが、今回の受賞はそれと工芸とのバランスを含めて評価して頂いた結果と考えています。
逆説的ですがこの賞を頂いたことで、素人ながらもっと鳥を科学的に知るための努力をフィールドでデスクですることの必要性を痛感いたしました。2002年を迎えて、これからのテーマとして取り組みたいと考えています。今回の受賞でそのきっかけを与えて頂いたことに重ねて感謝いたします。本当にありがとうございました。
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