平成14年4月1日に、2代目所長・黒田長久博士の後を受けて所長に就任してから、早いもので8年が経過しました。その年は、山階標本館設立から数えて70年、財団法人山階鳥類研究所になってから60年目の節目の年でした。
就任にあたり、私がお約束したことは2つありました。ひとつは「21世紀の山階鳥類研究所の歩むべき方向性を早急に決めること」で、もうひとつは「外に開かれた研究所にすること」でした(山階鳥研ニュース14巻4号〈2002年〉参照)。
前者は、「山階鳥類研究所でもできる研究から、山階鳥類研究所でなければできない研究へ」という将来構想がようやく昨年固まり、文部科学省の科学研究費(特定奨励費)も「所蔵標本を生かした研究へ」と舵を切りました。
後者は、ホームページの開設や、昨年の標本データベースの一般公開となり実を結びつつあります。皆様のご協力に心から感謝いたします。ありがとうございました。
(平成22年/2010年3月)
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