2.2.5 有害駆除の資料


 ドバトの有害駆除は、現在日本各地の都市部や農村部で実施されている。この捕獲羽数は、ドバトの駆除密度に換算すると、太平洋ベルト地帯と呼ばれる地域で捕獲されていた。また、県によっては、被害発生地区が工場地区や農村部に集中することもある。

 国内のドバトの有害駆除は、1960年代からはじまり、短期間に全国的に実施されていた。特に、1970年代に入るとその傾向は顕著であった。県内の実施状況でも、神奈川県のように都市部から近郊都市・農村部へと拡大する例もある。

 有害駆除に関する資料は、被害発生の現況の把握に有効な一面もある。今後は、これらの資料の活用を積極的に行い、被害発生の予察や許可規準に利用すべきである。特に、駆除申請書やその報告書の記載内容のレベルを高め、整理することが重要であろう。
 今回のドバトの農作物に対する被害状況は、資料の関係から十分に活用できなかった。



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