3.1.3 東京都渋谷地域でのドバトの分布
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a.ドバトの分布 いわゆる都市環境の代表として、渋谷駅を中心とした4km×4kmの地域でもドバトの個体数調査を行った。 |
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図3.6 東京都渋谷地域のドバトの分布 |
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渋谷地域は現存植生図による環境区分では大部分が市街地になり、環境要素の占有面積とドバトの出現状況との関係が明らかではない。そこで植生図のかわりに航空写真を用いて、高層建築街、市街地、住宅地、道路及び鉄道等、草地、林地などに分けた。しかしこれらの区分とドバトの出現状況との間にも、有意差が認められなかった。これは、環境区分に問題があるかもしれないが、それよりも、これらの環境のほかにドバトの分布に関係するものがあるか、あるいはこれらの環境が複雑に入り組んだモザイク的環境が地域全体に繰り返し配置されているためかと考えられる。いずれにしても、植生図による区分では市街地にドバトが多いことは明らかであり、長野でのセンサスでも、市内の裏通りより表通りでドバトが多く観察されている(中村登流 1977 私信)。 しかし、食物との対応をみると神奈川区や立川・日野と同様に、食物の存在とドバトの分布との間に一定の関係が認められた(表3.9、3.10)。 |
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表3.9 食物供給地のドバト出現状況(渋谷地域)
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b.渋谷地域の鳥類
渋谷地域ではドバトの調査の際に他の鳥類の個体数調査を並行して行った。 |
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