最新の話題バックナンバー
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2003年4月4日更新分)
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鳥島、新営巣地で6羽目のアホウドリのヒナ誕生
初寝崎で誕生した6羽目のヒナ。左側に巣が見える。
右が2年ぶりに生地、初寝崎に戻った若鳥。左足に白色で「103」と番号の入った足環をしている。
アホウドリの繁殖シーズンを迎え、佐藤文男研究員ら5名の調査チームが、2月8日から繁殖地の伊豆諸島鳥島に渡島し、調査を実施した。
デコイ(実物大模型)や音声などを使ってアホウドリの誘致を進めている新営巣地、鳥島の初寝崎で、今シーズン、誘致事業開始から6羽目のヒナが誕生した。親鳥は1996年に初めてヒナを孵してから継続して初寝崎で巣を構えている。また、事業開始から4羽目に誕生し、2000年5月に巣立った若鳥が3年ぶりに生地、初寝崎へ帰還した。昨年より繁殖前の若鳥が多数飛来しており、今シーズンの初寝崎はにぎわいを見せている。この一連の調査は環境省の委託やサントリー世界愛鳥基金の助成を受けて、実施している。
(山階鳥NEWS 3月1日号より)
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科研費研究の発表会実施
研究会の様子(我孫子市鳥の博物館講堂で 2003年2月6日)
2月6・7日、関係者を集め、文部科学省科学研究費補助を受けた「希少鳥類の生存と回復に関する研究」の研究成果発表会と研究調整会議を行った。この発表会と会議には、秋篠宮総裁もご出席された。
「希少鳥類の生存と回復に関する研究」では4つの研究テーマが実施されていて、1日目の発表会では、研究員や所外の共同研究者らが各自の研究成果について発表し、それぞれの研究班の責任者が研究の全体像と、今後の方向性をまとめた。この中で希少種ヤンバルクイナの生息域の減少がマングースの進出に関連していることや、オオミズナギドリの子育て中の行動圏の研究なども報告された。
2日目には前日の発表を受けて研究調整会議が開かれ、川那部浩哉・滋賀県琵琶湖博物館長の司会のもと各分野の専門家の方々に意見をうかがい、研究全体の方向性について検討した。
(山階鳥研NEWS 3月1日号より)
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クロツラヘラサギ 台湾で大量死
日本を含む東アジアに生息し絶滅が心配されるクロツラヘラサギが、昨年12月、台湾台南県の越冬地で倒れているのが発見され、1月までに71羽も死亡した。全生息数が1,000羽程度と少なく、短期間で生息数の7%が死亡したことになり、個体数のさらなる減少が心配される。この大量死はボツリヌス菌による中毒と見られ、餌場の富栄養化と暖冬による水温の上昇が、菌の増殖につながった可能性が指摘されている。なお、保護収容された15羽のうち13羽は、2月18日に無事放鳥された。
クロツラヘラサギの渡り研究などに関わる尾崎清明・標識研究室長は「希少種の集中化の危険性が現実になった。ナベヅルやマナヅルでは、鹿児島県出水の越冬地に世界の大部分が密集しているので、危険はさらに深刻。早急に分散化を進めなければならない」と話す。 (山階鳥研NEWS 3月1日号より)
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山岸所長が国の天然記念物「十三崖」の地元、中野市で講演
3月16日、長野県中野市の県中野勤労福祉センターで「鳥の大学講演会 大空にチョウゲンボウが舞う!」が開催され、山岸 哲所長とチョウゲンボウの研究者で日本鳥類保護連盟・調査研究員の本村健さんがそれぞれ講演をした。この講演会は、チョウゲンボウの集団繁殖地「十三崖(じゅうさんがけ)」が国の天然記念物に指定され50年になるのを記念して、中野市教育委員会が企画したもの。十三崖に営巣するチョウゲンボウは国の天然記念物に指定された1953年当時、20つがいと幼鳥90羽の計130羽が確認されていたが、徐々に減少し、ここ数年は2つがい程度にまで減っている。
山岸所長は「今なぜチョウゲンボウか?」をテーマにした講演のなかで、十三崖や周辺の環境が変化し、別な場所で営巣するようになったと説明。「呼び戻すかは、住民が決めること。検討の場を設けてはどうか」と提言した。
また、同市では、地元の自然に関心を高めてもらう目的で、ポスターを作成(写真)し、市内の小中学校や公民館、周辺の博物館に配布した。
国の天然記念物の指定から50周年を記念して作成された「十三崖」のポスター。なかなか好評とのこと。「へったか」は地元でチョウゲンボウのこと
★このポスターについては下記へお問い合せください。
長野県中野市歴史民俗資料館
TEL.0269-22-2005
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