最新の話題バックナンバー
( 2004年4月23日更新分)
●ヤンバルクイナ 生息地の減少 深刻
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環境省レッドデータブックで
絶滅危惧IB類に指定されるヤンバルクイナ
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沖縄本島北部だけに生息し、絶滅が心配されるヤンバルクイナの生息域が2000〜01年の調査時より減少していることが、昨年9月の調査で明らかになった。生息数は新種として発見された1981年頃の半数近くまで減った可能性もあり、より危機的な状況に追い込まれていることがわかった。また将来の人工増殖も考慮し、基礎資料となる行動圏の把握や遺伝子の解析も開始。その結果、行動範囲は非常に狭いことがわかった。尾崎清明・標識研究室長は「いったんいなくなってしまった地域に、再び分布を広げるのは困難」と指摘する。遺伝的にも個体数の減少の影響が見られた。
この研究は、文部科学省科学研究費補助を受けた「希少鳥類の生存と回復に関する研究」の一環で実施している。 (山階鳥研NEWS 3月1日号より)
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●客員研究員制度 新設 |
山階鳥類研究所では研究内容の充実を図る目的で、「客員研究員」制度を新たに設置しました。大学や研究機関等の研究者との共同研究を円滑に実施することを視野に入れています。昨年度山階芳麿賞を受賞された石居進博士など9名の方々が就任されました。
●客員研究員に就任された方々(五十音順)
石居 進(早稲田大学名誉教授)
浦本昌紀(和光大学名誉教授)
小城春雄(北海道大学名誉教授)
斉藤隆史(前・筑波大学助教授)
田辺信介(愛媛大学沿岸環境科学研究センター教授)
廣居忠量(前・独立行政法人森林総合研究所理事長)
藤巻裕蔵(帯広畜産大学名誉教授)
森岡弘之(国立科学博物館名誉研究員)
山本義弘(兵庫医科大学助教授)
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●ベニアジサシ 日豪の渡り 3年連続確認
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沖縄県や福岡県の繁殖地で足環を付けたベニアジサシが今年1月、越冬地であるオーストラリアのグレート・バリア・リーフで発見回収された。両国の渡りは2002年に初めて確認され、以後、オーストラリアの研究者らの調査で3年連続、同地から日本で標識した個体が回収されている。ベニアジサシは世界的にも個体数が少なく、環境省のレッドリストでは準絶滅危惧種に指定されている。継続して両国の渡りが確認されていることは、2つの生息地がより密接な関係であることが明らかになりつつあり、保護管理のうえでは重要な基礎データとなる。 (山階鳥研NEWS 2月1日号より)
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