最新の話題バックナンバー
(2005年5月11日更新分)
●東京農大・東邦大と連携大学院の協定を締結 |
連携大学院の協定書に調印後、握手を交わす進士五十八・東京農業大学学長(左)と
島津久永・山階鳥研理事長(2月10日、山階鳥研にて)
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山階鳥研ではこのほど、東京農業大学と東邦大学のふたつの大学との間で、いわゆる連携大学院の協定を締結した。これにより山階鳥研と両大学は、大学院生の教育や研究上の交流を行うことになる。山岸哲所長は、「この協定によって、山階鳥研の研究員の学問的な蓄積を大学院教育で活かすことができ、研究員にとって励みになると同時に相手方の大学にも大きなメリットがあるものと信じている。また、大学院生の若い頭脳と力が、山階鳥研に活力を与え、研究のレベルアップにも寄与するものと思う」と話している。協定は2005年4月1日から実施される。 (山階鳥研NEWS 2005年4月1日号より)
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●象鳥(エピオルニス)の研究会開催 |
2005年2月18日、山階鳥研で、マダガスカル島の絶滅した象鳥(エピオルニス)の研究会を開催し、所内外の研究メンバーが集まってこれまでの研究結果と今後の研究方針を検討した。象鳥(エピオルニス)は、マダガスカル島に生息していた巨大な絶滅鳥のグループで、同島では現在でも骨格や完全な卵、卵の破片が採集できる。研究メンバーは所内外の研究者14名からなり、総合統括に総裁の秋篠宮殿下を迎え、世話人代表を山岸哲所長が務める。(山階鳥研NEWS 2005年4月1日号より)
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●アホウドリの小笠原移住へ 小笠原諸島を視察 |
聟島列島には近縁種のクロアシアホウドリの繁殖地もある
(2005年3月嫁島にて)
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伊豆鳥島で絶滅危惧種アホウドリの保護活動を行ってきた山階鳥類研究所では、同種をいっそう安全な状態まで回復させるために、小笠原諸島への移住作戦を行うことになった。この3月に、研究生の出口智広が東邦大学の長谷川博教授とともに、移住の候補地選定のため現地を訪れ、現地の関係者と協議を行った。アホウドリは、伊豆諸島と尖閣諸島で繁殖しているが、同種の回復のために、3番目の繁殖地をつくることの重要性が従来から言われていた。小笠原諸島は、明治時代の濫獲以前のアホウドリの繁殖地のひとつであるなどの理由から選ばれた。(山階鳥研NEWS 2005年5月1日号より)
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●絶滅危惧種クロツラヘラサギの衛星行動追跡調査 |
山階鳥研の尾崎清明標識室長らは、2005年3月7日に、沖縄県豊見城市で絶滅危惧種のクロツラヘラサギ10羽を捕獲し、行動追跡のための色足環(全個体)と人工衛星用電波発信機(3個体)を装着した。クロツラヘラサギは環境省の改訂版レッドデータブックで絶滅危惧IA類に指定されている。環境省から(財)日本野鳥の会に委託され、山階鳥研は捕獲調査を担当した。 (山階鳥研NEWS 2005年5月1日号より)
人工衛星用発信機と色足環を装着したクロツラヘラサギ(3月8日豊見城市) |
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色足環を付けたクロツラヘラサギの目撃情報をお寄せください
連絡先:(財)日本野鳥の会自然保護室(担当:山田)
電話:042-593-6871 FAX:042-593-6873
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●与那国島で鳥インフルエンザ調査 ウイルスの検出なし |
山階鳥研では環境省の委託を受けて、2005年3月に沖縄県与那国島で、高病原性鳥インフルエンザの保有状況の調査を行った。2004年11月と12月に長崎県対馬と山口県見島で行った調査に続くもので、シロハラ、ウグイス、メジロなど主に渡り性陸鳥類から採取した81検体を鳥取大学で分析したが、インフルエンザウイルスは検出されなかった。(山階鳥研NEWS 2005年5月1日号より)
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