最新の話題バックナンバー
( 2006年4月18日更新分)
●鳥インフルエンザ調査 各地で実施
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チュウシャクシギから採血を行う(2005年9月 千葉県木更津市小櫃川河口)
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山階鳥研では昨年度に引き続き、2005年度も環境省の委託を受けて全国各地で高病原性鳥インフルエンザの保有状況の調査を行っている。環境省の許可のもとに検体を採取し、鳥取大学農学部獣医公衆衛生学教室の伊藤壽啓教授に依頼して分析している。調査対象は、シベリア・中国・朝鮮半島などから渡来する水鳥・陸鳥などの渡り鳥が中心。現在までに結果が出ている3調査地(小櫃川河口、谷津干潟、菅生沼)ではいずれもウイルスの保有は陰性だった。捕獲した鳥類は環境省の番号付き足環を装着後、放鳥された。この後も現在までに長崎県、新潟県等で調査を行っており、引き続き各地で調査を行う予定。(山階鳥研ニュース2006年2月号より)
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●密猟問題シンポジウムで講演
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密猟問題シンポジウムで講演する茂田研究員
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茂田良光研究員は、2005年12月3日〜4日に茨城県土浦市内で開催された第13回密猟問題シンポジウムで講演した。このシンポジウムは、野鳥の密猟や違法飼育の根絶を目指して毎年行われているもので、今年は土浦市の会場で、約100名が参加して行われ、環境省や地方自治体の環境行政担当者、各地のNGO関係者などが事例報告等を行った。茂田研究員は12月4日に「日本産鳥類の固有種と固有亜種について」と題して講演し、分類学の基本的なルール、学名の仕組みなどの基礎知識を解説した。山階鳥研はこの催しの後援団体に加わっている。(山階鳥研ニュース2006年2月号より)
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●「日本産鳥類資料の整備と活用」研究成果発表会開催
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鳥類標識資料の整備と活用について発表する米田重玄研究員
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山階鳥研では、2005年2月7日に、文部科学省科学研究費補助金を受けた「日本産鳥類資料の整備と活用に関する研究」の今年度の研究成果発表会を開催した。翌8日には研究調整会議を開催し、外部評価委員の研究者の方々に、今後の研究の方向づけについて討議をお願いした。両日の催しには、総裁の秋篠宮殿下が臨席された。研究成果発表会は、我孫子市内の千葉県立親水広場(水の館)で開催され、所員のほか、外部評価委員の研究者の方々、客員研究員、共同研究者ほかが参加した。山岸哲所長が、研究全体の説明を行い、続いて所内の研究員と共同研究者があわせて5題の研究発表を行った。(山階鳥研ニュース2006年3月号より)
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●鳥島のアホウドリ
新繁殖地初寝崎で13卵孵化確認 燕崎では衛星発信機装着
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無人監視カメラで見た伊豆鳥島初寝崎の新繁殖地のようす。
この画面の中に、5巣が抱卵または抱雛中。中央やや左に雛が見える(1月20日撮影)。
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伊豆鳥島に1月30日に上陸した、佐藤文男・仲村昇両研究員ほかの山階鳥研の調査チームは、2月10日までに、初寝崎のアホウドリ新繁殖地で、産卵のあった16卵中、13卵の孵化を確認した(当初発表では15卵産卵とされたがその後、16卵目が確認された)。初寝崎では、山階鳥研が環境省の委託を受けて絶滅危惧種アホウドリの新繁殖地形成計画(デコイ作戦)を実施しており、1月中にはNTTドコモ提供の無人監視カメラを経由して孵化が順調であることが観察されていた。また従来からのアホウドリの繁殖地である燕崎では、繁殖期におけるアホウドリの成鳥の行動圏を解明するために、人工衛星追跡用の発信機の装着を行った。アホウドリの繁殖期の行動圏追跡は初めての試み。これは、日米渡り鳥等保護条約に基づく日米共同調査として実施されたもの。(山階鳥研ニュース2006年2・3月号より)
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