聟島にデコイ設置 小笠原移住作戦が始動

 伊豆諸島の鳥島初寝崎における新営巣地形成の成功を受けて、アホウドリの復活をさらに確実にするために、明治時代以前の繁殖地のひとつである小笠原諸島への移住作戦を進めている山階鳥研では、2006年10月末に、移住作戦を実施する聟島(むこじま)でアホウドリのデコイの設置を行いました。
 なお、デコイ設置に併せて、鳥島生まれのアホウドリのヒナを聟島に運んで飼育し巣立たせることことも小笠原移住作戦で計画しています。今年は、実際にアホウドリのヒナを運ぶ前に、近縁で生息数の多いクロアシアホウドリのヒナでの飼育実験を行う計画で、同諸島内の媒島(なこうどじま)からクロアシアホウドリを運ぶために準備中です。
 鳥島の新繁殖地では、この繁殖期にはデコイを設置していませんが、11月下旬から12月上旬にかけて鳥島で調査を行った東邦大学の長谷川博教授によると、24番いが繁殖しており、昨年よりも多くのヒナが孵化することが見込まれています。(山階鳥研NEWS 2007年1月号より)



小笠原諸島聟島の北西端に設置されたデコイ(2006年10月)

ジャパンバードフェスティバル2006 山階鳥研を公開

 2006年11月3・4日の両日、山階鳥研の地元である千葉県我孫子市内で、鳥と自然環境をテーマにしたお祭り、ジャパンバードフェスティバル(JBF)が開催され、盛況のうちに終了しました。山階鳥研では建物の一部の一般公開などで参加しました。多数のご来場ありがとうございました。

JBF2006の詳細はこれまでに開催したイベント


閉会式で挨拶する、実行委員長の山岸哲・山階鳥研所長

高額寄附者に感謝状を贈呈しました

 昨年10月11日、山階鳥研において、多額の寄附を寄せられた高木和美さん(愛知県名古屋市)と西澤惇さん(長野県中野市)に総裁の秋篠宮殿下から感謝状をお贈りしました。ご寄附大変ありがとうございました。(山階鳥研NEWS 2007年1月号より)

(2007年1月18日更新)

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