山階鳥類研究所




(2009年3月5日更新)


アホウドリ聟島再導入へのご寄付ありがとうございます。

 
アホウドリの小笠原群島再導入については、アメリカ合衆国魚類野生生物局予算、アメリカや日本で公募れている助成金の獲得、日本の環境省の予算等でまかなっていますが、資金のかなりの部分を拠出しているアメリカと日本の会計年度の違いや、これまでの3年間に慎重に準備の段階を踏んだことから予想を上回る経費がかかったことなどの理由で、昨秋の時点では2009年2月に予定されていた2回目のヒナの移送が危ぶまれる状態になっていました。
 これに対して、山階鳥研理事の二宮義人氏が奔走してくださった結果、「(財)山階鳥研特別協力会」が設立され、短期間に2千100万円のご寄附をいただき、なんとか今シーズンのヒナの移送が行える見通しが立ちました。
 特別協力会の17名の皆様には、2008年12月11日に広島市内で開催された「西日本地区賛助会員の集い」において、総裁の秋篠宮殿下から感謝状を贈呈いたしました。
(山階鳥研NEWS 2009年3月号より)



アホウドリ15羽を移送

 
ヒナ移送の2年目として、当初の計画どおり、2月5日に、伊豆諸島鳥島からへ15羽のヒナをヘリコプターで輸送し、無事飼育地に放鳥しました。
(山階鳥研NEWS 2009年3月号より)


輸送のために箱に入れられたヒナ(2月5日撮影)


西日本地区賛助会員の集いを開催しました

 
2008年12月11日、ANAクラウンプラザホテル広島(広島市内)で「西日本地区賛助会員の集い」を開催しました。総裁秋篠宮殿下のご臨席をあおぎ、なごやかな親睦のひとときを過ごしました。
 今回の集いでは秋篠宮殿下から高額寄附者3名の方に加え、山階鳥研特別協力会としてアホウドリの聟島再導入のための資金を援助してくださった17名の方々に感謝状を贈呈しました。殿下は資金協力に対する感謝の言葉を述べられ、また東京大学総合研究博物館で開催された「鳥のビオソフィア」展がディスプレイデザイン大賞を受賞したことを紹介されました。
 続いて島津理事長が山階鳥研の近況について紹介し、講演会では林副所長が「絶滅危機動物と山階鳥類研究所の役割」と題して講演しました。
 記念撮影に引き続いて懇親会を行い、約130名の参加者が和やかに懇談しました。
(山階鳥研NEWS 2009年3月号より)


講演をする林副所長


ディスプレイデザイン賞贈呈式/鳥のビオソフィア展が大賞受賞

 東京大学総合研究博物館と山階鳥研が主催した「鳥のビオソフィア〜山階コレクションへの誘い」(2008年3月15日〜5月18日・東京大学総合研究博物館)がディスプレイデザイン賞の大賞を受賞しました。2008年12月9日、都市センターホテル(東京都千代田区)で贈賞式が開催され、(社)日本ディスプレイデザイン協会の山田昌之会長から、山階鳥研の総裁で、同博物館の特任研究員として同展の企画に携わられた秋篠宮殿下ほかに賞状とトロフィーが贈られました。
(山階鳥研NEWS 2009年3月号より)



写真右から:山田昌之・日本ディスプレイデザイン協会会長
西野嘉章・東大総合研究博物館(=総博)教授
秋篠宮殿下、林良博・山階鳥研副所長・総博館長、関岡博之・総博特任准教授、
セルジオ・カラトローニ・総博客員教授、洪恒夫・総博特任教授
写真提供:(社)日本ディスプレイデザイン協会




アホウドリ写真展終了

 船の科学館で昨年11月15日から開催されていた「未来へはばたけ、アホウドリたち〜写真展〜」は好評のうちに、2月1日終了しました。
 この間、12月5日には山階鳥研総裁の秋篠宮殿下がご観覧になりました。12月20日には同じ船の科学館で長谷川博・東邦大学教授の「鳥島アホウドリ調査100回記念講演会『アホウドリ・未来への飛び立ち』」が開催され、この中で、出口智広研究員が「小笠原諸島へのアホウドリの移住」と題して講演しました。また、1月11日には写真展のトークショーとして、佐藤文男研究員が、「アホウドリ鳥島新繁殖地形成と聟島移住作戦」と題して講演しました。
 会期中の船の科学館への入場者数は、3万108名でした。
(山階鳥研NEWS 2009年3月号より)


写真展会場で講演する佐藤研究員


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