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(2009年5月8日更新)
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●黒田長久名誉所長逝去
黒田長久・山階鳥研名誉所長は、2009年2月26日、急性腎不全のため逝去されました。享年92。黒田名誉所長は、1952年に山階鳥研に入所し、研究部長、副所長を経て1989年、創立者で所長であった山階芳麿博士の逝去に伴い所長に就任、2002年の退職まで研究活動の統括をされました。博士論文となったミズナギドリ類の分類学のほか、ムクドリやハシブトガラスの生態研究を行うなど、鳥類学全般に広い学識を持ち、山階鳥研ばかりでなく、経済・社会的に困難であった戦後の時代の日本鳥類学を支えてこられました。通夜は3月1日、告別式は翌2日に、東京都内の青山葬儀所で執り行われ、鳥類学、鳥類保護関係者ほか多数が参列しました。
(山階鳥研NEWS 2009年5月号より)
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●「日本産鳥類資料の整備と活用に関する研究」 科学研究費成果発表会を開催
山階鳥研では、2月4日に、文部科学省科学研究費補助金を受けた「日本産鳥類資料の整備と活用に関する研究」の平成20年度の研究成果発表会を、また翌5日には研究調整会議を開催しました。二つの催しには、総裁の秋篠宮殿下が臨席されました。
山階鳥研では平成17年度から文部科学省科学研究費補助金を受けて「日本産鳥類資料の整備と活用に関する研究」を実施しており、年1回、研究発表会を開催しています。最終年度である平成20年度の発表会は、我孫子市内の千葉県手賀沼親水広場「水の館」を会場に行われました。
研究調整会議は、山階鳥研に会場を移し、川那部浩哉・滋賀県立琵琶湖博物館館長の司会で、今後の研究の進め方等について討議が行われました。
(山階鳥研NEWS 2009年5月号より)
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山岸所長の発表を聞く参加者
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●アホウドリ15羽を聟島に移送、発育も順調
山階鳥研では、2月5日伊豆諸島鳥島の燕崎にあるアホウドリ繁殖地から15羽のヒナをヘリコプターで約350キロメートル離れた小笠原群島聟島に移送しました。聟島へ移送後は、出口智広研究員をはじめとする飼育チームが5月下旬に巣立ちを迎えるまでキャンプしながら飼育に当たります。発育は順調で、移送日の鳥島での平均体重が約3.7kgだったヒナは、4月1日現在5.7kgまで成長しています。(山階鳥研NEWS 2009年5月号より)
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アホウドリのヒナへの給餌
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●中部日本地区賛助会員の集いを開催しました
2009年2月12日、長野ホテル犀北館(長野市内)で、「中部日本地区賛助会員の集い」を開催しました。総裁秋篠宮殿下のご臨席をあおぎ、なごやかな親睦のひとときを過ごしました。
まず、第一部として講演会が行われ、山岸所長が山階鳥研の最近の活動を報告し、中村浩志・信州大学教育学部教授と田畑孝宏・飯田市立上村中学校教諭が、「甦れ、神秘の鳥 仏法僧」と題して、ブッポウソウの全国的な減少の現状や、長野県内での生態研究について講演しました。
第二部では、秋篠宮殿下への花束贈呈、島津理事長のご挨拶の後、懇親会を行い、約180名の参加者が和やかに懇談しました。
(山階鳥研NEWS 2009年5月号より)
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講演する田畑孝宏教諭
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●鳥島を巡るクルーズに講師を派遣しました
去る3月に開催された日本クルーズ客船(株)主催の「春の小笠原クルーズ」(22〜27日)と「春の伊勢志摩・鳥島周遊クルーズ」(27〜30日)のふたつに山階鳥研から講師を派遣しました。両クルーズとも途中、アホウドリの繁殖地である鳥島を周回するもので、これにあわせ、前者のクルーズでは岡奈理子鳥学研究室長が、後者では佐藤文男研究員が、アホウドリの保護の近況などについて講演しました。また両クルーズとも鳥島周遊時に、船内マイクでアホウドリや鳥島についてのガイドを行いました。 船内に募金箱を設置し、乗船された方々から51,331円のご寄付をいただきました。
ご寄付は山階鳥研のアホウドリ保護活動に活用いたします。ありがとうございました。
(山階鳥研NEWS 2009年5月号より)
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