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●「山階鳥類研究所データベースシステムの構築と公開」 科学研究費成果発表会を開催
山階鳥研では、2010年2月2日に、文部科学省科学研究費補助金を受けた「山階鳥類研究所データベースシステムの構築と公開」の平成21年度研究成果発表会を、また翌3日には研究調整会議を開催しました。ふたつの催しには総裁の秋篠宮殿下が臨席されました。
文部科学省科学研究費補助金(特定奨励費)の研究発表会は、今年も千葉県手賀沼浸水広場(水の館)で開催され、22年度の研究計画概要説明とこれまでの実績報告の後、山崎剛史研究員と針山孝彦・浜松医科大教授による研究発表が行われました。 研究調整会議は、川那部浩哉・滋賀県立琵琶湖博物館館長の司会で、今後の研究の進め方についての討議が行われました。 (山階鳥研NEWS 2010年5月号より)
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標識データベース構築の進捗状況について発表する小林専門員
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●アホウドリの移送3年目
山階鳥研が環境省、アメリカ合衆国魚類野生生物局と共同で行っている小笠原への再導入プロジェクトで、伊豆諸島鳥島からへの3年めの移送が行われました。15羽のヒナは聟島にキャンプしている山階鳥研スタッフらによって飼育されており、順調に発育しています。
また飼育地からはヒナの順調な発育以外にもいくつかの朗報が届いています。聟島の飼育地では、野生のアホウドリの亜成鳥が、設置したデコイや、飼育されているヒナに引き寄せられて、移送当日以来しばしば確認されています。繁殖年齢に近い野生個体が誘引されることも繁殖地形成のための好ましい徴候です。
2007年に近縁のクロアシアホウドリで人工飼育の予備実験を行いましたが、このときに巣立った個体が飼育地に帰還し、またその中のオスとメスが求愛ディスプレイを行うのが観察されました。クロアシアホウドリでこのような行動が観察されたことは、アホウドリの繁殖地形成にも大きな希望を与えるものです。
(山階鳥研NEWS 2010年5月号より)
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伊豆鳥島からのヒナの運び出し
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●伊豆諸島鳥島 燕崎繁殖地で土砂崩れ
伊豆諸島鳥島の燕崎の斜面にあるアホウドリの最大の繁殖地に土砂が流入し、アホウドリのヒナ約10羽(推定)の被害がありました。ヒナは2羽が救出されましたが、2羽の死亡が確認され、そのほかに6羽が土砂に埋まってしまったものと推定されました。
山階鳥研の調査隊は、緊急措置として、繁殖地にさらに土砂が流入することを防ぐため、燕崎繁殖地の土砂約100立方メートルを掘削しました。 (山階鳥研NEWS 2010年5月号より)
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斜面上方(画面右上)からの土砂崩れで首まで埋まったヒナ
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●九州地区賛助会員の集いを開催しました
2010年2月9日、エルセルモ熊本(熊本市内)で、「九州地区賛助会員の集い」を開催しました。総裁秋篠宮殿下のご臨席をあおぎ、約180名の参加者がなごやかに歓談のひとときを過ごしました。
今回の集いは世話人代表、安田征史・(株)セルモ代表取締役のご挨拶で始まり、王貞治・福岡ソフトバンクホークス(株)取締役会長よりご祝辞をいただきました(写真)。秋篠宮殿下への花束贈呈、島津理事長のご挨拶と続き、林良博副所長がアホウドリとヤンバルクイナの研究、保護活動を中心に「山階鳥類研究所の活動報告」と題し講演しました。 (山階鳥研NEWS 2010年5月号より)
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世話人のご挨拶を聞く参加者
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