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●標本室・図書室の空調設備更新にご寄付をいただきました。
山階鳥研は我孫子移転から昨年で25年を迎え、建物や設備の老朽化が目立ってきました。特に標本室とふたつの図書室の空調設備については不具合がたびたび起こっていました。山階鳥研の大きな研究資産を良好な形で次代に引き継ぐために早急な更新の必要が認められてきました。6月29日に東京倶楽部で開催された助成金交付式で、同倶楽部の高島肇久文化活動委員長から、山階鳥研の島津理事長が空調設備に使途を限定した寄附金を頂戴いたしました。
山階鳥研ではこのご寄附をもとに、10月から標本室とふたつの図書室にかかわる空調設備の更新をおこなう予定です。
(山階鳥研NEWS 2010年9月号より)
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●鳥島燕崎アホウドリ繁殖地で環境維持改善工事。
山階鳥研では、伊豆諸島鳥島のアホウドリの最大の繁殖地、燕崎で、環境省のアホウドリ保護増殖事業として、2010年5月と6月に2回にわたって、繁殖環境の維持および改善業務を行いました。
急斜面の燕崎繁殖地は従来から土砂の流入があり、2004(平成16)年度まで、土砂止め工事や燕崎のアホウドリ繁殖地の中央を縦断する中央導水溝の掘削等が行われていましたが、その後の降雨による土砂の流入によって導水溝は埋まってしまい、土砂が繁殖地に流入するようになったものです。この2月に山階鳥研の研究員らが土砂の流入によってアホウドリのヒナ推定10羽に被害が出ているのを発見し(くわしくは→こちら)、緊急措置として約100立方メートルの土砂を掘削しましたが、アホウドリの繁殖期終了を待って改めて土砂流入防止対策を実施することになっていたものです。
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スコップとジョレン、一輪車だけで掘削する
(2010年5月 鳥島)
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幅5×深さ2メートルの導水溝
(2010年5月 鳥島)
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この工事により当面は繁殖地に対する被害が回避されることとなりましたが、今回掘削した導水溝もいずれは埋まってしまうと考えられ、砂の流れを繁殖地以外に誘導するなど、さらなる対策が必要です。
(山階鳥研NEWS 2010年9月号より)
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●二宮義人理事逝去。
二宮義人理事は、かねて病気療養中のところ、2010年6月9日広島市内の病院で逝去されました。87歳。
二宮理事は、故・浅野長愛前山階鳥研理事長を支援して、広島県を中心に、積極的な勧誘によって賛助会員数を飛躍的に向上させ、その後も西日本地区賛助会員の集いの世話人代表として会員数の維持向上に心をくだかれました。また九州地区賛助会員の集いの設立に際しても多大な貢献をされました。そして、08年に、翌年に計画されていたアホウドリの2年目の聟島移送が財政的理由から危ぶまれた際には、「山階鳥研特別協力会」を組織して寄附集めに奔走され、事業継続の大きな原動力となるなど、永年にわたり一貫して山階鳥研の活動を支援されました。
慎んでご冥福をお祈りいたします。
(山階鳥研NEWS 2010年9月号より)
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第一回九州地区賛助会員の集いで挨拶する二宮理事 2008年2月 |
●東日本地区賛助会員の集いを開催しました。
2010年6月23日、霞会館(東京都千代田区)で、総裁秋篠宮殿下のご臨席のもと「東日本地区賛助会員の集い」を開催しました。
初めに、秋篠宮殿下が山階鳥研の活動に触れ、賛助会員の皆様の日頃のご支援に対するお礼のお言葉を述べられました。引き続き島津理事長が挨拶し、山階野生鳥獣保護研究振興財団の吸収合併、山岸哲所長の退任林所長が就任の就任など鳥研の近況をご報告し、引き続いてのご支援をお願いしました。林所長は「山階鳥研の最近の研究活動」と題して、標本図書等の資料収集と整理、アホウドリなどの保全活動について報告しました。
記念撮影に引き続いて行われた懇親会では、約170名の参加者が和やかに歓談し、最後は、尾崎清明副所長の挨拶でお開きとなりました。
なお、集いの開催にあたり、サントリーホールディングス(株)様、グランドプリンスホテル高輪様のほか、新潟県・東京都の賛助会員の方々から多大なご協力を賜りました。厚く御礼申し上げます。
(山階鳥研NEWS 2010年9月号より)
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乾杯のご発声をされる星野純一郎 我孫子市長 |
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