第16回山階芳麿賞贈呈式・記念シンポジウム 「かたちの多様性」
山階鳥研は2010年9月23日、千葉県我孫子市のけやきプラザふれあいホールで、第16回山階芳麿賞贈呈式と記念シンポジウム「かたちの多様性」を開催しました。受賞者、森岡弘之・国立科学博物館名誉研究員に、総裁の秋篠宮殿下から賞状と記念メダルをお贈りしました。シンポジウムでは、「かたちの多様性」のテーマで鳥類の形態についての議論が行われました。
森岡博士には、両角晃一・朝日新聞社広報・環境担当から副賞(朝日新聞社賞)として、盾と賞金50万円の目録が贈呈されました。贈呈の後、森岡博士が挨拶し、受賞のお礼を述べるとともに、今年の前半に体調が悪かったことから記念講演を行わないことにしたが、今後も研究を続けたいと述べました。続いて行われたシンポジウムでは、恐竜から鳥類への進化についての最新の研究が紹介され、また現生鳥類の形態についての報告があり、会場からの発言も得て討論が行われました。約300名の参加者が講演や質疑に熱心に耳を傾けました。
山階芳麿賞贈呈式は、近年は東京都内で行ってきましたが、山階鳥研が昨年、我孫子市への移転25周年を迎えたこと、また我孫子市が本年、市制施行40周年を迎えたことを記念して、本年は特に我孫子市で開催したものです。
一連の催しは、山階鳥研の主催、朝日新聞社の共催で行われました。
(山階鳥研NEWS 2010年11月1日号より)
▲森岡弘之博士に贈られた賞状の文面