下村兼史(1903-1967)は、野生鳥類(野鳥)を主とした生態写真を日本で初めて撮った男である。自然にあるがままにレンズで記録することによって、野外鳥学の研究発展に貢献した。また、日本の野鳥生態写真史の黎明期に、数多の後進に影響を与えた。
さらに、自ら図版を描く日本産鳥類全種の図鑑や野鳥観察撮影紀行などの執筆、自然科学映画の演出・監督としても名作品を世に残し、それらの作品を通じて野鳥や自然への関心を一般に広めた。
下村の没後、乾板、ネガ、プリント、映画フィルムの一部、及び文字資料などが、遺族により山階鳥類研究所に寄贈された。山階鳥類研究所では、これらの資料について整理・保存作業を行い、画像と共に基本データを検索できるデータベースを作成した。本サイトでは、資料整理の結果について報告し、データベースに収録した中から代表的作品の一部を紹介するとともに、下村の生涯の足跡・業績を概観する。
下村兼史資料の整理・保存作業は、文部科学省科学研究費の補助を得て実施した。
● 生涯の記録
● 資料の価値
● 資料の概要
● 足跡と原板資料
● 代表的作品
● 利用方法について
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