3.1 ドバトの分布
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ドバトの原種であるカワラバトは、一般に森林内ではみられず、荒野・砂漠などの比較的乾燥した地域で多くみられる 2) 4)。ドバトもこの性質をうけついだせいか、植生が貧弱で砂漠化した地域といえる都市的環境の大部分の地域で観察されている。さらに都市的環境以外でも、南西諸島の最南端の仲の神島 1)、四国・石鎚山 10) などの地域でのドバトの観察記録があり、筆者らも尾瀬・足尾・表日光・丹沢などの山地でドバトを観察した。さらに佐渡・外海府、三重県・神島、伊豆半島・波勝崎、神奈川県・城ケ島及び江の島などの海岸の洞窟内や、佐賀県・佐賀城跡のクス樹洞内、東京都府中・大国魂神社のケヤキ樹洞内に塒しているドバトを観察した。また長野県・上田の岩壁でも就塒及び営巣が行われている 11)。 このように、砂漠化した地域といえる都市を中心に、ドバトの分布地域が相当広範囲に拡大されていると考えられる。 ここでは、ドバトの分布地域の中から都市周辺をえらび、ドバトの分布について検討する。 |
図3.1 調査地概要 |
3.1.1 横浜市神奈川区周辺地域でのドバトの分布 3.1.2 東京都立川・日野地域でのドバトの分布 3.1.3 東京都渋谷地域でのドバトの分布 3.1.4 まとめ |
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