3.3.2 卵について


 卵は白色で斑紋などはなく、その大きさは長径約39mm、短径約29mm、重量は約18gであった(表3.15)。一腹産卵数は2卵で、第一卵産卵の翌々日に2卵目が産卵された。産卵時刻は山田によれば、第1卵は午前中に産卵されるという 11)。なお伝書鳩では第1卵は夕方産卵し、その後約46時間後の翌々日の午後に第2卵を産卵するという(宮沢和男 1978 私信)。

 産卵日が約2日異なるのに対し、2卵ともフ化日がほとんど同日であったことから、実質的な抱卵は第2卵産卵前後から行われると思われる。そして第2卵産卵後約16日目にフ化した。


表3.15 卵の大きさ(多摩動物公園旧馬舎)

項目
平均値±
標準誤差
最大値
最小値
標本数
長径 mm 38.9±0.2 40.0 37.2 18
短径 mm 28.8±0.2 30.1 27.1 18
重量 g 17.8±0.2 19.0 16.0 17


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