フ化当日のヒナの重量は15〜20gで、全身黄色の細かい綿毛状の羽毛でおおわれ、目はあいていない。
5日目頃になると開眼し、翼の筆毛が表面に出て来るようになり、10日目頃には初列風切羽の筆毛は約2cmの長さになり、筆毛の先がわれて羽毛が表われる。
17日目頃になると、頭、のど、わき、胸から腹の部分、翼下面を除いた部分はほとんど羽毛でおおわれ、歩くこともできるようになりヒナが巣外にいることもある。
28日目頃には、頭部などに多少黄色の綿毛を残す程度でほぼ全体が羽でおおわれ、成鳥と同じような姿になる。またこの頃には30cmほどの距離を飛ぶことができる。
旧馬舎の調査では、ヒナが天井の梁の上(2〜3m)まで飛べるようになった時を巣立ちとしたが、その時期はフ化後約28〜35日目であった(表3.16)。 ヒナの体重・翼長は、図3.16に示すように増加した。そして体重は巣立ち前に多少減少した。
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