山階鳥類研究所




(2011年5月23日更新)

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「東日本大震災に関する鳥類の保全に向けての提言」を文部科学省と環境省に提出しました。

山階鳥類研究所では、3月11日に発生した東日本大震災に関連して、野生鳥類に保全上 必要な対策をまとめ、提言として、文部科学省と環境省に提出いたしました。

また、5月23日報道発表を行いました。(プレスリリース pdf)

今回の地震・津波・原子力災害については、被害を受けた人々の一刻も早い生活の再建が何にもまして優先されるべきなのは当然ですが、被災地とその周辺に生息する野生動植物に対する影響の大きさを正確に評価し、野生動植物の保全を図ることも緊急を要する課題の一つと考えられます。環境の指標としての野生鳥類への影響を調査することは、私たち人間の安全の検証のためにも重要です。

この提言は、(財)山階鳥類研究所が、地震・津波・原子力災害に関係して、
1. 海鳥について、2. 沿岸性鳥類について、3. 陸鳥について、4. すべてのグループに共通する課題に分けて、保全上必要な対策をまとめたものです。


写真|震災前の三貫島(岩手県釜石市)
震災前の三貫島(岩手県釜石市)
ヒメクロウミツバメ(絶滅危惧II類)などの海鳥類の繁殖地。
津波等による影響が懸念され、現状把握が望まれる。

写真|クロコシジロウミツバメ
日本では三陸沖の島でしか繁殖しないクロコシジロウミツバメ(絶滅危惧IA類)
繁殖地の現状把握が求められる。
 



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