カテゴリー別アーカイブ: ご寄贈

(株)モンベルよりテント、レインウェアなどの調査装備をご寄贈いただきました

山階鳥研では環境省「モニタリングサイト1000」の一環として、全国の島嶼にある海鳥繁殖地の調査を行っているのをはじめ、各種の野外調査に従事しています。こういった調査でのテントやレインウェア等のアウトドア用品は基本的に個人装備ですが、過酷な使用のために消耗が激しく、所員や協力調査員の個人負担が大きいのが実情でした。
このたび、アウトドア用品メーカーの(株)モンベル(本社大阪)でこういった実情にご理解をいただき、本年1月、テント各種6張、タープ2張、レインウェア20着、背負子3点その他付属品を、山階鳥研の野外調査のためにご寄附いただきました。

そのお礼として、2月7日に東京都内に開催された同社の展示会にて、辰野勇(株)モンベル代表取締役会長に、壬生基博理事長名の感謝状を、出口智広保全研究室長から贈呈させていただきました。
「モニタリングサイト1000海鳥調査」を担当している富田直樹研究員は、「離島や岩礁などでの調査ではテントやレインウェアが必需品なので、ご寄贈いただいた装備はありがたく使わせていただきます。ご支援に感謝しています」と話しています。

(写真上)寄贈いただいた装備
(写真下)東京都大田区で開催されたモンベルの展示会で、同社への感謝状を持つ辰野勇(株)モンベル代表取締役会長と出口智広保全研究室長(2月7日)

鳥類標本の寄贈が2件ありました

山階鳥研ではこのたび、それぞれ、地域の鳥類の保護や調査研究に長年携わられてきたお二人の方から鳥類標本の寄贈を受けました。いずれの収集品も、それぞれの地域の鳥類相の特色や変遷などを知るうえで重要な証拠資料です。貴重な資料のご寄贈大変ありがとうございました。(山階鳥研NEWS 2018年1月号より)

立花繁信氏から南三陸産の標本

宮城県在住の立花繁信(たちばなしげのぶ)氏からは、同県の南三陸地域で収集された仮剥製255点、液浸(えきしん)2点、羽毛3点、卵16点、合計276点の鳥類標本をご寄贈いただきました。立花氏は宮城県内の小学校教諭の傍ら、長年地域の野鳥の研究に携わってこられた方で、三陸地方に生息するイヌワシの繁殖生態研究や保全活動の第一人者です。寄贈された標本は、1949年から2008年までの半世紀にわたり、地域から届けられた鳥類の斃死体(へいしたい)を立花氏自身が剥製などの標本にしていたもので、この地域の鳥類相を知るうえで重要な証拠資料です。三陸地域の多くの自然史標本が東日本大震災で失われたなかで、半世紀前の南三陸の鳥類標本が残された意義は大きいものがあります。

立花繁信氏ご夫妻と標本寄贈を仲介された鈴木卓也氏(2017年5月31日、立花氏宅にて)

風間辰夫氏から新潟県産などの標本

風間辰夫(かざまたつお)氏は、新潟県の警察官を経て、新潟県庁に勤め、長年同県の鳥獣行政に携わってこられました。また山階鳥類研究所で行っている鳥類標識調査に当初から協力いただいているほか、新潟県内の鳥類保護にかかわるさまざまな活動に従事してこられました。風間氏からは、新潟県内で収集されたものを中心として、2004年3月から2017年5月にかけて本剥製667点、仮剥製184点、合計851点の鳥類標本のご寄贈をいただきました。これらは、新潟県内の救護施設に届けられた斃死体や救護の後死亡した傷病鳥などが中心で、一部飼育された外国産鳥類なども含まれています。

自宅で標本の梱包をする風間辰夫氏(2016年3月)

山階鳥研のサイト内にある関連ページも合わせてお読み下さい
>>山階鳥研の標本
>>山階鳥研NEWS目次(2018年)

興和光学株式会社から海鳥の繁殖地調査用望遠鏡3セットを寄贈いただきました

山階鳥研では環境省の「モニタリングサイト1000」の一環として、島嶼(とうしょ)の海鳥の繁殖地で調査を行っています。日本全国の30ヶ所(77島嶼)の海鳥繁殖地をそれぞれ3年から5年の調査間隔で回って、個体数や繁殖数のモニタリングをするものですが、海鳥の繁殖地は離島や岩礁などが多く、接近が難しいことも多いことから、高性能の望遠鏡が調査には欠かせません。またアホウドリの繁殖状況のモニタリングにも望遠鏡が必須です。

現在このプロジェクトで使用している望遠鏡3本はすでに15年以上使用しているもので、潮風や直射日光にさらされ、場所によって火山性の細かい砂なども吹きつける、劣悪な使用環境での長時間の使用によって老朽化が進み、性能も落ちてきていました。ところが高性能で堅牢な望遠鏡は大変高価なため、新規に購入することができず、苦慮していました。

興和光学株式会社にこの状況をお話ししたところ、このたび、「TSN-884 プロミナー」1台、「TSN-774 プロミナー」2台(いずれも、TE-11WZ25〜60倍ワイドズームアイピースつき)をご寄贈いただきました。

寄贈された望遠鏡を前にする富田直樹研究員。

「モニタリングサイト1000」を担当している富田直樹研究員は、「これまで愛用してきた興和光学製の望遠鏡が、長年の使用でさすがに見え方が低下してきているなど、しばらく前から更新の時期を迎えていると感じていました。このたび、新たに、ヘビーユースに耐えるハイエンドの機種を3台ご寄贈いただき、大変ありがたく思っています。この機材で良いデータを集めたいと思います」と話しています。

2018年3月、伊豆諸島鳥島、初寝崎コロニーの定点観察地で早速活躍しました。

ご寄贈いただいた望遠鏡で初寝崎でのアホウドリ飛来状況を観察(右奥の白い点々がアホウドリ)

興和光学株式会社公式ウェブサイト

あわせて山階鳥研ウェブサイトのこちらのページもご覧ください。
アホウドリ 復活への展望
海鳥の今を知る〜環境省モニタリングサイト1000〜
富田研究員紹介ページ