展覧会」カテゴリーアーカイブ

東京駅前で開催中の特別展示『極楽鳥』

山階鳥研の標本が多数見られます



開館十周年を迎えた東京大学総合研究博物館インターメディアテクでは、鳥をモチーフとした宝飾芸術の歴史的名品を、鳥の剥製標本をはじめ一級の自然誌標本および研究資料とあわせて展示しています。鳥をモチーフにした素晴らしいブローチなどが多数ご覧いただけます。

山階鳥研はこの展示に協力しており、山階鳥研の所蔵する剝製標本が、東京大学総合研究博物館に寄託されている標本も含め多数展示されています。美しい宝飾品と、実際の美しい鳥たちの競演をお楽しみください。

インターメディアテク
開館十周年記念特別展示『極楽鳥』

【日時】開催中〜5月7日(日)
休館日:月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日休館)、その他館が定める日
【会場】 JPタワー学術文化総合ミュージアム インターメディアテク
【入館料】 無料
【主催】 東京大学総合研究博物館+レコール ジュエリーと宝飾芸術の学校
【協力】 山階鳥類研究所  【協賛】ヴァン クリーフ&アーペル
【企画】 東京大学総合研究博物館インターメディアテク寄付研究部門+東京大学総合研究博物館国際デザイン学寄付研究部門
※ 詳細はインターメディアテク展示ページをご覧ください。
【関連イベント】 関連のレクチャーが開催されます。詳細はインターメディアテクのレクチャーページをご覧ください。

100年前にカワセミを撮った男・下村兼史

―日本最初の野鳥生態写真家― 開催中!

日本における野鳥を主とした生物写真の先駆者であり、日本最初の野鳥生態写真家、下村兼史(しもむら・けんじ、1903〜1967)の写真展が、東京六本木/乃木坂の富士フイルムスクエアで開催されています。

下村兼史については、山階鳥研の主催で、2018年9月に1週間という短期間でしたが、初の本格的な展覧会を東京で開催することができ、おかげさまで大きな好評をいただくことができました。

2018年の写真展でお願いしたアンケートの結果を見ると、回答者の約3/4にあたる方たちが、この写真展まで下村のことをご存知なかったにもかかわらず、非常に多くの方が、感想として、「面白かった」「興味深かった」「良いものを見た」という選択肢を選ばれたことには、大変ありがたく感じるとともに、下村の作品の時代を超えた力を再認識した思いがしました。

こういった下村の作品群について、今回、山階鳥研の監修・特別協力のもと、新たに再構成し、富士フイルム株式会社様の主催で、3ヵ月の会期を取って展覧会「100年前にカワセミを撮った男・下村兼史—日本最初の生態写真家-」が開催されています。

山階鳥研が所蔵する下村兼史のオリジナル・プリントを中心とした約50点の作品が、7月1日(水)〜9月30日(火)の日程で展示されています。今回は前回よりもコンパクトな会場ですが、巣の前のルリカケス、ナベヅルの降下飛翔、100年前の兵庫県出石郡(現在の豊岡市)で松の木に営巣するコウノトリなど、代表作もしっかりと出展されています。

本展は当初、4月1日〜6月30日の3ヵ月の会期で開催される予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の流行のために開催延期となり、改めて上記の会期で開催の運びとなったものです。交通至便な会場ですので、感染に用心しながら、お運びいただければ幸いです。

※ なお、昨今の情勢のもと、遠隔地にお住まいなどで会場まで足を運ぶのをためらわれる方もいらっしゃると思います。そういった方にもお楽しみいただければと、インタビューシリーズと題した、PDF上のトークをウェブ公開しています。日本野鳥の会の安西英明さんの「野鳥に気づいて、命のドラマを知ろう」と山階鳥研の平岡の「下村兼史の人と作品を語る」です。下記開催要領の末尾にリンクをはっておきますのでこちらもお楽しみください。

FUJIFILM SQUARE 写真歴史博物館 企画写真展
「100年前にカワセミを撮った男・下村兼史 -日本最初の野鳥生態写真家-」

【会期】 2020年7月1日(水)から9月30日(水)
【会場】 FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)写真歴史博物館 東京都港区赤坂9丁目7番地3号 
交通案内はこちら

【開館】 10:00~19:00(入場は閉館10分前まで・最終日は16:00まで) 会期中無休
【入場料】 無料
【主催】 富士フイルム株式会社 
【特別協力、監修】(公財)山階鳥類研究所
【共催】 (公財)日本野鳥の会、有限会社バード・フォト・アーカイブス
【後援】 港区教育委員
【企画】 フォトクラシック

インタビューシリーズ
第1弾「下村兼史の人と作品を語る」(前編・後編・特別編)
ゲスト : 平岡 考
第2弾「野鳥に気づいて、命のドラマを知ろう」(前編・後編・特別編)
ゲスト : 安西英明 氏(公益財団法人 日本野鳥の会・主席研究員)

   

   

不思議の国のアリスでも有名、モーリシャスドードーの模型の展示は名古屋市科学館で残すところあと4日です!

9月8日(日)まで名古屋市科学館で開催されている特別展「絶滅動物研究所」に山階鳥研は協力しています。

同展では、山階鳥研の所蔵品から、有名な絶滅鳥モーリシャスドードーの模型のほか、山階鳥研が行ってきた絶滅危惧種アホウドリの保護活動で使われた、アホウドリのデコイ(アホウドリをおびき寄せるために作った実物大の模型)と音声、アホウドリのヒナを移送する運搬箱が展示されています。

この特別展は、絶滅動物や絶滅危惧種の保全の取り組みを紹介するもので、上記のほかにもニホンオオカミやニホンカワウソの剥製標本などさまざまな動物の標本が見られるほか、種の保存の取り組みについても学ぶことができます。

「絶滅動物研究所」
【日時】2019年7月6日(土)〜9月8日(日)
【休館日】毎週月曜日(7月15日(月)、8月12日(月)は開館)、 7月16日(火)、7月19日(金)、9月3日(火)、9月4日(水)
【場所】名古屋市科学館
【主催】名古屋市科学館、中京テレビ放送
【協力】山階鳥類研究所ほか
【詳細】イベント公式サイトはこちらです。

萩博物館での「毒のある鳥」の標本の展示はあと2日です!

山階鳥研では萩博物館で開催中の「危険生物大迷宮」に協力しています。山階鳥研所蔵標本から、チャイロモズツグミ、カワリモリモズ、ズグロモリモズの3点の毒のある鳥の標本を展示していますが、会期があと2日を残すだけとなりました。
ご関心のある方、ぜひお越しください。

「危険生物大迷宮」
【日時】2019年6月29日(土)~9月1日(日)
【休館日】会期中無休
【場所】萩博物館
【主催】萩博物館特別展 企画展開催実行委員会
【協力】山階鳥類研究所ほか
【詳細】萩博物館公式サイト  

※ 写真(下)は毒のある鳥の標本の展示ケース前のようすです。

この夏、京都・嵐山で鳥にまつわる日本画を楽しみませんか?

江戸時代から昭和までの多種多彩な鳥にまつわる絵画を展示する特別展が京都府京都市で開催されます。山階鳥研はこの展示会に協力し、奥野所長が講演して、古今東西の鳥のアートにまつわるお話をいたします。

「描かれた鳥たち いろトリどり」

【日時】2019年07月27日(土)〜2019年10月20日(日)
【休館日】毎週火曜日(祝日の場合は翌日)
【場所】嵯峨嵐山文華館(京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町11 tel. 075-882-1111)
【主催】嵯峨嵐山文華館/京都新聞
【協力】山階鳥類研究所ほか
【関連イベント】奥野所長講演会 8/10(土)14時〜15時30分 
 → 奥野所長の講演会「『鳥獣戯画』から『火の鳥』まで」はこちらをご覧ください
※ 嵯峨嵐山文華館の公式サイトはこちらをご覧ください
※ 山階鳥研のイベント情報はこちらをご覧ください



ニワトリのご先祖の野鳥とその美しい親戚たちが一堂に会す

7月15日から我孫子市鳥の博物館で開催中の「鳥・酉・鶏・とり 〜酉年はトリで楽しむ〜」(共催:山階鳥類研究所・我孫子市鳥の博物館)で展示されている、ニワトリの先祖で東南アジアに生息する野鳥セキショクヤケイとそれに近縁のヤケイ(野鶏)類です。

ヤケイ類は東南〜南アジアに4種生息しており、今回はその全種が一堂に会しました。画像左上から左回りに、ハイイロヤケイ、セイロンヤケイ、セキショクヤケイ、アオエリヤケイです。

今回の企画展ではニワトリやその先祖ばかりでなく、鳥と人の関係をさぐるさまざまな展示をお見せしています。ぜひご来場ください。

我孫子市鳥の博物館第78回企画展「鳥・酉・鶏・とり 〜酉年はトリで楽しむ〜」
【会期】 2017年7月15日(土)〜11月26日(日)
【場所】 我孫子市鳥の博物館 千葉県我孫子市高野山234-3 Tel. 04-7185-2212
【休館日】毎週月曜日(祝日の場合は開館し、その直後の平日が休館日となります)
【時間】9:30 〜16:30
【料金】通常の入館料でご覧になれます。(一般300円、高校・大学生200円、中学生以下・70歳以上の方・障がい者の方 無料)
【詳細・公式サイト】我孫子市鳥の博物館企画展ページ
【主催】我孫子市鳥の博物館・(公財)山階鳥類研究所

第78回企画展「鳥・酉・鶏・とり展」チラシPDF

※ 山階鳥研のイベント情報はこちらです。
※ ハイイロヤケイは東京大学農学部畜産学科繁殖学研究室所蔵、アオエリヤケイとセキショクヤケイの所蔵団体はJSAC所蔵です。

門川大作京都市長が山階鳥研を訪問し、我孫子市鳥の博物館の鳥・酉・鶏・とり展を観覧しました

8月1日、京都市の門川大作市長が山階鳥研を訪問し、山階鳥研の概略の説明を受けるとともに、所内を見学しました。尾崎清明副所長、北條政利事務局長、山崎剛史自然誌研究室長ほかが対応しました。

また、隣接する我孫子市鳥の博物館で、山階鳥研と同博物館の共催で行っている「鳥・酉・鶏・とり〜酉年はトリで楽しむ」展を観覧しました。

同展では、伊藤若冲の「雪中雄鶏図」のレプリカを門川市長からお借りして展示しています。

門川市長、遠いところをお越しいただきありがとうございました。

※ 写真上は、「鳥・酉・鶏・とり〜酉年はトリで楽しむ」展会場での門川市長
※ 写真下は、山階鳥研の標本室で説明を受ける門川市長
※ 「鳥・酉・鶏・とり〜酉年はトリで楽しむ」展についてはこちらをご覧ください

 

クジャクの羽に学んでできたぴかぴかの素材

7月15日から我孫子市鳥の博物館で開催中の「鳥・酉・鶏・とり 〜酉年はトリで楽しむ〜」(共催:山階鳥類研究所・我孫子市鳥の博物館)で展示されている、クジャクの羽に学んでできた「構造色(こうぞうしょく)」の素材です。

「構造色」は、たとえば、素材そのものは透明なのに虹色に見えるCDやシャボン玉がそのわかりやすい代表で、物そのものの色ではなくて、顕微鏡で見てはじめてわかるような、たいへん細かい(砂粒などよりずっと小さな)構造と光の関係で発生する色のことを言いますが、鳥の羽にも多くの皆さんのあこがれの的であるクジャクやカワセミ、ハチドリなどの光沢のある金属的な色や虹色は、この構造色なのです。

写真は、山階鳥研の森本元(もりもと・げん)研究員が千葉大学の桑折道済(こおり・みちなり)准教授の研究チームと共同研究して開発した、クジャクの羽の色が出るしくみをまねしてつくった材料です。

この構造色の素材はバイオミミメティクス(生物模倣)と呼ばれる鳥の体のすばらしい仕組みを産業に生かすこころみの一例ですが、今回の企画展では生物模倣に限らず、鳥と人の関係をさぐるさまざまな展示をお見せしています。ぜひご来場ください。

我孫子市鳥の博物館第78回企画展「鳥・酉・鶏・とり 〜酉年はトリで楽しむ〜」
【会期】 2017年7月15日(土)〜11月26日(日)
【場所】 我孫子市鳥の博物館 千葉県我孫子市高野山234-3 Tel. 04-7185-2212
【休館日】毎週月曜日(祝日の場合は開館し、その直後の平日が休館日となります)
【時間】9:30 〜16:30
【料金】通常の入館料でご覧になれます。(一般300円、高校・大学生200円、中学生以下・70歳以上の方・障がい者の方 無料)
【詳細・公式サイト】我孫子市鳥の博物館企画展ページ
【主催】我孫子市鳥の博物館・(公財)山階鳥類研究所

第78回企画展「鳥・酉・鶏・とり展」チラシPDF

※ 山階鳥研のイベント情報はこちらです。
※ この素材についてもっと知りたい方は、「クジャクの羽の発色を再現した構造色の材料を作成しました」をご覧ください。
※ 写真の構造色材料は、千葉大学の桑折道済准教授の所蔵品です。

この腿がご馳走!ベトナムのニワトリ、ドンタオ

7月15日から我孫子市鳥の博物館で開催中の「鳥・酉・鶏・とり 〜酉年はトリで楽しむ〜」(共催:山階鳥類研究所・我孫子市鳥の博物館)で展示されているニワトリの品種ドンタオです。

ベトナムのハノイ近郊ドンタオ村で飼育されてきたニワトリの品種で、とても立派な足ですが、このニワトリの腿(もも)は現地でご馳走で、そのためこのニワトリは高価なものだそうです。

今回の企画展ではニワトリばかりでなく、鳥と人の関係をさぐるさまざまな展示をお見せしています。ぜひご来場ください。

我孫子市鳥の博物館第78回企画展「鳥・酉・鶏・とり 〜酉年はトリで楽しむ〜」
【会期】 2017年7月15日(土)〜11月26日(日)
【場所】 我孫子市鳥の博物館 千葉県我孫子市高野山234-3 Tel. 04-7185-2212
【休館日】毎週月曜日(祝日の場合は開館し、その直後の平日が休館日となります)
【時間】9:30 〜16:30
【料金】通常の入館料でご覧になれます。(一般300円、高校・大学生200円、中学生以下・70歳以上の方・障がい者の方 無料)
【詳細・公式サイト】我孫子市鳥の博物館企画展ページ
【主催】我孫子市鳥の博物館・(公財)山階鳥類研究所

第78回企画展「鳥・酉・鶏・とり展」チラシPDF

※ 山階鳥研のイベント情報はこちらです。
※ ドンタオの標本は東京大学総合研究博物館所蔵です。

国立科学博物館でバイオミメティクス(生物模倣)の企画展と講演会があります

企画展「生き物に学びくらしに活かす―博物館

山階鳥研は、国立科学博物館ほかと共催で、バイオミメティクス(生物模倣)の企画展を開催します。

バイオミメティクスというのはちょっと聞き慣れない言葉ですが、生物に学びながら、私たちのくらしをより良くすることを目指す、生物学と工学が連携、恊働する新しい学問分野です。

たとえば、ハスの葉が水をはじく能力は、身近な品物に役立てられないでしょうか?フクロウが暗闇の中を静かに飛ぶしくみは、騒音の大きなプロペラなどに応用できないのでしょうか?

こういった関心をもとにした製品の研究開発がバイオミメティクスです。こういった研究開発は実際に行われるようになってきており、一部は実用化されているものもあります。この展示では、昆虫・魚類・鳥類を中心に、バイオミメティクスの実例とそのモデルになった生物、生物標本を所蔵する博物館や研究機関が果たす役割などを紹介します。

企画展 生き物に学び、くらしに生かすー博物館とバイオミメティクス
【日時】2016 年4 月19 日(火)〜6 月12 日(日)
【休館日】毎週月曜日※月曜日が祝休日の場合は翌火曜日/
ただし、5 月2 日(月)と6月6 日(月)は開館
【場所】国立科学博物館(東京・上野)日本館1 階
【入館料】一般・大学生:620 円、高校生以下・65 歳以上: 無料
【主催】(独)国立科学博物館 科研費新学術領域「生物規範工学」
【共催】(公財)山階鳥類研究所、高分子学会バイオミメティクス研究会
★ 詳細は国立科学博物館のウェブページでご確認ください。

この企画展に付随して講演会がふたつ開催され、山階鳥研の研究員2名を含む4名の講師が講演します。

講演会1(対象:小学校5年生以上)
【日時】4月23日(土)14:00~15:20
【場所】国立科学博物館日本館2階講堂
【講演内容と講師】
昆虫とバイオミメティクス 国立科学博物館 動物研究部 野村 周平
鳥の動きのバイオミメティクス 山階鳥類研究所 山崎 剛史
★ 要申込み(4月8日 17時締切、申込多数の場合は抽選;国立科学博物館のウェブページから申し込んでください)

講演会2(対象:小学校5年生以上)
【日時】5月21日(土)14:00~15:20
【場所】国立科学博物館日本館2階講堂
【講演内容と講師】
海洋生物とバイオミメティクス 国立科学博物館 動物研究部 篠原 現人
鳥の色のバイオミメティクス 山階鳥類研究所 森本 元
★ 要申込み(5月6日 17時締切、申込多数の場合は抽選;国立科学博物館のウェブページから申し込んでください)

多数の皆様のご来場をお待ちしています。

※ 山階鳥研のイベント情報はこちらです。