鳥害」カテゴリーアーカイブ

【鳥学講座】ハシブトガラスは高みの見物〜時々、歩きますけどね(11月2日(土)我孫子)

jungle_crow関東地方でも冬鳥のジョウビタキ渡来のたよりがちらほら聞かれるようになりましたがいかがお過ごしでしょうか。
鳥学講座は、第一線で活躍する研究者が研究の最前線を紹介するもので、年に1回、ジャパン・バード・フェスティバル(JBF)にあわせて開催しています。
街中でゴミを荒らすことを含め、とかく身近な鳥として話題を提供しているハシブトガラスですが、英名を“Jungle Crow”(密林のカラス)とも言うように、森林環境との結びつきが強く、人のいない山中にも棲んでいます。ハシブトガラスはもともとどんな環境でどのように進化してきたのでしょうか、それが人間生活にどうマッチして身近な鳥になっているのでしょうか。このあたりも含め、ハシブトガラスの行動、生活、進化を、昨年12月の発売以来、ふだん鳥に関心のない方にも評判を呼んでいる「カラスの教科書」の著者で、カラス科の鳥類の行動を専門に研究している松原始さんにご紹介いただきます。
【第23回鳥学講座】
「ハシブトガラスは高みの見物 時々、歩きますけどね」

【講師】松原始 東京大学総合研究博物館特任助教
【日時】2013年11月2日(土)14:30〜16:00(開場14:15)
※ ジャパンバードフェスティバル(JBF)2013との同時開催
【場所】アビスタ(我孫子市生涯学習センター)ホール(我孫子市若松26-4)
※ JR我孫子駅南口から「アビスタ・市役所経由」のバスでアビスタ前下車すぐ。JBF開催時は「JBF巡回バス」が運行予定(JBFでのアクセス情報はこちら
【参加費】無料(事前の申込不要)
【定員】120名
【主催・問合せ】我孫子市鳥の博物館(TEL. 04-7185-2212)、山階鳥類研究所(TEL. 04-7182-1101)
講師プロフィールならびに講演要旨はこちらのリンク(イベント情報)からご覧ください。

アメリカの大学で研究している日本人研究者がセミナーを行いました

seminar_suzuki_yasuko今日来所したのは、オレゴン州立大学魚類・野生生物学科で博士研究員として仕事をされている、鈴木康子さんです。
セミナーは「米国コロンビア川における魚食性鳥類のサケ稚魚への食害と対策」というタイトルで、鈴木さんは、地元の漁業や釣りの重要な対象種であるサケ科の魚類にたいする、オニアジサシとミミヒメウによる食害について、科学的な方法で食害の状況を明らかにし、それぞれの種の生態に応じた対策を研究している状況を紹介しました。

土浦市で開催される鳥獣類等の供養祭で、林良博所長が講演します

kuyosai関東地方で唯一ガン類が越冬している茨城県稲敷市で、2011年12月に、越冬している天然記念物のガンであるヒシクイ(亜種オオヒシクイ)が、蓮田の防鳥ネットにかかる事故が発生しました。
従来から、霞ヶ浦近郷では蓮田の防鳥ネットにおびただしい数の野鳥が羅網し死亡しており、関係者の間で憂慮されてきました。こうした背景からこのたび、関係団体がさまざまな人間活動によって犠牲になっている生物、とくに鳥獣類の供養祭を開催することになりました。
この供養祭で林良博所長が講演します。山階鳥類研究所はこの供養祭に協賛しています。意見交換の時間もありますので、多くの皆様のご参加をお待ちしています。
「鳥獣類等の供養祭」
【日時】2013年2月24日(日) 13時〜17時
【場所】羽黒山大聖寺(茨城県土浦市永国203)
アクセスはこちらをご覧ください
【内容】
第1部 (13:00〜14:00) 法要(鳥獣類等の供養祭)
第2部 (14:00〜15:00) 講演
講師:林良博 (公財)山階鳥類研究所所長
第3部 (15:00〜16:00) 意見交換会
【参加費】 無料
【参加申込】
2月10日締切(ただし150名に達していない場合は締切り後も受付けます)
人間活動により犠牲になった鳥獣類のための「鳥獣供養祭」開催事務局
(TEL: 029-821-2110、FAX: 029-821-2595)
【共催】(宗)大聖寺日本野鳥の会茨城県江戸崎雁の郷友の会
【協賛】(公財)山階鳥類研究所・(公財)日本野鳥の会(公財)日本鳥類保護連盟ほか
山階鳥類研究所のイベント情報はこちらです。
※画像は霞ヶ浦近郷の蓮田で、防鳥ネットにかかったカモ類。

茨城県の野鳥団体関係者が来所しました

guest_fr_ibaragi本日、江戸崎雁の郷友の会会長の茂木光雄さん、日本野鳥の会茨城県会長の池野進さんほかが、江戸崎雁の郷友の会会員でもある小林隆成・山階鳥研理事に伴われて来所しました。
来所の目的は、茨城県霞ヶ浦沿岸の耕地に張られた防鳥網にカモ類をはじめとする水鳥などが多数混獲されて大きな問題になっている件についての相談で、林所長、尾崎副所長ほかが対応してどのような対策を講じることができるか協議しました。