絶滅危惧種アホウドリの小笠原再導入のため、2月11日に伊豆諸島鳥島から小笠原諸島聟島(むこじま)に移送したヒナ15羽のうち、3月に死亡した1羽をのぞき、14羽すべてが今日までに巣立ちました。
移送・人工飼育は今年で5年めの最終年で、初年度から合計69羽のヒナが巣立ちました。これまでの皆さんの暖かいご支援にあつく御礼申し上げます。
また、今シーズンは、昨年までに巣立った個体のうち、3歳個体(2009年巣立ち)4羽と、4歳個体(2008年巣立ち)2羽の合計6羽が、聟島に帰還したことを確認しました。
帰還個体の中から聟島で繁殖するつがいが生まれ、最終的にはこの場所で彼らの子孫が多数繁殖するようになるのがこのプロジェクトの目標ですので、来シーズン以降も引き続き現地のモニタリングを続けてゆきます。引き続きご関心をお寄せいただきご支援いただけますようお願いします。
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