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カンムリツクシガモの公開は30年ぶりでした

1982s_rev_2日本鳥学会が今年100周年を迎えるにあたり、山階鳥研では2つ行われる記念展示を共催および後援し、所蔵資料を出展することを、8月16日付けのブログで紹介し、その中で、「カンムリツクシガモの標本の公開は50年ぶり」とお知らせしましたが、これは「30年ぶり」の誤りでした。お詫びして訂正いたします。
下記は訂正済みの当該ページです。
カンムリツクシガモを30年ぶりに展示します〜日本鳥学会100周年記念展示
50年ぶりとしたのは、1962年に東京で開かれた日本鳥学会50周年記念の「世界の鳥展」に前所蔵者の黒田長禮(くろだ・ながみち)博士から出展されたのが最後と考えたものです。しかし、この情報を流したあと、これを読んだ40代の関係者から連絡があり、「自分は池袋のサンシャインでカンムリツクシガモを見て、スケッチもした」ということでした。40代の人が50年前の展示を見ているというのは計算があいません。改めて調査したところ、1982年にサンシャインシティ三越で開催した「山階鳥類研究所設立50周年記念 鳥の世界展」で確かにカンムリツクシガモを展示していたことが確認できました。
というわけで、確認不十分で関係の皆様にご迷惑をおかけしましたが、実際には30年ぶりの公開ということになります。
※画像は、古い資料の中から出てきた、1982年のカンムリツクシガモの展示のようすです。右端の標本がカンムリツクシガモ(雌)、標本の前に立つのは、柴田敏隆・資料室長(当時)と、その陰に白いスーツの、山階芳麿・所長(当時)です。

カンムリツクシガモを30年ぶりに展示します〜日本鳥学会100周年記念展示

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日本鳥学会が今年100周年を迎えるにあたり、山階鳥研では2つ行われる記念展示を共催および後援し、所蔵資料を出展します。その第1弾が、明日8月17日から東京大学総合研究博物館で開催されます。このため昨日8月15日には、山階鳥研から資料類の搬出作業が行われました。

日本鳥学会の百年
【会期】2012年8月17日(金)〜9月21日(金)white_stork
(土曜日、日曜日、祝日は休館。但し、8月18日、25日、9月1日の各土曜日は開館予定。なお、日本鳥学会2012年大会期間中(9月15〜17日)は同大会参加者のみ入場可能です(大会の名札をご呈示ください)。休館日はこちらでご確認ください)
【場所】東京大学総合研究博物館
東京都文京区本郷7-3-1 Tel. 03-5841-8451
【料金】無料
【共催】東京大学総合研究博物館・日本鳥学会・(公財)山階鳥類研究所
この展示には山階鳥研から標本27点と図書資料73点を展示しますが、その白眉はなんといっても、30年ぶりの一般公開となる、カンムリツクシガモの雌雄の標本でしょう。この鳥は世界で3点しか標本がないもので、日本の鳥学史に残る発見の例として、ヤンバルクイナのタイプ標本(命名のさいに使われた標本)ほかとともに展示されます。
truck※写真上は美術梱包業者さんの手で丁寧に梱包されるカンムリツクシガモの雄、写真中は梱包されたコウノトリの標本です。
日本鳥学会による告知はこちらです。
東大総合研究博物館による告知はこちらです。
東大総合研究博物館へのアクセスはこちらです。
「所蔵名品から 世界に3点しかない絶滅鳥カンムリツクシガモ」はこちらです。
海外にあるもう1点のカンムリツクシガモ(第一標本)についてはこちらです。

山階鳥類研究所のイベント情報はこちらです。

8月のテーマトークは「マダガスカルの動物」(8月11日(土))です

hime_shobin_b_2山階鳥類研究所の所員が我孫子市鳥の博物館で出前トークをする、第2土曜日恒例の「テーマトーク」、8月は下記の要領で今週末です。約6500万年前にアフリカ大陸から切り離され、多くの独特な生物が進化したマダガスカルの動物について鳥を中心に、浅井芝樹・研究員が紹介します。

第16回「マダガスカルの動物」
【講師】浅井芝樹 山階鳥研自然誌研究室研究員
【日付】8月11日(土)
【時間】13時15分~ ※30分のテーマトーク終了後、質疑応答の時間あり
【場所】我孫子市鳥の博物館 2階多目的ホール
【参加費】無料(入館料が必要です)
【定員】先着50名
【主催・問い合わせ先】
山階鳥類研究所(TEL. 04-7182-1101)、我孫子市鳥の博物館(TEL. 04-7185-2212)
※画像はマダガスカル固有種のマダガスカルヒメショウビン(カワセミ科)です。
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