日別アーカイブ: 2014年2月27日

明治の南極探検家白瀬矗採集のペンギンをIMTで展示中です

OLYMPUS DIGITAL CAMERA東京駅前のJPタワー学術文化総合ミュージアム インターメディアテク(IMT)で、3月2日まで、明治の探検家で陸軍中尉だった白瀬矗(のぶ)が採集し、明治天皇に献上したシュレーターペンギン(写真)を特別展示中です。
IMTに寄託されている山階鳥研所蔵のペンギン標本1点が、白瀬矗が採集したものであることわかったのは、ペンギン研究家である、大島潤一・ひとみ夫妻の調査によるものです。
献上時の書類や標本台座裏に貼られたラベルの照合の結果、このペンギン標本は、白瀬が、1911(明治44)年にニュージーランド沖で採集し、剥製として持ち帰ったもので、南極探検を後援していた大隈重信伯爵を通じて明治天皇に献上されたものであることが判明しました。この標本は、昭和天皇の没後の1995年に皇居内の生物学御研究所から山階鳥研に寄贈された鳥類標本コレクションの中の一点です。
この標本は、これまでイワトビペンギンとされてきましたが、山階鳥研の調査の結果、国内での標本所蔵数が少ないシュレーターペンギンであることもわかりました。
【タイトル】特別展示_STUDIOLO あるペンギンの辿った歴史
【会期】  2014年1月19日〜3月2日
休館日:月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日休館)
【開館時間】11:00-18:00(木・金は20:00まで)入館は閉館時間の30分前まで
【場所】  JPタワー学術文化総合ミュージアム・インターメディアテク
100-7003 東京都千代田区丸の内2-7-2 JPタワー 2〜3F
(JR東京駅徒歩1分・東京メトロ丸の内線東京駅地下より直結)
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【入館料】 無料
【主催】  東京大学総合研究博物館
【協力】  山階鳥類研究所・人鳥堂本舗
【問い合せ】 03-5777-8600(ハローダイヤル)
2013年3月に開館したIMTには、東京大学と山階鳥研の所蔵する学術標本が展示されています。山階鳥研からは、本剥製(展示用の剥製)約300点が寄託されています。今回の特別展示は、IMT3階の山階鳥研の標本を展示したスペースに、シュレーターペンギンと、関連の資料を展示して小コーナーを作ったものです。
IMTサイト「特別展示_STUDIOLO あるペンギンの辿った歴史」ページはこちらです
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山階鳥研ブログでのIMT開業のお知らせ(2013年3月25日)はこちらです