投稿者「山階鳥研広報」のアーカイブ

ヤンバルクイナ「発見」40周年/絶滅寸前!固有種オガサワラカワラヒワ/ヒル(屋)が鳥(屋)に出会う時 ほか「山階鳥研NEWS」11月号

山階鳥類研究所の広報紙「山階鳥研NEWS」2021年11月号(No.298)が発行されました。

1981年に山階鳥研の調査チームがヤンバルクイナを捕獲し、新種記載の論文発表をしてから今年で40周年となりました。これまで様々な保護活動が行われ、推定1,500羽まで回復し、最も危機的な状況はとりあえず回避できたと考えられています。ヤンバルクイナの現状での課題について巻頭でご紹介しています。

続いて読み物を2本。昨年、山階鳥研も加わった共同研究の成果として独立種として扱うことが提案されたオガサワラカワラヒワについて、地元の小笠原諸島で尽力されているIslands careの川口大朗さんに、この鳥の現状と、保全活動の実際についてご紹介いただきました。

また、太平洋の島々に広く分布する寄生性のヤマビル類と、長距離移動する海鳥類の関係を明らかにした論文を昨年発表された、京都大学の中野隆文さんに、この研究について解説いただきました。ヒルが鳥の飛翔力を利用して移動するというお話。

そのほか、齋藤研究員らのオガサワラカワラヒワの論文が日本動物学会誌の論文賞を受賞した話題も。

巻末の「鳥のモニュメント」は、「東京近郊のかすみ網猟 野鳥供養塔」(東京都日野市)。寄附金・賛助会員のご報告、所員の著書やイベント告知・報告なども掲載しました。

「山階鳥研NEWS」2021年11月号(第298号) 目次
1面
表紙写真(ルリビタキ) 賛助会員 大浦晴壽氏
2面 ヤンバルクイナの「発見」40 周年
3面 絶滅寸前!日本の固有種オガサワラカワラヒワ (一社)Islands care 川口大朗
4面
ヒル(屋)が鳥(屋)に出会う時 京都大学理学研究科 准教授 中野 隆文
5面 日本鳥学会大会開催/オガサワラカワラヒワ論文 日本動物学会論文賞受賞/オガサワラカワラヒワ保全クラウドファンディング
6面 「昭和天皇の生物学ご研究」展に標本を出展/世界アルバトロスデー/JBF2021(鳥学講座・山階鳥研見にレクチャー・テーマトーク再配信)オンライン開催告知
7面 山階芳麿賞候補者公募/NEWS表紙写真募集/令和2年度決算報告/訂正
8面 テーマトーク/所員の著書/鳥のモニュメント/事務局から(人事異動・新賛助会員・ご寄附)/編集後記

「山階鳥研NEWS」は、山階鳥研の活動や、鳥学研究や鳥の話題をやさしく紹介するニュースレターです。賛助会員に入会いただきますと、隔月でお送りいたします。
* 賛助会員のご入会は「ご支援のお願い」をご覧ください。
山階鳥研NEWSのこれまでの号の目次はこちらです。

こちらも合わせてごらんください。
山階鳥研ウェブサイト イベント情報ページ

森本研究員が監修と二つのコラムを担当した『知って楽しいカモ学講座 カモ、ガン、ハクチョウのせかい』が10月7日(木)に出版されます。

2021年10月7日に出版される所員の著書をご紹介します。

ガンカモ類の生態や特徴について全体像から各種のこと、さらにはガンカモ類を中心とした環境保全に関する話題まで、まとめて学べるありそうでなかった1冊です。著者である嶋田氏のフィールドである宮城県の伊豆沼・内沼での事例を話題の中心としながらも、日本に渡来する各ガンカモ種の渡りといった研究知見もさまざま紹介しています。森本元研究員が監修を務めるとともに標識調査や羽毛に関するコラムも執筆しています。

是非書店などでお求めください。また、各販売サイトでも購入ができます。

<書籍情報>
書名: 知って楽しいカモ学講座 カモ、ガン、ハクチョウのせかい
監修:森本 元
著者:嶋田 哲郎
発行:緑書房(公式サイト
定価:2,090円(税込)
判型/頁:B6判/288頁
発行日:2021/10/7
ISBN:978-4-89531-762-7

*山階鳥研ウェブサイト「所員の著書」ページもあわせてご覧ください。 → こちら

献本ありがとうございます。『366日の誕生鳥辞典ー世界の美しい鳥ー』

著者から出版社を通じて、広報にお送りいただいた書籍です。こちらでご紹介するとともに、書庫に納めて活用いたします。ご寄贈大変ありがとうございました。

小宮輝之(著) 倉内渚(絵)
『366日の誕生鳥辞典ー世界の美しい鳥ー』

いろは出版, 京都. (2021年9月24日発行, 384ページ. 2,530円 (本体:2,300円). ISBN-978-4-86607-203-6)
→ 版元ページはこちら

奄美・沖縄が世界自然遺産に/ミナミジサイチョウ騒動記「山階鳥研NEWS」9月号

山階鳥類研究所の広報紙「山階鳥研NEWS」2021年9月号(No.297)が発行されました。

巻頭は、尾崎副所長による「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」世界自然遺産の解説。この地域にはどんな問題があり、今後どのように解決していくのか。今年登録が決定し、スタートを切ったばかりの新しい自然遺産について一緒に考えて行きましょう。

続いて読み物を1本。今年6月に様々なメディアに取り上げられ大きな話題となった「ミナミジサイチョウ」。山階鳥研でメディア対応をした平岡広報コミュニケーションディレクターが、どんないきさつがあり、どんな思いで対応したのか、自ら解説します。キーワードは「SDGs」。

そのほか、Facebookのファン数の推移、鳥研を訪問した中・高校生と番組協力の話題を。

巻末の「鳥のモニュメント」は、「ビジネス街を見渡す知恵の使者」(東京都千代田区)。寄附金・賛助会員のご報告、所員の著書やイベント告知なども掲載しました。

「山階鳥研NEWS」2021年9月号(第297号) 目次
1面
表紙写真(コミミズク) 賛助会員 吉田正明
2-3面 奄美・沖縄が世界自然遺産へ 副所長 尾崎清明
4面 ミナミジサイチョウ騒動記 広報コミュニケーションディレクター 平岡考
5面 フェイスブックのファン数
6面 中学・高校生の研究に協力/テレビ番組協力/山階鳥類学雑誌目次
7面 日本鳥学会2021年度大会オンライン開催(山階鳥研が事務局担当)/JBF・鳥学講座オンライン開催/手賀沼流域フォーラム全体企画
8面 テーマトーク/所員の著書/鳥のモニュメント/協力調査員表彰/事務局から(新賛助会員・ご寄附)/編集後記

「山階鳥研NEWS」は、山階鳥研の活動や、鳥学研究や鳥の話題をやさしく紹介するニュースレターです。賛助会員に入会いただきますと、隔月でお送りいたします。
* 賛助会員のご入会は「ご支援のお願い」をご覧ください。
山階鳥研NEWSのこれまでの号の目次はこちらです。

こちらも合わせてごらんください。
山階鳥研ウェブサイト イベント情報ページ

献本ありがとうございます。「野鳥写真の教科書」

著者から研究所にお送りいただいた書籍です。「研究調査に役立てる」の章で、山階鳥研が環境省の委託を受けて行っている鳥類標識調査についてご紹介くださいました。

こちらでご紹介するとともに、書庫に納めて活用いたします。ご寄贈大変ありがとうございました。

中野 耕志(著)
『野鳥写真の教科書 野鳥を魅力的に撮るために最初に読む本

玄光社, 東京. (2021年8月16日発行, 160ページ. 2,200円 (本体:2,000円). ISBN978-4-7683-1521-7)
→ 版元ページはこちら

山階鳥研ウェブサイト→ 「渡り鳥と足環」ページはこちら

献本ありがとうございます。『シジュウカラガン物語』

著者からお送りいただいた書籍です。こちらでご紹介するとともに、書庫に納めて活用いたします。ご寄贈大変ありがとうございました。

呉地正行+須川恒(日本雁を保護する会)(編)
『シジュウカラガン物語 しあわせを運ぶ渡り鳥、日本の空にふたたび!』

京都通信社, 京都. (2021年7月15日発行, 304ページ. 2,970円 (本体:2,700円). ISBN-978-4-903473-62-8)
→ 版元ページはこちら

献本ありがとうございます。『鳥類のデザイン 骨格・筋肉が語る生態と進化』

出版社から、広報にお送りいただいた書籍です。こちらでご紹介するとともに、書庫に納めて活用いたします。ご寄贈大変ありがとうございました。

カトリーナ・ファン・グラウ(著) 川上和人(監訳) 鍛原多惠子(訳)
『鳥類のデザイン 骨格・筋肉が語る生態と進化 THE UNFEATHERED BIRD』

みすず書房, 東京. (2021年7月20日発行予定, 384ページ. 6,930円 (本体:6,300円). ISBN-978-4-622-08989-6)
→ 版元ページはこちら

山階鳥類学雑誌(第53巻第1号)をご紹介します。

山階鳥類研究所の学術雑誌「山階鳥類学雑誌」は年に2冊の発行です。2020年6月30日付けで発行された、2021(令和3)年度の第1号についてご紹介します。今号から投稿規定が変わり、規定と手引きにわかれました。また、新しい分野を創設したため、これを周知する巻頭言がつきました。それぞれ下記のリンクから山階鳥研のウェブサイトに飛んでご覧いただけます。

巻頭言 p.1 → 「山階鳥類学雑誌についてお知らせ」

● 原著論文
伊関文隆・三上かつら・佐藤達夫: 独特で複雑なツミの風切の換羽様式(英文) pp.3-23

● 短報
藤巻裕蔵: 北海道におけるエゾライチョウの分布(英文) pp.25-32

● 報告
長谷川恵一: 野外逸出した飼育個体と思われる足革を着けたオオタカの観察記録 pp.33-38
富田直樹・成田 章: ウミネコ繁殖地蕪島における2012年から2020年の繁殖モニタリング pp.39-43
仲村 昇・油田照秋・千田万里子・水田 拓: 2018~2020年に福島県で行われた繁殖鳥モニタリング(MAPS)調査 pp.44-56

誌碑 pp.57-58

投稿規定 pp.59-60
投稿規定(英文) pp.61-62
投稿の手引き pp.63-67
投稿の手引き(英文)pp.68-72

<編集長 綿貫豊北海道大学水産科学研究院教授の編集後記から>
53巻1号をお届けします。換羽は鳥類の特性で、その羽ごとに時期が決まっていたり、また変異したりします。それ自体興味深い研究対象ですし、また羽は伸びている時期に食べた餌の化学成分を反映するので、換羽時期がわかればその時の餌に関する情報についても語ってくれそうです。報告が3報寄せられています。今後、報告の内容をさらに充実させ、投稿していただきやすいようにカテゴリーを分けることとしました。皆様の投稿をお待ちしています。山階鳥類学雑誌は多様な原稿を歓迎いたします。

*「山階鳥類学雑誌」は、鳥類の研究論文を掲載する学術雑誌です。1952年に「山階鳥類研究所研究報告」のタイトルで創刊され、2003年に現在の誌名に改めました。山階鳥研の研究論文を掲載するとともに、所外の研究者の研究発表の場としても貢献しています。
賛助会員に入会され、「山階鳥類学雑誌」を購読するコースを希望された方にお送りしています(そのほかに広報紙「山階鳥研NEWS」を購読するコースもあります)。

※ 山階鳥類学雑誌の解説はこちらです。
※ 山階鳥類学雑誌の目次(1992年以降)はこちらです。
※ 山階鳥類学雑誌掲載論文のPDFはこちらです。
※ 賛助会員のご案内はこちらです。

標本データベース拡充中/組織サンプル提供/アホウドリ 聟島・鳥島の状況 ほか「山階鳥研NEWS」7月号

山階鳥類研究所の広報紙「山階鳥研NEWS」2021年7月号(No.296)が発行されました。

巻頭は、文部科学省科学研究費の支援を受けて充実を図っている、標本データベースと組織サンプルの話題。昨年度はお隣「我孫子市鳥の博物館」の標本も合わせて新規に登録し、山階鳥研のデータベースで双方の標本を検索することが可能になりました。また、2016年から行っている組織サンプルの研究用への提供についても改めてご紹介しています。
*山階鳥研 データベースは → こちら
*山階鳥研 組織サンプルのページは → こちら

続いて読み物を2本。山階鳥研の臨時職員、上沖正欣さんによるモーリシャスレポート。昨年モーリシャスで座礁した日本の貨物船による重油流出事故を受け、(株)商船三井が立ち上げたモーリシャス自然環境保護・回復プロジェクトの一環として、現地に滞在して鳥類への影響を調査しました。

また、保全研究室の澤研究員によるカリガネの現状と捕獲調査のようすを。世界的に見ると個体数を大きく減らしているカリガネですが、日本で越冬する個体数はここ数年増え続けているそうです。

巻末の「鳥のモニュメント」は、「野の鳥は野に 中西悟堂胸像」(長野県軽井沢町)。そのほか、聟島と鳥島のアホウドリの現状、寄附金・賛助会員ご報告、所員の著書やイベント告知などを掲載しました。

「山階鳥研NEWS」2021年7月号(第296号) 目次
1面
表紙写真(イカル) 賛助会員 孝橋貞樹
2面 標本データベース拡充中/組織サンプルを研究用に提供しています
3面 オガサワラカワラヒワのパンフレット/山階鳥研が協力した展覧会(群馬県・沖縄県)
4面 ドードーの島・モーリシャスでの保全活動 臨時職員 上沖正欣
5面 減っている?増えている?カリガネの今を追う 保全研究室研究員 澤 祐介
6面 アホウドリ聟島と鳥島の状況
7面 令和2年度寄附金・賛助会費収入及び会員数のご報告/我孫子市教育委員会と連携協定を締結
8面 テーマトーク/所員の著書/鳥のモニュメント/事務局から(新賛助会員・ご寄附)/編集後記

「山階鳥研NEWS」は、山階鳥研の活動や、鳥学研究や鳥の話題をやさしく紹介するニュースレターです。賛助会員に入会いただきますと、隔月でお送りいたします。
* 賛助会員のご入会は「ご支援のお願い」をご覧ください。
山階鳥研NEWSのこれまでの号の目次はこちらです。

こちらも合わせてごらんください。
山階鳥研ウェブサイト イベント情報ページ

献本ありがとうございます。『鳥類保護の最前線〜絶滅の危機に瀕する鳥類の未来のために〜』

日本家禽学会から、広報にお送りいただいた書籍です。こちらでご紹介するとともに、書庫に納めて活用いたします。ご寄贈大変ありがとうございました。

日本家禽学会(編)
『鳥類保護の最前線〜絶滅の危機に瀕する鳥類の未来のために〜』

日本家禽学会編集委員会, 茨城. (2021年4月25日発行, 33ページ. 500円+税. ISBN-978-4-9911896-0-9)
→ 日本家禽学会ウェブサイトはこちら