小笠原諸島のアホウドリ繁殖地が 80 年ぶりに復活したことを国際学術誌に論文発表しました ★論文全文が12月初めから2週間限定で無料公開されています


20160217mukojima_s山階鳥類研究所は、日米政府との共同プロジェクトとして、アホウドリの未熟なヒナ70羽を伊豆鳥島から小笠原諸島の聟島(むこじま)に移送し、現地で人工飼育して巣立たせることにより、1930 年頃に失われた小笠原諸島のアホウドリ繁殖地の復活を促す取り組みを進めてきました。その結果、小笠原諸島で80 年ぶりに繁殖が成功し、ヒナが誕生しました。

このたびこの成果について、論文を保全生物学の国際誌Animal Conservationに発表し、このことについて報道発表を行いました。

山階鳥類研究所 プレスリリース(2016年11月29日)

また論文(英文)は下記リンクからご覧ください。Animal Conservation誌を出版しているWiley社の特別な計らいにより、12月初めから2週間限定で論文全文がフリー・アクセス(無料公開)となっています。

Deguchi, T. et al. 2016. Translocation and hand-rearing of chicks result in short-tailed albatrosses returning to breed in Ogasawara Islands 80 years after extirpation. Animal Conservation. DOI: 10.1111/acv.12322

※ 写真(上)は2016 年2 月に小笠原諸島聟島で確認されたアホウドリの親子です。写真(下)はこのプロジェクトの概要を写真で説明したものです。

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国際シンポジウム「コウノトリの生息域拡大に向けて」(12/10(土)東京)参加申込み受付中です


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12月10日(土)に都内でコウノトリの保全に関する国際シンポジウムが開催されます。ふるってご参加ください(要申込み)。

コウノトリ保全国際シンポジウム
「コウノトリの生息域拡大に向けて 全国へ、そして世界へ──日韓からの野生復帰と個体群管理の現状報告」
【日付】 2016年12月10日(土)
【場所】 井の頭自然文化園
【定員】 120名
【詳細・参加申込み方法】★東京ズーネットのリンク をご覧ください。
【応募締切】2016年12月4日(日)当日消印有効(ハガキ)、当日送信分有効(メール) 
※締切が延長されています。

2015年、日本でのコウノトリ野生復帰事業が10年を迎えました。これまでに兵庫県の豊岡市以外に、千葉県野田市、福井県越前市でも放鳥が行われています。また韓国でも放鳥が開始されました。

かつて東アジアに広く分布していたコウノトリの復活のために、それぞれ国内だけでものを考えるだけではなく、国境を越えた連携が不可欠です。このために、山岸哲 山階鳥研名誉所長・兵庫県立コウノトリの郷公園長が代表をつとめる「コウノトリの個体群管理に関する機関・施設間パネル(IPPM-OWS)」では韓国の研究者を招聘し、知見の共有を図り、コウノトリの保全について考える国際シンポジウムを開催する運びとなったものです。

今回の催しは、東京で開催される、一般市民が参加可能なコウノトリについての催しとしても重要です。コウノトリの保全は長く兵庫県豊岡市を中心に進められてきており、首都圏でもコウノトリ保全について知る催しは開催されてきたものの、相対的にコウノトリ保全についての情報に接する機会が乏しかったうらみがありました。環境保全、生物多様性保全のために日本で行われている代表的なプロジェクトのひとつといえる、コウノトリ野生復帰について、どんな現状なのか、どんな検討のもとに進められているのかを知ることのできる良い機会です。多くの皆様に参加いただければ幸いです。

「山階鳥学セミナー(捕獲技術入門編)」(2016年度・愛媛県西条市 2017年1月開催)のご案内


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昨年度に多くの皆様にご参加いただきました「山階鳥学セミナー(捕獲技術入門編)」を山階鳥類研究所主催・日本野鳥の会愛媛県支部共催・西条自然学校共催で、愛媛県で開催いたします。

安全に鳥類を捕獲・放鳥する技術は、鳥類の調査手法の1つとして重要な位置を占めている一方で、習得の機会が限られています。そこで本講座では、参加者の皆様が捕獲技術を正しく理解し、技術習得への意欲を高めていただくことを目的として、当研究所所員による鳥類の安全な捕獲技術の紹介や、鳥体の安全な扱い方の実習を行います。

山階鳥学セミナー(捕獲技術編)愛媛県会場
【日時】2017年1月14日(土)13:00~16:00
【場所】石鎚ふれあいの里 研修室および敷地内
【開催概要・申込み方法】要申込 詳細は → 愛媛県での開催詳細pdf(青色) をご覧ください。

※ なお本年度は、2016年12月8日木曜日に、同セミナーを山階鳥研(我孫子市)で開催する予定で、既に受付を開始しております。山階鳥研(我孫子市)開催分の詳細PDFは黄色・愛媛県開催分の詳細PDFは青色ですので、お申込みの際は、日時・場所をご確認いただき、お間違えのないようご注意下さい。

※ 山階鳥研のイベント情報はこちらです。

「鳥のフィールドサイン観察ガイド」献本ありがとうございました


出版社から紹介の依頼を付して献本いただいた書籍です。ご寄贈大変ありがとうございました。

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箕輪義隆(著)
『鳥のフィールドサイン観察ガイド』文一総合出版, 東京. (2016年11月21日発行. 144ページ. 2,000円+税. ISBN978-4-8299-7214-4.)→ 版元ページはこちら。

絶滅鳥カロライナインコ/「鳥の文化誌」への模索/ノビタキの渡り経路/クジャクの羽の発色を再現した材料を作成 「山階鳥研NEWS」11月号


news_1611_s03山階鳥類研究所の広報紙「山階鳥研NEWS」11月号をご紹介します。

2〜3頁には、「所蔵名品から」として、山階鳥研が所蔵する北アメリカの絶滅鳥カロライナインコの標本が、複数の所有機関の手をへてアメリカから日本の山階鳥研に落ち着いた経緯の探索の結果をご紹介します。4頁では、昨年7月から副所長に就任した奥野卓司・関西学院大学教授が、「鳥の文化誌」研究の可能性について考察しました。さらに、5頁では、北海道のノビタキの渡り経路についての新知見、そして、クジャクの羽毛の光沢ある羽色の発色を再現した、生物模倣(バイオミメティクス)の研究成果についてご報告しています。

鳥にまつわる言葉を紹介する小コラム「とりのことば」、今号は「鶴の一声」です。

「山階鳥研NEWS」2016年11月号 目次
1面 表紙写真(ハシボソガラス) 賛助会員西 教生
2面〜3面 所蔵名品から13「絶滅鳥カロライナインコ」 自然誌研究室 小林さやか
4面  「鳥の文化誌」への模索 副所長 奥野卓司
5面  山階芳麿賞シンポジウム終了/ノビタキ渡り経路判明/クジャクの羽の発色を再現した構造色の材料を作成
6面  トヨタ自動車のご支援 やましな号が新しくなりました/
「オオタカ識別マニュアル改訂版」インターネットで公開中/山階鳥類学雑誌第48巻1号もくじ
7面  山階鳥学セミナー〜捕獲技術入門編〜開催します/見にレクチャー8・鳥学講座開催のお知らせ/山階鳥研NEWS表紙写真募集
8面  テーマトーク次回は2月/小鳥・小動物の催しで審査と講演を行いました/事務局から(新賛助会員・ご寄附)/とりのことば/編集後記

「山階鳥研NEWS」は、山階鳥研の活動や、鳥学研究や鳥の話題をやさしく紹介するニュースレターです。賛助会員に入会いただきますと、隔月でお送りいたします。

※賛助会員のご入会は「ご支援のお願い」をご覧ください。
山階鳥研NEWSのこれまでの号の目次はこちらです。

「くらべてわかる野鳥」(文庫版)献本ありがとうございます


出版社から紹介の依頼を付して献本いただいた書籍です。ご寄贈大変ありがとうございました。

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叶内拓哉(写真・文)
『くらべてわかる野鳥 文庫版』山と渓谷社, 東京. (2016年11月5日発行. 208ページ. 880円+税. ISBN978-4-635-04798-2.)→ 版元ページはこちら。

「山階鳥学セミナー(捕獲技術入門編)」(2016年度・我孫子2016年12月開催)のご案内


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予定していた締切日を前に終了となりましたことをお詫び申し上げます。
たくさんのお問い合わせをいただき、ありがとうございました。

昨年度に多くの皆様にご参加いただきました「山階鳥学セミナー(捕獲技術入門編)」を本年度も山階鳥研(我孫子市)で開催いたします。

安全に鳥類を捕獲・放鳥する技術は、鳥類の調査手法の1つとして重要な位置を占めている一方で、習得の機会が限られています。そこで本講座では、参加者の皆様が捕獲技術を正しく理解し、技術習得への意欲を高めていただくことを目的として、当研究所所員による鳥類の安全な捕獲技術の紹介や、鳥体の安全な扱い方の実習を行います。

山階鳥学セミナー(捕獲技術入門編)我孫子市
【日時】2016年12月8日(木)13:00~16:00
【場所】山階鳥類研究所 講堂および敷地内 →  交通案内
【開催概要・申込み方法】要申込 詳細は → こちらのPDFファイル(黄色)でご確認ください。

※ なお本年度は、2017年1月14日土曜日(予定)にも、同セミナーを愛媛県で出張開催いたします。詳細は11月中旬以降にこちらのブログに掲載する予定です。山階鳥研(我孫子市)開催分の詳細PDFは黄色・愛媛県開催分の詳細PDFは青色ですので、お申込みの際は、日時・場所をご確認いただき、お間違えのないようご注意下さい。

※ 山階鳥研のイベント情報はこちらです。

第26回鳥学講座「コアジサシ保全活動の現場から」(11月5日(土)、我孫子)JBFで開催します


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我孫子市で開かれる鳥のお祭り「ジャパンバードフェスティバル2016」に合わせ今年も鳥学講座を開催します。多くのみなさまのご来場をお待ちしております。

第26回鳥学講座「コアジサシ保全活動の現場から」
【日時】2016年11月5日(土)13:30〜15:00(開場13:00)
【場所】アビスタ(我孫子市生涯学習センター)ホール(千葉県我孫子市若松26-4)
JR我孫子駅南口から「アビスタ・市役所経由」のバスで「アビスタ前」下車すぐ
地図(外部サイト)
【講師】北村 亘(NPO法人リトルターン・プロジェクト代表/東京都市大学講師)
【参加費】無料 【定員】120名(事前申込不要・先着順)
【主催・問合せ】我孫子市鳥の博物館(電話04-7182-2212)
(公財)山階鳥類研究所(電話04-7182-1101)

レジュメ(+講師プロフィール)はこちらからダウンロード可能です。

浜辺でキリッキリッと鳴きながら海に急降下して魚を採るコアジサシは、夏の海辺の風物詩でしたが、自然の海岸線の減少やアウトドアレジャーでの砂浜への立ち入りなど様々な要因から絶滅危惧種になっています。東京都大田区の海に近い下水処理場の屋上で繁殖するようになったコアジサシの保護活動の実際を、市民参加型の活動で進めるリトルターン・プロジェクトの代表を務める北村さんに紹介していただきます。

【時間割掲載!】「山階鳥研 見にレクチャー8」@ジャパン・バード・フェスティバル(11/5-6)においでください!


jbf2015_entrance_s年に1回、山階鳥研の地元、千葉県我孫子市で開催される、鳥と環境のお祭り「ジャパン・バード・フェスティバル(JBF)」は今年は、この週末、11/5(土)、11/6(日)です。
山階鳥研では一般の方から見学のご希望が多いことに応えて、今年も、JBF期間中、山階鳥研の講堂で所員が交代でミニレクチャーを行います。スライドによる、研究所紹介や研究紹介です。ご入場には当日配布の整理券が必要です。下記注意事項をお読みいただきご来場ください。皆様のお越しをお待ちしております。

ジャパンバードフェスティバル(JBF)2016
山階鳥研見にレクチャー8

【日程】
2015年11月5日(土)9:30〜16:00(最終入場15:30)
2015年11月6日(日)9:30〜15:00(最終入場14:30)
【場所】山階鳥研講堂
【内容】鳥研所員による研究紹介・研究所紹介
【入場】無料
【ご注意】
※ 各回講演時間25分、定員40人(一斉入場、一斉退出)
※ ご入場には整理券が必要です。定員に達しましたら整理券の配布は終了致します。
※ 整理券は当日分のみを9時20分より山階鳥研の玄関で配布致します。
※ 整理券はお一人様5枚までの配布となります。一度に複数回の整理券はお出しできません。複数の講演をご希望の方は、お持ちの整理券の回が終了してから次のご希望の回の整理券をお取りください。
※ 「山階鳥類研究所紹介」はスライドやビデオを使って研究所の活動を紹介する講演です。研究所全体の見学は行いません。玄関ロビー内と一部廊下のポスター展示は整理券なしでもご自由にご覧いただけます。
※ 駐車場の用意はありません。なるべく公共交通機関をご利用ください。
時間割・講演内容の紹介・会場へのアクセス等の詳細はこちらのリンク(イベント情報)をご覧ください。
ジャパン・バード・フェスティバル(JBF)のサイトはこちらです。

※写真は昨年の「見にレクチャー」初日開始早々の山階鳥研玄関での整理券配布のようすです。

「山階鳥類学雑誌」(第48巻1号)のご案内


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山階鳥類研究所の学術雑誌「山階鳥類学雑誌」は年に2冊の発行です。2016年9月30日付けで発行された、2016(平成28)年度の第1号についてご紹介します。

● 短報
鈴木惟司: 南関東における有毒性小低木オニシバリDaphne pseudomezereum(ジンチョウゲ科Thymelaeaceae)の果実食者と種子食者. pp. 1-11.
● 報告
吉原隆太・後藤義仁・北浦賢次・水田拓: 鹿児島県奄美大島におけるヤイロチョウPitta nymphaの記録. pp. 12-15.
説田健一: 山階鳥類研究所の籾山鳥類コレクションから見つかった柳原要二による鳥類標本. pp. 16-28.
川路則友ほか: 東京近郊におけるオスヤマドリの行動圏および環境利用様式(英文). pp. 29-35.

● 誌碑  pp. 36-37.
● 書評 pp. 38.
● 正誤表 p. 39.
● 投稿される方へ(和文・英文)pp. 40-49.

<編集長の中村浩志信州大学名誉教授の編集後記から>
「自動撮影カメラが鳥の研究に役立つことを示す論文がまた本号に掲載された。鈴木惟司氏による有毒性小低木オニシバリの果実採食者に関する論文である。この植物は夏に赤い果実をつけるが、自動撮影カメラでその採食者はヒヨドリとカワラヒワで、前者は果肉を、後者は種子を食べることを示した。若い頃にカワラヒワの生態を研究した私にとって、林床でしかもこんなマイナーな植物の種子を採食している写真は、大きな驚きであった。いくら時間をかけて、野外観察しても、このような事実を明らかにすることは不可能である。昼夜を問わず監視を続ける自動撮影カメラのなせる威力と言えるだろう。
私は最近、ライチョウの生息する各地の山岳に自動撮影カメラを設置し、高山に侵入したニホンジカ、ニホンザル、イノシシ、キツネ、テン、カラス等が、日本の高山の生態系を破壊しつつある現状を監視し続けている。野外調査では、見えるものだけでなく、見えないものを見ることもまた重要である。」

「山階鳥類学雑誌」は、鳥類の研究論文を掲載する学術雑誌です。1952年に「山階鳥類研究所研究報告」のタイトルで創刊され、2003年に現在の誌名に改めました。山階鳥研の研究論文を掲載するとともに、所外の研究者の研究発表の場としても貢献しています。
賛助会員に入会され、「山階鳥類学雑誌」を購読するコースを希望された方にお送りしています(そのほかに広報紙「山階鳥研NEWS」を購読するコースもあります)。
※ 山階鳥類学雑誌の解説はこちらです。
※ 山階鳥類学雑誌の目次(1992年以降)はこちらです。
※ 山階鳥類学雑誌掲載論文(刊行後2年を経過したもの)のPDFはこちらです。
※ 賛助会員のご案内はこちらです。