月別アーカイブ: 2012年4月

鳥類標識調査の講習会を実施しました

koshukai_24月23日から25日の日程で、鳥類の移動や寿命などを番号付きの足環を使って調べる鳥類標識調査者(バンダー)になるための講習会を実施しました。
今回参加したのは、東北地方、関東地方、中国地方から各1名の計3名で、標識調査の概要や鳥の体の構造、関連法規などの講義を受けました。受講生は、ほかの標識調査者のもとで一定のトレーニングを積んだうえで、山階鳥研の職員の野外調査に同行して実技の講習を受けて、今回の講習会に臨んだものです。
現在、全国で約450名が調査に従事しており、この3名も審査に合格すれば8月からバンダーとして調査に参加する予定です。
鳥類標識調査のあらまし(「渡り鳥と足環」)はこちらをご覧ください。

4月のテーマトークは「鳥類標本の製作技法の研究」(4月14日(土))です

iwami_with_specimens山階鳥類研究所の所員が我孫子市鳥の博物館で出前トークをする、第2土曜日恒例の「テーマトーク」、4月は下記の要領で今週末です。演者の岩見さんは右の画像で、自分で作った仮剥製(研究用の剥製)と写っている人です。ぜひ多数のご来場をお待ちしています。
第12回「鳥類標本の製作技法の研究」
【講師】岩見恭子 山階鳥研自然誌研究室研究員
【日付】4月14日(土)
【時間】13時15分~ ※30分のテーマトーク終了後、質疑応答の時間あり
【場所】我孫子市鳥の博物館 2階多目的ホール
【参加費】無料(入館料が必要です)
【定員】先着50名
【主催・問い合わせ先】
山階鳥類研究所(TEL. 04-7182-1101)、我孫子市鳥の博物館(TEL. 04-7185-2212)
山階鳥類研究所のイベント情報はこちらです。

第17回山階芳麿賞受賞者が日本イヌワシ研究会に決定しました

photo4月9日、環境省記者クラブにて記者会見を行い、第17回山階芳麿賞の受賞者が日本イヌワシ研究会に決定したことを発表しました。
これは同会が日本の野生動物保全のシンボルというべきイヌワシについて重要な科学的データを提供するとともに、生態的な知見にもとづく保護上の実践をおこない、普及活動にも務めてきたことが評価されたものです。
プレスリリースはこちらです。
山階芳麿賞についてはこちらです。
山階芳麿賞の贈呈式、受賞記念講演とシンポジウムは、9月23日に有楽町朝日ホール(東京都千代田区)で行います。詳細が決定しましたら、イベント情報のページでお知らせします。

茨城県の野鳥団体関係者が来所しました

guest_fr_ibaragi本日、江戸崎雁の郷友の会会長の茂木光雄さん、日本野鳥の会茨城県会長の池野進さんほかが、江戸崎雁の郷友の会会員でもある小林隆成・山階鳥研理事に伴われて来所しました。
来所の目的は、茨城県霞ヶ浦沿岸の耕地に張られた防鳥網にカモ類をはじめとする水鳥などが多数混獲されて大きな問題になっている件についての相談で、林所長、尾崎副所長ほかが対応してどのような対策を講じることができるか協議しました。