月別アーカイブ: 2013年11月

ドイツから渡りの研究者が来所しました

seminar_wikelski0111月29日、ドイツの渡り鳥研究者ら3名が来所しました。ドイツのマックス・プランク鳥類学研究所が中心になって進めている、人工衛星を使った新しい渡り鳥研究の国際プロジェクトについて、日本の渡り研究者との協力関係構築の可能性を探りに来訪したものです。
同研究所の渡り・免疫生態学部の、マーティン・ヴィケルスキ(Martin Wikelski)教授がセミナーを行い、小鳥類にも応用可能で、取得できるデータも多い、人工衛星を利用した地球規模の研究プロジェクトについて紹介し、尾崎清明・保全研究室長らと意見交換しました。

11月のテーマトークは「標識調査による陸鳥の繁殖モニタリング調査(MAPS)」(11月9日(土))です

mapsfuukei_revジャパン・バード・フェスティバル(JBF)の興奮もまださめやりませんが、今週の土曜日は、JBFの「山階鳥研 見にレクチャー」では野外調査のためお話をしなかった、仲村昇・保全研究室研究員がお話しします。
福島第一原子力発電所の事故で拡散した放射性物質が鳥類に与える影響が心配されています。こういった環境の汚染や変化について把握する方法として、広い範囲で長期間、鳥の繁殖成功の割合などに変化がないかを調べることがが考えられます。鳥類標識調査は、もともと、足環を装着して放した野鳥が再度発見された場合に、渡りや寿命についての情報がわかることを期待して始められたものですが、こういったモニタリングの手法としても期待されるようになってきています。今回ご紹介する調査は、全国の複数箇所の調査地で、決まった努力量で繁殖期に長期間調査し、幼鳥の捕獲割合など繁殖の指標となるデータを取ることで、環境の変化を把握しようというもので、イギリスやアメリカでも同様な調査が行われています。昨年から開始したこの調査について、予備的な結果を紹介します。
第31回 標識調査による陸鳥の繁殖モニタリング調査(MAPS)
【講師】仲村昇 山階鳥研保全研究室研究員
【日付】11月9日(土)
【時間】13時15分~ ※30分のテーマトーク終了後、質疑応答の時間あり
【場所】我孫子市鳥の博物館 2階多目的ホール
交通案内はこちら
【参加費】無料(入館料が必要です)
【定員】各回とも先着50名
【主催・問い合わせ先】
山階鳥類研究所(TEL. 04-7182-1101)、我孫子市鳥の博物館(TEL. 04-7185-2212)
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JBFでの催しに多数のご来場をいただきありがとうございました

jbf201311月2・3日に開催された、ジャパン・バード・フェスティバル2013(JBF2013)に多数のご来場をいただき大変ありがとうございました。
山階鳥研で開催した、「山階鳥研 見にレクチャー」(2・3日の両日)、「鳥学講座」(2日午後、我孫子市鳥の博物館と共催)にも大変たくさんのご来場をいただきました。
当日記入いただいたアンケートは集計中ですが、毎年楽しみに訪れてくださるリピーターの方もいらっしゃる一方、初めて参加された方もたくさんいらっしゃるようです。
引き続きご関心をおよせいただき、ご支援いただけるよう努力してきたいと思います。
当日のようすについては、「山階鳥研NEWS」来年1月号でご報告いたします。
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※ 画像は、11月3日朝の「山階鳥研 見にレクチャー」会場での整理券配布のようすです。