月別アーカイブ: 2014年3月

キジの来訪

kiji山階鳥研の広報の部屋は裏が林になっていて、ときどき窓から鳥が見えることがあります。
今日はキジの雄が窓の外に現れました。山階鳥研のある我孫子の農耕地ではキジは珍しくなく、とくに今頃から6月頃までの繁殖期には、恋の季節のせいなのでしょうが、普段より警戒心が弱くなって、農道を歩いていると突然目の前に現れたりします。とはいえ、研究所の建物の中から見られるのはちょっと珍しいです。ガラス窓越しに写真を撮ってみました。

九州地区賛助会員の集いを開催しました

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3月5日、熊本市内で、九州地区賛助会員の集いを開催しました。詳しくは「山階鳥研NEWS」5月号でご報告します。
多くの皆様に賛助会員になっていただけるようお願いしています。入会については「ご支援のお願い」をご覧ください。
「山階鳥研NEWS」についてはこちらをご覧ください。

野鳥写真・映画製作のパイオニア下村兼史についてのトークと代表作「或日の干潟」上映会があります

avsk_pm_0849b_2山階鳥研の塚本洋三・特任研究員による、野鳥写真・野鳥映画製作のパイオニア下村兼史(1903-1967)についてのトークと、下村の代表作「或日の干潟」の特別上映会が行われます。
「或日の干潟」(1940年、約18分)は、東京湾奥部、浦安・行徳沿岸の、高度成長期の埋め立てによって変貌する以前の、遠浅の海が広がる自然環境を映像で記録したきわめて貴重なものです。戦後は日本全体でもごく少数が渡来するだけになってしまったサカツラガンというガンの仲間が、群れで行徳の干潟に渡来していたようすも見ることができます。発表当時、文部大臣賞などを受賞したほか、1996年には、(社)映像文化製作者連盟による「日本の短編映画100選」に選ばれるなど、日本の文化・記録映画の最初期の代表作とされる作品です。ぜひこの機会をお見逃しなく。
もやいの学校「うらやす野鳥文化史研究会」公開講座
「下村兼史と新浜 ~映画『或日の干潟』~」

【日時】3月23日(日) 14:00~16:00
【場所】浦安市郷土博物館 1階視聴覚室
アクセスはこちらです。
【講師】塚本洋三 山階鳥研特任研究員
【主催・問合せ】浦安市郷土博物館 電話 047-305-4300
同館のイベント紹介ページはこちらです。
下村兼史 制作映画リスト(PDF)はこちらです。
山階鳥研のウェブページ「野鳥生態写真の先駆者 下村兼史資料」はこちらです。
山階鳥研のイベント情報はこちらです。
※ 画像は、東京湾奥部、千葉県新浜で1940年前後に撮影されたサカツラガン(下村兼史撮影、山階鳥研図書資料AVSK_PM_0849)

所蔵名品から20「アイビス誌」/ 山階武彦助成金「国際生態学会議に参加して」/ハワイで足環をつけられたコアホウドリ/白瀬中尉のペンギン〜「山階鳥研NEWS」3月号

news_1403s山階鳥類研究所の広報紙「山階鳥研NEWS」3月号が発行になりました。
「所蔵名品から」では、150年以上の歴史をほこり、日本の鳥とも深いかかわりのある、イギリス鳥学会発行の学術雑誌「アイビス(Ibis)誌」について、鶴見みや古・自然誌研究室長に紹介してもらいました。同誌上で1887年に新種として発表されたノグチゲラの原色図版がご覧になれます。また、2013年度の山階武彦助成事業により助成を受けた方のなかから、イギリスで開催された生態学の国際会議に参加された大学院生の方に活動報告をお願いしました。
鳥にまつわる言葉を紹介する小コラム「とりのことば」、今号は「目白押し」です。
「山階鳥研NEWS」2014年3月号 目次
1面   表紙写真(ハシビロガモ) 賛助会員 小林隆成
2-3面  所蔵名品から20「THE IBIS(アイビス)誌」 鶴見みや古
4面   山階武彦助成金活動レポート「国際生態学会議に参加して」 松葉史紗子
5面   ハワイで足環をつけられたコアホウドリ保護後放鳥/テーマトークのご案内
6面   明治の南極探検家 白瀬中尉のペンギン/聟島のアホウドリ卵は
孵化しませんでした
7面  ドイツから渡り鳥研究者来所/シンポジウム「希少鳥類の未来を考える」
のご案内/所員の著書「進化学事典」/鳩レースに帰還率賞贈呈
8面   事務局から/とりのことば/編集後記
「山階鳥研NEWS」は、山階鳥研の活動や、鳥学研究や鳥の話題をやさしく紹介するニュースレターです。賛助会員に入会いただきますと、隔月でお送りいたします。
※賛助会員のご入会は「ご支援のお願い」をご覧ください。
山階鳥研NEWSのこれまでの号の目次はこちらです。

長谷川博東邦大学教授の退職記念講演会が開催されます(3月8日(土))

albatross02アホウドリの保全に尽力されてきた長谷川博教授の退職記念講演をかねて、希少鳥類の保全研究に焦点を当てたシンポジウムが開催されます。山階鳥研からは尾崎清明副所長がヤンバルクイナについてお話しします。山階鳥研はこの催しを後援しています。

東邦大学理学部野生生物保全研究センター設立記念シンポジウム
「希少鳥類の未来を考える」

【日時】3月8日(土)13:00〜17:15
【会場】東邦大学習志野キャンパス 薬学部C館101号室
→ アクセスはこちらです。
【参加費】無料
【プログラム】
「飛べない鳥、ヤンバルクイナの保全」
尾崎清明(山階鳥類研究所)
「日本に生息するライチョウの現状と保護の展望」
小林篤(東邦大学理学部)
「今タンチョウに起きていること」
百瀬邦和(NPO法人タンチョウ保護研究グループ)
「コウノトリの野生復帰に向けて -”つながり”を運ぶコウノトリ-」
武田弘子((株)野田自然共生ファーム)
(退職記念講演)「アホウドリからオキノタユウへ」
長谷川博(東邦大学理学部)
◆総合討論
【主催】東邦大学 理学部生物学科
【問合せ】東邦大学 地理生態学研究室 電話:047-472-1162 東邦大学
→ 東邦大学のプレスリリースはこちらです
【後援】(公財)山階鳥類研究所ほか
山階鳥類研究所のイベント情報はこちらです。

3月のテーマトークは「採集人折居彪二郎と山階鳥類研究所」(3月8日(土))です

theme_talk201403山階鳥類研究所の所員が我孫子市鳥の博物館で出前トークをする、第2土曜日恒例の「テーマトーク」、3月は今週末、3月8日の開催です。自然誌研究室専門員の平岡考が、戦前に活躍した鳥獣採集人の折居彪二郎(おりい・ひょうじろう、1883-1970)についてお話しします。
オリイヤマガラ、オリイオオコウモリなど鳥類や哺乳類の名前に「オリイ」とついているものがあることを聞いたことがあるかもしれません。これらはこういった鳥や獣の採集に尽力した、折居彪二郎を記念して名付けられたものです。鳥類標本の採集が研究の中心だった時代の研究はどのようだったのか、折居彪二郎は鳥類研究にどんな貢献をしたのか、山階鳥類研究所に残されている採集品はどのくらいの数があり、どんなものなかについてご紹介します。
第35回 採集人折居彪二郎と山階鳥類研究所
【講師】平岡考 山階鳥研自然誌研究室専門員
【日付】3月8日(土)
【時間】13時15分~ ※30分のテーマトーク終了後、質疑応答の時間あり
【場所】我孫子市鳥の博物館 2階多目的ホール
交通案内はこちら
【参加費】無料(入館料が必要です)
【定員】先着50名
【主催・問い合わせ先】
山階鳥類研究所(TEL. 04-7182-1101)、我孫子市鳥の博物館(TEL. 04-7185-2212)
山階鳥類研究所の標本についてはこちらです。
山階鳥類研究所のイベント情報はこちらです。
※ 画像は1913年 30歳ごろの折居彪二郎(写真提供:大畑孝二氏)