月別アーカイブ: 2015年2月

2月のテーマトークは「ルリビタキの茶色い雄と青い雄は争い方が同じなのか」(2月14日(土))です

ルリヒ?タキ雄_morimoto_s寒い寒いと言っているうちにも、日が少しずつ長くなり、ここ千葉県の北部ではシジュウカラの囀りが聞かれたりもしていますが、いかがお過ごしでしょうか?

山階鳥類研究所の所員が我孫子市鳥の博物館でトークをする、第2土曜日恒例の「テーマトーク」、2月は今週末、2月14日の開催です。森本元・支援研究員にバードウォッチャーにはおなじみの青い鳥、ルリビタキについて話してもらいます。

熱心な鳥好きの方はご存じかもしれませんが、全身が美しい青色をしているルリビタキの雄は、若いときは茶色をしており、青くありません。しかも、そういった若くて茶色い個体も繁殖するのです。1歳で繁殖するときにはすでに「ぱっと見て雄」という色彩になっている種の鳥もいるのに、ルリビタキの雄はどうして「ぱっと見て雌」の色彩のまま繁殖するのでしょうか?このトークでは幸せの青い鳥とも呼ばれることがあるルリビタキの色の違いが、雄の闘争方法にどのように関係しているのかをご紹介します。

第44回「ルリビタキの茶色い雄と青い雄は争い方が同じなのか」
【講師】森本元 山階鳥研支援研究員
【日付】2月14日(土)
【時間】 13時30分~ ※30分のテーマトーク終了後、質疑応答の時間あり
【場所】我孫子市鳥の博物館 2階多目的ホール
→ 交通案内
【参加費】無料(入館料が必要です)
【定員】先着50名
【主催・問い合わせ先】

山階鳥類研究所(TEL. 04-7182-1101)、我孫子市鳥の博物館(TEL. 04-7185-2212)

※ 山階鳥類研究所のイベント情報はこちらです。

新年のご挨拶/山階芳麿賞記念シンポジウム報告/御蔵島ノネコ持ち出しプロジェクト/山階武彦助成事業応募受付中〜「山階鳥研NEWS」1月号

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遅くなりましたが、山階鳥類研究所の広報紙「山階鳥研NEWS」1月号の内容をご案内します。

この号では、2014年9月に開催した、山階芳麿賞記念シンポジウムの要旨を掲載しました。

このシンポジウムは、今回山階芳麿賞特別賞を受賞された、オーストラリアの小島でハイムネメジロというメジロのすべての個体を足環で識別して、その動向を30年にわたって調べ、さまざまな成果を挙げられた橘川次郎 クイーンズランド大学(オーストラリア)名誉教授と、小鳥が歌を歌うためには歌を覚えなければいけないことを明らかにし、メンフクロウが餌のネズミの鳴き声が聞こえてくる方向を知る仕組みを解明された、小西正一 カリフォルニア工科大学(アメリカ合衆国)名誉教授の功績を記念して行われたものです。
コンビーナーである山岸哲 山階鳥研名誉所長・兵庫県立コウノトリの郷公園園長と渡辺茂 慶応義塾大学名誉教授の司会進行で、長谷川博 東邦大学名誉教授、江崎保男 兵庫県立大学大学院教授、岡ノ谷一夫 東京大学大学院教授、内田博之 鹿児島大学大学院教授の4氏が行った講演と、パネルディスカッションの要旨を掲載しています。

鳥にまつわる言葉を紹介する小コラム「とりのことば」、今号は「ウィッシュボーン」です。

「山階鳥研NEWS」2015年1月号 目次
1面 表紙写真(アデリーペンギン、ヒゲペンギン、ジェンツーペンギン) 賛助会員 中村恵美
2面  新年のご挨拶   所長 林良博/
山階武彦助成事業応募受付のお知らせ/NEWS表紙写真募集のお知らせ/四国地区賛助会員の集いのお知らせ
3面 山階芳麿賞記念シンポジウム 受賞者のコメント 橘川次郎・小西正一
3〜8面  山階芳麿賞記念シンポジウム要旨(コンビーナー:山岸哲・渡辺茂、講演:長谷川博、江崎保男、岡ノ谷一夫、内山博之)
9面  オオミズナギドリの繁殖地御蔵島でノネコの島外持ち出しプロジェクト/テーマトークのご案内
10面  海外の研究者がセミナー/事務局から/とりのことば

※ 橘川次郎氏・小西正一氏への受賞決定のプレスリリースはこちらです。
※ 山階芳麿賞についてはこちらをご覧ください。
※ 山階鳥研のイベント情報はこちらをご覧ください。

「山階鳥研NEWS」は、山階鳥研の活動や、鳥学研究や鳥の話題をやさしく紹介するニュースレターです。賛助会員に入会いただきますと、隔月でお送りいたします。
※賛助会員のご入会は「ご支援のお願い」をご覧ください。
山階鳥研NEWSのこれまでの号の目次はこちらです。

献本ありがとうございます

出版社や著者から紹介の依頼を付して献本いただいた書籍です。ご寄贈大変ありがとうございました。
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都会の野生オウム観察記s

マーク・ビトナー(著)、小林正佳(訳)『都会の野生オウム観察記』築地書館, 東京.(2015年1月20日発行、368ページ、2,400+税、 ISBN 978-4-8067-1487-3) → 版元ページはこちら

ライフスケープs

『自然を見つめる人の写真誌 ライフスケープ』vol. 1.(『風景写真』1月号臨時増刊、通巻142号)ブティック社,東京.2015年1月20日発行. 162ページ. 1,500円(本体1,398円)
→ 版元ページはこちら


くらべてわかる野鳥s


叶内拓哉(写真・文)『くらべてわかる野鳥』山と渓谷社, 東京. (2015年2月20日発行、128ページ、1,600円+税、ISBN 978-4-635-06347-0 ) → 版元ページはこちら

山階武彦助成事業(研究者の海外渡航を助成)の締切は2月15日です。

hiyodori_&_sendan山階鳥類研究所では「山階武彦助成事業」として、研究者の海外渡航を助成しています。

野生鳥獣の保護に関する学術のに国際会議に出席し発表を行う者あるいは野生鳥獣の保護に学術調査を行う者に対し、30万円(上限)の助成を行います。

現在、来年度の助成について、応募を受け付けています。

助成対象期間:平成27年4月1日〜平成28年3月31日

応募締切は、平成27年2月15日です。

応募方法の詳細は「山階武彦助成事業 平成27年度助成要綱」をご覧ください。

これまでの助成実績は「山階武彦助成事業について」をご覧ください。

多くの研究者の皆さんのご応募をお待ちしています。