月別アーカイブ: 2016年10月

第26回鳥学講座「コアジサシ保全活動の現場から」(11月5日(土)、我孫子)JBFで開催します

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我孫子市で開かれる鳥のお祭り「ジャパンバードフェスティバル2016」に合わせ今年も鳥学講座を開催します。多くのみなさまのご来場をお待ちしております。

第26回鳥学講座「コアジサシ保全活動の現場から」
【日時】2016年11月5日(土)13:30〜15:00(開場13:00)
【場所】アビスタ(我孫子市生涯学習センター)ホール(千葉県我孫子市若松26-4)
JR我孫子駅南口から「アビスタ・市役所経由」のバスで「アビスタ前」下車すぐ
地図(外部サイト)
【講師】北村 亘(NPO法人リトルターン・プロジェクト代表/東京都市大学講師)
【参加費】無料 【定員】120名(事前申込不要・先着順)
【主催・問合せ】我孫子市鳥の博物館(電話04-7182-2212)
(公財)山階鳥類研究所(電話04-7182-1101)

レジュメ(+講師プロフィール)はこちらからダウンロード可能です。

浜辺でキリッキリッと鳴きながら海に急降下して魚を採るコアジサシは、夏の海辺の風物詩でしたが、自然の海岸線の減少やアウトドアレジャーでの砂浜への立ち入りなど様々な要因から絶滅危惧種になっています。東京都大田区の海に近い下水処理場の屋上で繁殖するようになったコアジサシの保護活動の実際を、市民参加型の活動で進めるリトルターン・プロジェクトの代表を務める北村さんに紹介していただきます。

【時間割掲載!】「山階鳥研 見にレクチャー8」@ジャパン・バード・フェスティバル(11/5-6)においでください!

jbf2015_entrance_s年に1回、山階鳥研の地元、千葉県我孫子市で開催される、鳥と環境のお祭り「ジャパン・バード・フェスティバル(JBF)」は今年は、この週末、11/5(土)、11/6(日)です。
山階鳥研では一般の方から見学のご希望が多いことに応えて、今年も、JBF期間中、山階鳥研の講堂で所員が交代でミニレクチャーを行います。スライドによる、研究所紹介や研究紹介です。ご入場には当日配布の整理券が必要です。下記注意事項をお読みいただきご来場ください。皆様のお越しをお待ちしております。

ジャパンバードフェスティバル(JBF)2016
山階鳥研見にレクチャー8

【日程】
2015年11月5日(土)9:30〜16:00(最終入場15:30)
2015年11月6日(日)9:30〜15:00(最終入場14:30)
【場所】山階鳥研講堂
【内容】鳥研所員による研究紹介・研究所紹介
【入場】無料
【ご注意】
※ 各回講演時間25分、定員40人(一斉入場、一斉退出)
※ ご入場には整理券が必要です。定員に達しましたら整理券の配布は終了致します。
※ 整理券は当日分のみを9時20分より山階鳥研の玄関で配布致します。
※ 整理券はお一人様5枚までの配布となります。一度に複数回の整理券はお出しできません。複数の講演をご希望の方は、お持ちの整理券の回が終了してから次のご希望の回の整理券をお取りください。
※ 「山階鳥類研究所紹介」はスライドやビデオを使って研究所の活動を紹介する講演です。研究所全体の見学は行いません。玄関ロビー内と一部廊下のポスター展示は整理券なしでもご自由にご覧いただけます。
※ 駐車場の用意はありません。なるべく公共交通機関をご利用ください。
時間割・講演内容の紹介・会場へのアクセス等の詳細はこちらのリンク(イベント情報)をご覧ください。
ジャパン・バード・フェスティバル(JBF)のサイトはこちらです。

※写真は昨年の「見にレクチャー」初日開始早々の山階鳥研玄関での整理券配布のようすです。

「山階鳥類学雑誌」(第48巻1号)のご案内

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山階鳥類研究所の学術雑誌「山階鳥類学雑誌」は年に2冊の発行です。2016年9月30日付けで発行された、2016(平成28)年度の第1号についてご紹介します。

● 短報
鈴木惟司: 南関東における有毒性小低木オニシバリDaphne pseudomezereum(ジンチョウゲ科Thymelaeaceae)の果実食者と種子食者. pp. 1-11.
● 報告
吉原隆太・後藤義仁・北浦賢次・水田拓: 鹿児島県奄美大島におけるヤイロチョウPitta nymphaの記録. pp. 12-15.
説田健一: 山階鳥類研究所の籾山鳥類コレクションから見つかった柳原要二による鳥類標本. pp. 16-28.
川路則友ほか: 東京近郊におけるオスヤマドリの行動圏および環境利用様式(英文). pp. 29-35.

● 誌碑  pp. 36-37.
● 書評 pp. 38.
● 正誤表 p. 39.
● 投稿される方へ(和文・英文)pp. 40-49.

<編集長の中村浩志信州大学名誉教授の編集後記から>
「自動撮影カメラが鳥の研究に役立つことを示す論文がまた本号に掲載された。鈴木惟司氏による有毒性小低木オニシバリの果実採食者に関する論文である。この植物は夏に赤い果実をつけるが、自動撮影カメラでその採食者はヒヨドリとカワラヒワで、前者は果肉を、後者は種子を食べることを示した。若い頃にカワラヒワの生態を研究した私にとって、林床でしかもこんなマイナーな植物の種子を採食している写真は、大きな驚きであった。いくら時間をかけて、野外観察しても、このような事実を明らかにすることは不可能である。昼夜を問わず監視を続ける自動撮影カメラのなせる威力と言えるだろう。
私は最近、ライチョウの生息する各地の山岳に自動撮影カメラを設置し、高山に侵入したニホンジカ、ニホンザル、イノシシ、キツネ、テン、カラス等が、日本の高山の生態系を破壊しつつある現状を監視し続けている。野外調査では、見えるものだけでなく、見えないものを見ることもまた重要である。」

「山階鳥類学雑誌」は、鳥類の研究論文を掲載する学術雑誌です。1952年に「山階鳥類研究所研究報告」のタイトルで創刊され、2003年に現在の誌名に改めました。山階鳥研の研究論文を掲載するとともに、所外の研究者の研究発表の場としても貢献しています。
賛助会員に入会され、「山階鳥類学雑誌」を購読するコースを希望された方にお送りしています(そのほかに広報紙「山階鳥研NEWS」を購読するコースもあります)。
※ 山階鳥類学雑誌の解説はこちらです。
※ 山階鳥類学雑誌の目次(1992年以降)はこちらです。
※ 山階鳥類学雑誌掲載論文(刊行後2年を経過したもの)のPDFはこちらです。
※ 賛助会員のご案内はこちらです。

アホウドリの保全活動と無人島生活を体験して/台湾のフクロウ類の目玉模様/絶滅危惧種ヘラシギ人工孵化個体の渡来確認2例に 「山階鳥研NEWS」9月号

news_1609_s大変遅くなりましたが、山階鳥類研究所の広報紙「山階鳥研NEWS」9月号をご紹介します。

3頁には、この1月に山階鳥研の調査隊に同行して、アホウドリの再導入プロジェクトの一環で行われているモニタリング調査にたずさわった学生レポーターのおひとり、篠原直登さんに体験記をお願いしました。5頁では、2000年代に急激に減少して、風前の灯と考えられている東アジア特産のシギ・チドリ類ヘラシギのロシアの繁殖地での保全活動が少しずつ効果を現す兆しを示していることが、鳥類標識調査により判明したことをご報告しました。

鳥にまつわる言葉を紹介する小コラム「とりのことば」、今号は「からすの行水」です。

「山階鳥研NEWS」2016年9月号 目次
1面 表紙写真(シジュウカラ)賛助会員孝橋貞樹
2面 上田恵介博士に山階賞を贈呈/第19回山階芳麿賞記念シンポジウム
3面  アホウドリの保全活動と無人島生活を体験して 東京大学大学院篠原直登
4面  Q&A 台湾のフクロウ類の目玉模様の意味は?
5面  絶滅危惧種ヘラシギ人工孵化個体の渡来確認2例に
6面  東日本地区賛助会員の集い開催報告/テーマトークご案内
7面  イベントご案内(足立区教養講座「アホウドリ保全研究の最前線」/手賀沼流域フォーラム/鳥学講座「コアジサシ保全の現場から」/JBF 2016「山階鳥研見にレクチャー8」)
8面  訃報(橘川次郎氏)/事務局から(新賛助会員・ご寄付)/とりのことば「からすの行水」/編集後記

「山階鳥研NEWS」は、山階鳥研の活動や、鳥学研究や鳥の話題をやさしく紹介するニュースレターです。賛助会員に入会いただきますと、隔月でお送りいたします。

※賛助会員のご入会は「ご支援のお願い」をご覧ください。
山階鳥研NEWSのこれまでの号の目次はこちらです。

研究成果発表会「環境研究の最前線」で、山階鳥研の所員が携わった研究成果を、「再導入による希少鳥類の保全:トキ、コウノトリ、ヤンバルクイナの事例から」と題して発表します(10/19(水)、東京)

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環境研究総合推進費は、持続可能な社会構築のための環境保全に資することを目的とした政策貢献型の競争的研究資金です。平成27年度に終了した環境研究総合推進費の研究課題の中から、一般の方々にわかりやすく、関心も高いテーマについてとりあげた、研究成果発表会「環境研究の最前線」が開催されます (要申し込み)。山階鳥研の尾崎清明副所長が参加した研究について永田尚志(ながた・ひさし)新潟大学教授が発表します。

発表会の対象は、環境研究の最前線に関心をお持ちの皆様、研究成果の活用を検討されている自治体・企業の皆様、環境研 究総合推進費への応募をお考えの研究者の皆様などです。数多くの皆様のご参加をお待ちしています。

平成28年度環境研究総合推進費 研究成果発表会
「環境研究の最前線」
【日時】10月19日(水)13:00~16:30(開場 12:30)
【場所】全日通霞が関ビル 8階大会議室A(東京都千代田区霞が関3-3-3) アクセス交通案内
【定員】120名(先着順) 【参加費】無料
【主催】環境省
【講演】「再導入による希少鳥類の保全:トキ、コウノトリ、ヤンバルクイナの事例から」
(永田 尚志 新潟大学 朱鷺・自然再生学研究センター 教授)他
【詳細・申込】環境省 環境研究・技術・情報総合サイトをご覧の上、FAXまたはe-mailでお申込みください。

※ 「飛べないクイナ『ウェカ』を訪ねて」(山階鳥研協力調査員 渡久地豊)はこちらです。環境省の環境研究総合推進費「再導入による希少鳥類の保全手法の確立に関する研究」での調査を紹介したものです。
※ 山階鳥研のヤンバルクイナのページ「ヤンバルクイナ その命名・生態・危機」はこちらです。

山階鳥研の所員がNHKの子供向け環境教育番組「なりきり!むーにゃん生きもの学園」(10/15(土)放送)に協力しました

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岩見恭子研究員は、NHKの子供向け環境教育番組「なりきり!むーにゃん生きもの学園」の取材に協力し、フクロウの生態や生息環境について協力していましたが、このたび下記日程で放送になりますので、ぜひお子様とご一緒にご覧ください。

なりきり!むーにゃん生きもの学園
「森のハンターフクロウになりきり!」
【放送日時】10月15日(土) 午前7:15〜8:00 7:30(NHK Eテレ)

*NHK「なりきり!むーにゃん生きもの学園」公式サイト(外部サイト)
当初ご案内した放送時間に誤りがありました。正しくは、午前7:15〜7:30です。お詫びして訂正いたします。
*ちなみに岩見研究員の出演はありません。
*このブログで使ったフクロウの画像は番組の映像とは関係ありません。

10月のテーマトークは「明治期の標本が語るもの〜絶滅鳥カロライナインコ〜」(10月8日(土))です

img_1201rev3_ss山階鳥類研究所の所員が我孫子市鳥の博物館でトークをする、第2土曜日恒例の「テーマトーク」、今月は、10月8日(土)の開催です。小林さやか・自然誌研究室専門員に、絶滅鳥カロライナインコと、その標本について話してもらいます。

北アメリカの絶滅鳥としてはオオウミガラスやリョコウバトと並んでカロライナインコがあります。山階鳥類研究所にはカロライナインコの標本が3点あり、うちの1点は明治期に国立博物館が所蔵していた標本でした。カロライナインコがどんな鳥か、そして、この標本がどのような経緯で集められ、現在は山階鳥研にあるのかについて近年の調査をもとに話をしてもらえるものと思います。

第61回「明治期の標本が語るもの〜絶滅鳥カロライナインコ〜」
【講師】小林さやか(山階鳥研自然誌研究室専門員)
【日程】2016年10月8日(土)

【時間】13時30分~ ※30分のテーマトーク終了後、質疑応答の時間あり
【場所】我孫子市鳥の博物館 2階多目的ホール → 交通案内(外部サイト)
【参加費】無料(入館料が必要です)
【定員】先着50名
【主催・問い合わせ先】
山階鳥類研究所(TEL. 04-7182-1101)、我孫子市鳥の博物館(TEL. 04-7185-2212)

※ 山階鳥類研究所のイベント情報はこちらです。
※ テーマトークは10月8日(土)のあと、11、12、1月とお休みして、次は2月11日(土)の開催です。
※ 11月5〜6日には、ジャパン・バード・フェスティバルで「山階鳥研 見にレクチャー」がありますのでぜひそちらにお越しください。
※ 11月7日(月)から2017年1月31日(火)までは我孫子市鳥の博物館が空調設備工事のため休館となりますのでご注意ください。