月別アーカイブ: 2018年4月

おかげさまでフェイスブックのファンが30カ国から1,500人を越え、ツイッターのフォロワーも10カ国から1,500人を越えました

2015年11月初めから開始した山階鳥研のFacebookページですが、この2018年4月1日に「いいね」していただいているファンの数が、おかげさまで1,501人となりました。すでに2年以上、原則としてすべての投稿に英文を併記(または使用言語の切替によって英文が表示されるように)しており、画像に示したとおり、日本以外に国外の29の国と地域から「いいね」をいただいています。

同じ時期に始めたTwitterのフォロワー数は、4月1日現在、1,572人です。Twitterも原則として日英のふたとおりで投稿しており、海外からのフォロワーはいずれも1%(=約15人)未満で、アメリカ合衆国、台湾、イタリア、カナダ、ニュージーランド、オーストラリア、フランス、ドイツ、ポーランドの9の国と地域からフォローされています。

皆様にご関心をお寄せいただき大変ありがとうございます。引き続き応援よろしくお願いします。

※ 山階鳥研のFacebookページはこちらです。
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人獣共通感染症の研究者がセミナーを行いました


山階鳥研では鳥類の移動や寿命などを、野鳥に番号付きの足環をつけて調べる鳥類標識調査を環境省の委託を受けて実施しています。野鳥にはマダニがついて運ばれることがあることから、山口大学共同獣医学部獣医微生物学教室の前田健教授のチームと共同研究として、野鳥につくマダニを介した感染症の調査を行っています。

この結果が出始めたことから、4月25日に前田健教授が山階鳥研でセミナーを行いました。セミナーでは人獣共通感染症の一般論からはじまり、標識調査によって得られたマダニがもつ病原体の調査から分かってきたことや、さらに今後の研究の見通しについて報告がありました。さらに野外調査における注意点の解説もあり、参加者した所員らは自分達に身近な話題であるだけに熱心に聴講し、質問していました。

※ 山階鳥研の鳥類標識調査についてのページ「渡り鳥と足環」はこちらです。

岡奈理子さんに定年退職の記念品を贈りました

岡奈理子・上席研究員は昨年9月30日をもって定年退職しました。退職の記念に、今年3月27日、職員、非常勤職員の有志一同から、記念品をお贈りしました。

記念品は岡さんの研究対象種である、東アジア特産の海鳥オオミズナギドリを羊毛フェルトで作ったものです。この作品は、羊毛ニードルフェルト作家つぐみさんに特にお願いして製作してもらいました。

羊毛ニードルフェルト作家、つぐみさんのブログでもこの作品が紹介されています。

山階鳥研では、所員が退職後も調査研究活動を継続することを支援するため、昨年10月、「山階鳥類研究所フェロー」制度を設けました。現在、岡さんも山階鳥研フェローとして、引き続きオオミズナギドリの保全活動などに取り組んでいます。

鳥類標本の寄贈が2件ありました

山階鳥研ではこのたび、それぞれ、地域の鳥類の保護や調査研究に長年携わられてきたお二人の方から鳥類標本の寄贈を受けました。いずれの収集品も、それぞれの地域の鳥類相の特色や変遷などを知るうえで重要な証拠資料です。貴重な資料のご寄贈大変ありがとうございました。(山階鳥研NEWS 2018年1月号より)

立花繁信氏から南三陸産の標本

宮城県在住の立花繁信(たちばなしげのぶ)氏からは、同県の南三陸地域で収集された仮剥製255点、液浸(えきしん)2点、羽毛3点、卵16点、合計276点の鳥類標本をご寄贈いただきました。立花氏は宮城県内の小学校教諭の傍ら、長年地域の野鳥の研究に携わってこられた方で、三陸地方に生息するイヌワシの繁殖生態研究や保全活動の第一人者です。寄贈された標本は、1949年から2008年までの半世紀にわたり、地域から届けられた鳥類の斃死体(へいしたい)を立花氏自身が剥製などの標本にしていたもので、この地域の鳥類相を知るうえで重要な証拠資料です。三陸地域の多くの自然史標本が東日本大震災で失われたなかで、半世紀前の南三陸の鳥類標本が残された意義は大きいものがあります。

立花繁信氏ご夫妻と標本寄贈を仲介された鈴木卓也氏(2017年5月31日、立花氏宅にて)

風間辰夫氏から新潟県産などの標本

風間辰夫(かざまたつお)氏は、新潟県の警察官を経て、新潟県庁に勤め、長年同県の鳥獣行政に携わってこられました。また山階鳥類研究所で行っている鳥類標識調査に当初から協力いただいているほか、新潟県内の鳥類保護にかかわるさまざまな活動に従事してこられました。風間氏からは、新潟県内で収集されたものを中心として、2004年3月から2017年5月にかけて本剥製667点、仮剥製184点、合計851点の鳥類標本のご寄贈をいただきました。これらは、新潟県内の救護施設に届けられた斃死体や救護の後死亡した傷病鳥などが中心で、一部飼育された外国産鳥類なども含まれています。

自宅で標本の梱包をする風間辰夫氏(2016年3月)

山階鳥研のサイト内にある関連ページも合わせてお読み下さい
>>山階鳥研の標本
>>山階鳥研NEWS目次(2018年)

【メディア出演情報】4/18(水)出口保全研究室長がNHKの番組でアホウドリ保護活動のお話をします。

山階鳥研の出口保全研究室長がNHKの「視点・論点」に出演し、アホウドリ保護活動のお話をします。是非ご覧下さい。

番組名: 視点・論点「アホウドリ復活へ 保全の成果と課題」

放送日:
[NHK Eテレ] 2018年4月18日(水) 午後1:50~午後2:00(10分)
[NHK総合] 2018年4月19日(木) 午前3:50~午前4:00(10分)*再放送*
(放送時間は変更される場合があります。NHK番組表でもご確認ください。

※ この番組の放送内容の全文がお読みいただけます。解説アーカイブス これまでの解説記事 「アホウドリ復活へ保全の成果と課題」(視点・論点)2018年04月18日 (水)(2018年4月26日追記)
※ NHK 「視点・論点」のウェブサイト(トップページ)

<山階鳥研サイトの関連ページ>も合わせてご覧下さい。
アホウドリ復活への展望
出口保全研究室長紹介