今日、7月5日は山階芳麿博士の誕生日です

※ 九州地方の水害で亡くなられた皆様にお悔やみ申し上げますとともに、被災された皆様にお見舞い申し上げます。引き続き豪雨が予想されております。ご無事をお祈りいたします。どうぞお気をつけてお過ごしください。

今日は山階鳥研の創立者、山階芳麿の120回目の誕生日です。山階芳麿は、1900年7月5日に当時の東京市麹町で生まれ、鳥類の研究と保護に一生を捧げました。

戦前にはアジア・太平洋地域の鳥類の分類学に多大な貢献をした山階芳麿でしたが、戦後は鳥類保護に力点を移し、日本の鳥類保護のリーダーとして日本およびアジアの鳥の保全のために尽力しました。 

当時、日本ではトキなどの絶滅を回避するために、野外での保護と並行して、飼育下での人工増殖を行うという考えは一般的ではありませんでした。山階芳麿は、鳥類研究や保護の国際会議などの機会に、人工増殖を積極的に行っている海外の実情を視察し、その考えや実際の技術を日本で紹介することに努めました。

写真は、1977年に視察のために訪れたアメリカ合衆国ウィスコンシン州の国際ツル財団での一コマです。

※ 山階芳麿が人工増殖について海外の事情を視察したいきさつを述べた、「私の履歴書」第26回「人工増殖の必要性痛感 世界の学者からトキを憂う声」 はこちらをご覧ください。

※ 山階芳麿の生涯についてはこちらをご覧ください。