小笠原諸島聟島で、伊豆諸島鳥島から移送して飼育して巣立たせた個体の孫に当たる世代の1羽の孵化が初めて確認されました

聟島で確認されたアホウドリの親(左:足環なし、右:Y75)とヒナ(第 3 世代、矢印)

小笠原諸島聟島で、伊豆諸島鳥島から移送して飼育して巣立たせた個体の孫に当たる世代の1羽の孵化が初めて確認されました。また、別に、移送個体の子の世代のヒナも1羽孵化し、初めて聟島で1シーズンに2羽が孵化しました。

新繁殖地である聟島で複数のヒナが誕生したのは初めてのことです。アホウドリは通常、巣立ち後 3〜5 年で出生地に戻り、つがいを作り、集団で営巣する習性があります。聟島で複数のヒナが誕生したことは、第3世代の誕生に合わせ、安定した新繁殖地の形成に向けて大きな進展となりました。

このことについて、2022年2月1日、東京都ならびに環境省と同時発表の形でリリースを行いました。

http://www.yamashina.or.jp/hp/p_release/p_release.html#20220201