今日はあいにく小雨が降って寒いですが、お彼岸もすぎてこのところ過ごしやすい陽気になってきました。
昨日の我孫子はよい天気でした。画像は2階のベランダから見える中庭のオオシマザクラです。職員が誘い合ってお花見ランチを楽しんでいました。
月別アーカイブ: 2013年3月
東京駅前に山階鳥研の標本展示〜インターメディアテクが開業しました
3月21日から、東京駅丸の内南口前に開業したJPタワー(写真右)内の学術文化施設「インターメディアテク」(IMT)に山階鳥研所蔵の標本が展示されています。
JPタワーは、1931年に建造された旧東京中央郵便局の建物を一部保存再生し、新たに建てた高層ビルをあわせたもので、オフィス棟、商業施設、国際会議場などから成っています。このうち、低層部の一部、旧東京中央郵便局の建物2・3解部分にインターメディアテクがあります。
東京大学が開学以来収集してきたおもに自然誌系の学術標本コレクションとあわせ、山階鳥研の所蔵鳥類標本約300点が、保存、展示、公開されています。東京大学総合研究博物館が得意とする、レトロな趣味で統一したすてきな展示が、昭和モダニズムを代表するといわれる建築を生かした空間に繰り広げられています(写真左 ©インターメディアテク)。また特別展示やイベントでは「大学における最先端科学の成果や各種表現メディアにおけるユニークな創造を、常設展示の世界観と融合させながら、随時公開」します。
【名称】 JPタワー学術文化総合ミュージアム「インターメディアテク」
【住所】 100-7003 東京都千代田区丸の内2-7-2 JPタワー 2〜3F
(JR東京駅徒歩1分・東京メトロ丸の内線東京駅地下より直結)
【開館時間】11:00〜18:00 (木金は20:00まで、入館は閉館時刻の30分前まで)
【定休日】 月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日休館)、年末年始、その他館が定める日
【入館料】 無料
【問い合せ先】 03-5777-8600(ハローダイヤル)
東京駅からすぐですので、出張の空き時間などに立ち寄ることも可能と思いますし、商業施設 KITTE もありますので、ご家族で買い物組と展示観覧組の二手に分かれる作戦もあるかと思います。多数の皆様のご来場をお待ちしています。
インターメディアテクのウェブサイトはこちらです。
JPタワーの商業施設 KITTE のウェブサイトはこちらです。
山階鳥類研究所のイベント情報はこちらです。
台湾の鳥の団体からお客様が見えました
3月12日、中華民国野鳥学会の程建中理事長が、山階鳥類研究所を訪問されました。中華民国野鳥学会は台湾各地の野鳥の団体の連合体です。
台湾には、過去にアホウドリが棲息していた島があることから、日本でアホウドリの保護を進めている山階鳥類研究所を訪問されたものです。尾崎清明・副所長ほかが対応し、アホウドリの保護について意見交換しました。
※写真の左端から尾崎副所長、佐藤文男研究員、程理事長、当日同行した佐藤真弓さん(バードライフ・インターナショナル・アジア・ディヴィジョン)、茂田良光研究員。
山階鳥研のウェブページ「アホウドリ 復活への展望」はこちらです。
3月のテーマトークは「最近の中国のトキ事情」(3月9日(土))です
山階鳥類研究所の所員が我孫子市鳥の博物館で出前トークをする、第2土曜日恒例の「テーマトーク」、3月は下記の要領で今週末です。
日本の野生トキの全個体が捕獲され、飼育下におかれて野外からいなくなったのと同じ1981年に、中国陝西省洋県で生き残っていた少数のトキが再発見され、それ以後、中国の野外と飼育下での保護が進められ、個体数が増加しています。その間、日中の協力が進められ、佐渡でもトキが再び繁殖するようになりました。今回は、2010年9月から2年間、国際協力機構(JICA)のトキ保全にかんする技術協力プロジェクトで中国に専門家として派遣され、昨年9月に帰国した米田重玄研究員が、自身の活動もふくめ、中国のトキの現状について報告します。
第23回「最近の中国のトキ事情」
【講師】米田重玄 山階鳥研保全研究室研究員
【日付】3月9日(土)
【時間】13時15分~ ※30分のテーマトーク終了後、質疑応答の時間あり
【場所】我孫子市鳥の博物館 2階多目的ホール
【参加費】無料(入館料が必要です)
【定員】先着50名
【主催・問い合わせ先】
山階鳥類研究所(TEL. 04-7182-1101)、我孫子市鳥の博物館(TEL. 04-7185-2212)
山階鳥類研究所のイベント情報はこちらです。
中庭でデコイを抱えて・・
今週火曜日、アホウドリの小笠原再導入を担当している出口智広研究員が、中庭で、アホウドリのデコイ(プラスチック製の実物大模型)を抱えてインタビューを受けていました。
アホウドリの小笠原再導入はお陰様で多くの皆様から関心を寄せていただいており、メディアの方達からもしばしば取材の申込があります。今回は読売新聞の取材でちかぢか掲載されるとのことです。
小笠原群島聟島では2008年から5年間、ヒナを移送して人工飼育して巣立たせた結果、人工飼育で育った個体が徐々に島に帰りつつあります。昨年11月に帰還個体と野生個体のつがいから1卵が生まれましたが、孵化しませんでした。来シーズン以降の繁殖に期待が持たれています。引き続き皆様のご支援をお願い致します。
「産卵確認!〜アホウドリ再導入を進めている小笠原群島の聟島で」(昨年12月5日)はこちら
「聟島で抱卵中だったアホウドリの卵は発生していませんでした」(本年1月17日)はこちら
山階鳥類研究所のウェブページ「アホウドリ 復活への展望」はこちら
実は3種だった!メボソムシクイ/カラスのおでこの形は頭の骨の形? 〜「山階鳥研NEWS」3月号
山階鳥類研究所の広報紙「山階鳥研NEWS」3月号が発行になりました。
この号では、齋藤武馬研究員が自身の研究であるメボソムシクイの系統分類について、見開き2ページで紹介しているほか、Q&Aでは、初歩のバードウォッチングの必須科目として教わるハシボソガラスとハシブトガラスのおでこの形の違いが、頭骨の形に由来しているかの疑問に迫っています。
「山階鳥研NEWS」2013年3月号 目次
表紙 メダイチドリ 吉田正明(賛助会員)撮影
2-3面 じつは3種だった!メボソムシクイ 齋藤武馬
4面 Q&A カラスのおでこの形は頭の骨の形ですか?
5面 アホウドリ卵は発生していませんでした/
岡上席研究員が「ダーウィンが来た!」に協力
6面 中国・四国地区拡大賛助会員の集い報告/テーマトークご案内/
スズメの減少をわかりやすく紹介した本が出ました
7面 東京駅前に山階鳥研の鳥類標本展示
8面 とりのことば/事務局から(賛助会員/ご寄附/訃報/編集後記)
「山階鳥研NEWS」は、山階鳥研の活動や、鳥学研究や鳥の話題をやさしく紹介するニュースレターです。賛助会員に入会いただきますと、隔月でお送りいたします。
※賛助会員のご入会は「ご支援のお願い」をご覧ください。
※山階鳥研NEWSのこれまでの号の目次はこちらです。