今年もアホウドリが産卵しました!〜小笠原群島聟島

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● 今年も聟島でアホウドリが産卵しました!
絶滅危惧種アホウドリの小笠原再導入のため、2008年から2012年まで5年間、伊豆諸島鳥島から合計70羽のヒナを移送し、人工飼育によって69羽の巣立ちに成功していた、小笠原群島聟島(むこじま)で、昨年に引き続き、1卵の産卵が確認されました。
産卵が確認されたのは、昨年とおなじ、2008年に巣立った個体(色足環番号Y01、5歳、雄)と野生個体(足環なし)のつがいです。
山階鳥類研究所とNHKが共同で設置している監視カメラの画像を精査したところ、11月9日の映像でこのつがいの巣内に卵が確認されたものです。
報道発表資料はこちらです(2013年12月13日)。

● これまでの成果が、保全生物学の学術雑誌Oryxに掲載されています
アホウドリの小笠原再導入のこれまでの成果を報告した論文です。こちらのリンクで、英文要旨を読むことができます
Deguchi et al. 2013. Translocation and hand-rearing of the short-tailed albatross Phoebastria albatrus: early indicators of success for species conservation and island restoration. Oryx The International Journal of Conservation.
● 「鳥類保護のモデルケースに – アホウドリ回復プロジェクト」もお読みください
このプロジェクトを進めてきた出口智広研究員による解説を、科学技術振興機構のウェブサイト「サイエンス・ポータル」で読むことができます。こちらから、「鳥類保護のモデルケースに – アホウドリ回復プロジェクト」(2013年1月8日)をぜひお読みください。
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山階鳥研のウェブページ「アホウドリ 復活への展望」はこちらです。