月別アーカイブ: 2014年8月

国際会議の関係で山階鳥研は千客万来

prof_bairlein8月18日から25日の日程で東京池袋の立教大学で開催されている、国際鳥類学会議(IOC)の関係などで、8月22日、山階鳥研は千客万来となりました。
この日は、日程のなか日ということで海外の参加者が日帰りで近隣の鳥の生息地や鳥類関係の施設を見学に出かける、ミッドコングレスツアーの日に充てられており、そのため研究発表はお休みです。
その機会を利用して、国際鳥類学会議の会長である、ドイツのヘリゴランド鳥類研究所のフランツ・バイアライン教授が山階鳥研を表敬訪問し、島津理事長、林所長、尾崎副所長らが応接しました。
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さらに国際鳥類学会議の参加者として、J・C・ゴンザレス フィリピン大学教授も来訪しました。ゴンザレスさんは1990 年代に鳥類標識調査の技術交流のため山階鳥研に滞在した経験があり、久しぶりの来日です。
国際鳥類学会議とは別に8月18~19日に都内の都市センター会館で開催された「人と鶏の多面的関係に関する日タイ合同研究プロジェクト」会議出席のために来日した、ウィーナ・メクビチャイ チュラロンコン大学(タイ)名誉教授も山階鳥研を訪れました。メクビチャイ名誉教授も1990年代に共同研究のため山階鳥研に滞在した方です。
国際鳥類学会議のミッドコングレスツアーのひとつは我孫子を目的地としていて、参加者は我孫子市鳥の博物館、山階鳥研をおとずれ、さらに手賀沼の船上見学や、我孫子市で里山環境の保存と整備を進めている、岡発戸(おかほっと)地区の谷津田(谷津ミュージアム)を見学しました。
libraryツアーの参加者27名のうち、15名が山階鳥研を訪れ、所内の各部署を見学しました。特に希望して山階鳥研を訪れた参加者には、山階鳥研と同様な活動をしている、海外の博物館に所属する研究者が多く、短時間で駆け足の見学のなかにも、関心をもっていろいろな質問をしていました。

※ 「鳥類学の国際会議が東京で開催されています」はこちらです。
※ 写真上は、右から、バイアライン教授、メクビチャイ名誉教授、ひとりおいて、鶴見みや古自然誌研究室長、林良博所長、尾崎清明保全研究室長。
※ 写真中は、右から、ゴンザレス教授、茂田良光研究員、吉安京子専門員、鶴見自然誌研究室長、尾崎副所長、米田重玄専門員。
※ 写真下はの鶴見自然誌研究室長(左端後ろ向き)から図書室の解説を聞くツアー参加者。

鳥類学の国際会議が東京で開催されています

entrance_ioc8月18日から8月25日までの日程で、東京池袋の立教大学を会場に、国際鳥類学会議という鳥類研究者の国際会議が開催されています。
英語の名称をInternational Ornithological Congressといい、略称”IOC”なのですが、オリンピックとは関係ありません。
ここには世界各国から、1000人以上の鳥類研究者が集まって最新の研究について発表と討論が行われています。
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インターネットで瞬時に地球の裏側とも電子媒体の論文がやりとりできる時代でも、論文になるにはまだ時間がしばらくかかるようなホットな研究成果について口頭で情報を得たり、あるテーマの大家からその人の研究の全体像を概観できる講演を聞いたり、研究の仲間と顔を合わせて討論し、また関心を同じくする新たな研究者仲間と知り合ったりすることは非常に重要です。
山階鳥研からも研究系の職員のほぼ全員にあたる17名が参加しており、研究発表や情報交換、討論にいそしんでいます。
※ 「国際鳥類学会議が2014年8月に開催されます」(日本鳥学会、PDF)はこちらです。
※ 「日本鳥学会主催、立教大学共催『第26回国際鳥類学会議』」(立教大学)はこちらです。
※ 写真下は鳥類標識調査の実務者の調整会議で発表する仲村昇研究員。

我孫子市鳥の博物館で「山階コレクション展」を開催中です。貴重資料をお見逃しなく!

torihaku_kanmuritsukushi来週、8月18日〜24日まで東京池袋で国際鳥類学会議(IOC)が開催されるのにあわせ、我孫子市鳥の博物館と山階鳥研では、同博物館を会場に、「山階コレクション展」を開催しています。
会期は11月30日までで、8月末までの前期、9月初めからの後期に分かれており、一部展示替えがありますが、特に、山階鳥研所蔵の貴重標本として名高い、カンムリツクシガモ、ミヤコショウビン、リュウキュウカラスバト等は前期のみ展示されます。同様に、海外産の絶滅鳥のリョコウバトとカロライナインコ、絶滅危惧種のエスキモーコシャクシギも前期のみの展示です。
また、前後期共通で、日本の鳥の「三大図鑑」のひとつと言われた山階芳麿「日本の鳥類と其の生態」とそれに用いられた木口木版(こぐちもくはん)の版木と下絵、試し刷りなどを展示しているほか、現在の山階鳥研の活動についても紹介しています。さらに、鳥の博物館所蔵になる標本で日本特産種を紹介しており、海外の鳥好きの皆さんにも見逃せない展示となっています。
ぜひこの機会を逃さずご覧ください。torihaku_hyohonrui

IOCサテライト企画「山階コレクション展」
【日時】2014年7月12日(土)〜11月30日(日)
9:30〜16:30(入場は16:00まで)
前期: 7月12日(土)〜8月31日(日)
後期: 9月2日(火)〜11月30日(日)
※ 前期と後期で展示替えを行います。(下記参照)
※ 毎週月曜日は休館(祝日の場合は開館、直後の平日が休館日)
→ 我孫子市鳥の博物館利用案内
【入場料】無料(博物館の入館料がかかります。)
【会場】我孫子市鳥の博物館 我孫子市高野山234-3 電話 04-7185-2212
→ 我孫子市鳥の博物館アクセス
【共催】我孫子市鳥の博物館 ・公益財団法人山階鳥類研究所
※ 所蔵名品から「世界に3点しかない絶滅鳥 カンムリツクシガモ」はこちらです
※ 所蔵名品から「空前絶後の1点の標本の謎 ミヤコショウビン」はこちらです
※ 所蔵名品から「劇的な絶滅をとげた鳥 リョコウバト」はこちらです
※ 所蔵名品から「絶滅に限りなく近い鳥 エスキモーコシャクシギ」はこちらです

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※ 我孫子市鳥の博物館の企画展公式サイトはこちらです
※ 山階鳥研のイベント情報ページはこちらです
※ 「国際鳥類学会議が2014年8月に開催されます」(日本鳥学会、PDF)はこちらです。
※ 「日本鳥学会主催、立教大学共催
『第26回国際鳥類学会議』」(立教大学)はこちら
です。

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※ 写真上から1番目は、カンムリツクシガモの雌雄、ミヤコショウビン、リュウキュウカラスバトなどがならぶ壁面
※ 写真2番目は、アホウドリ、フクロウオウム(カカポ)などさまざまな出自の貴重標本、さらにヤマガラを例に地理的変異を示す標本のならぶ壁面
※ 写真3番目は山階芳麿「日本の鳥類と其の生態」と木口木版(こぐちもくはん)の版木と下絵、試し刷りなどと、奥にアホウドリのデコイなど現在の山階鳥研の活動を紹介した壁面
※ 写真4番目は我孫子市鳥の博物館所蔵標本で日本の固有種を紹介した壁面

福井市自然史博物館(福井県)・美幌博物館(北海道)に山階鳥研の標本を貸し出しています

bihoro_hanshutu夏休みは博物館などでもいろいろな展示が行われています。
この夏、山階鳥研から、福井市自然史博物館と北海道の美幌博物館に標本を貸出し、展示されていますのでご案内します。

●【福井市自然史博物館 第78回特別展】
どうやって決まるの?動物の大きさ ーミジンコからクジラまでー
場所:福井市自然史博物館 特別展示室
期間:平成26年7月19日(土)~9月23日(火・祝)まで
時間:9:00から17:15 (入館は16:45まで)
休 館 日:7月22日、28日、8月4日、11日、18日、25日、9月1日、8日、16日、22日
入 館 料:100円
主  催:福井市自然史博物館
※ 福井市自然史博物館「どうやって決まるの?動物の大きさ」のページはこちらです。
上記の展覧会には、小さな鳥の代表である、マメハチドリの仮剥製(研究用の剥製)1点を貸し出しました。

● 【平成26年度美幌博物館特別展】
ボクたちの町にくらす野鳥
期間 平成26年7月6日(日)~10月26日(日)
時間 9:30~17:00
休館日 毎週月曜日(祝日は除く)、国民の祝日の翌日
場所 美幌博物館 2階特別展示室
※ 美幌博物館特別展「ボクたちの町にくらす野鳥」のページはこちらです。
こちらの展覧会には、山階鳥研所蔵の標本から美幌町産の鳥類の本剥製(展示用の剥製)2点、アトリとキセキレイを貸し出しています。
お近くの方は立ち寄ってみられてはいかがでしょうか?

※ 画像は、6月26日に標本の借用に来所された美幌町立博物館スタッフによる梱包作業のようすです。
※ 山階鳥類研究所の標本についてはこちらをご覧ください。

8月8日(金)は一斉休業します

mizuhiki2011年以降実施しておりますが、夏季の節電対策として山階鳥研は、照明、空調の使用抑制等に加えて、今夏も2度の一斉休業を行い、その2度目を8月8日(金)に実施します。ご関係の皆様にはご不便をおかけいたしますが、ご了承ください。
「夏季一斉休業のお知らせ」はこちらです.