啓蟄もすぎて、ここ我孫子の周辺でも少しずつ春の気配が感じられるようになってきましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。
山階鳥類研究所の所員が我孫子市鳥の博物館でトークをする、第2土曜日恒例の「テーマトーク」、3月は今週末、3月14日の開催です。小林さやか・専門員に帝室博物館の鳥類標本コレクションについて話してもらいます。
「東京帝室博物館」といっても何のことかわからないかもしれません。現在、上野公園の正面、科学博物館を脇に従えるようにしてにある、仏像や古い絵画を展示している東京国立博物館の前身です。「帝室」の言葉どおりこの博物館は、当時の宮内省の管轄する、天皇家の博物館でした。そして、東京帝室博物館は、今の東京国立博物館と違い、自然史標本も収集・所蔵する博物館だったのです。山階鳥研には明治・大正期に収集されたこの帝室博物館旧蔵の貴重な鳥類標本が保管されています。なかには絶滅した鳥類の標本が含まれています。当日は小林専門員がこれらの標本や歴史について紹介します。
第45 回「明治・大正期の鳥類標本 —帝室博物館コレクション—」
【講師】小林さやか 山階鳥研自然誌研究室専門員
【日付】3月14日(土)
【時間】各回とも 13時30分~ ※30分のテーマトーク終了後、質疑応答の時間あり
【場所】我孫子市鳥の博物館 2階多目的ホール
→ 交通案内
【参加費】無料(入館料が必要です)
【定員】先着50名
【主催・問い合わせ先】
山階鳥類研究所(TEL. 04-7182-1101)、我孫子市鳥の博物館(TEL. 04-7185-2212)
※ 山階鳥類研究所のイベント情報はこちらです。
※ 画像は東京帝室博物館旧蔵で、現在は山階鳥研所蔵の絶滅鳥リュウキュウカラスバトのタイプ標本(種の命名のさいに使った標本)です。