月別アーカイブ: 2016年6月

上田恵介博士に山階賞/アホウドリ小笠原の聟島と嫁島で初めて繁殖成功/下村兼史の写真展を2018年に開催/「山階鳥研NEWS」7月号

news_1607_s山階鳥類研究所の広報紙「山階鳥研NEWS」7月号の内容紹介です。

冒頭では先日、報道発表を行った、上田恵介・立教大学名誉教授への第19回山階芳麿賞の贈呈決定にかんして、プロフィールや贈呈理由を掲載しました。こちらも報道発表を行ったニュースですが、アホウドリの、昨秋からこの春にかけての繁殖期に、伊豆諸島鳥島と小笠原諸島でどんな動きがあったかをご報告しました。さらに、昨年度、平成27年度の寄附金、賛助会費収入および賛助会員数について簡単にまとめました。

鳥にまつわる言葉を紹介する小コラム「とりのことば」、今号は「嘴(くちばし)が黄色い」です。

「山階鳥研NEWS」2016年7月号 目次
1面 表紙写真(カルガモ)
2面 山階芳麿賞の贈呈理由 選考委員長 林良博
3面  「平成28年度熊本地震」で被災された皆様へ/アホウドリ小笠原諸島の聟島と嫁島で初めて繁殖
4面  アホウドリ鳥島のヒナは468羽/下村兼史の写真展を2018年秋に開催します
5面  科学研究費補助金研究成果発表会開催/岡奈理子上席研究員が伊豆諸島御蔵島でのオオミズナギドリの研究保護活動の功績で表彰
6面  平成27年度決算報告/平成27年度寄附金・賛助会費収入及び会員数のご報告/鳥類標本製作技術講習会を今年も開催
7面  中学生の訪問学習/世界ふしぎ発見!で標本など紹介/出口研究員がFMラジオ出演/建築の展覧会にアホウドリのデコイ展示/テーマトーク
8面  事務局から(賛助会員・ご寄付、一斉休業のおしらせ)/とりのことば

「山階鳥研NEWS」は、山階鳥研の活動や、鳥学研究や鳥の話題をやさしく紹介するニュースレターです。賛助会員に入会いただきますと、隔月でお送りいたします。

※賛助会員のご入会は「ご支援のお願い」をご覧ください。
山階鳥研NEWSのこれまでの号の目次はこちらです。

カレドニアガラスのくちばし/フクロウの子育て/文部科学省科学研究費補助金(特定奨励費)/岡・上席研究員が表彰/「山階鳥研NEWS」5月号

news_1605_s山階鳥類研究所の広報紙「山階鳥研NEWS」5月号の内容紹介です。

冒頭の「カレドニアガラスの嘴」は、山崎剛史研究員が加わっておこなった、道具を使うカレドニアガラスの嘴についての興味深い研究の解説です。2ページでは、我孫子市鳥の博物館で、我孫子市内の山林にカメラ付きの巣箱をかけて観察しているフクロウの話題について、同博物館の村松さんに寄稿してもらいました。3ページめは、山階鳥研が2015年度から受けている、文部科学省科学研究費(特定奨励費)「日本最大の鳥学関連資料群の維持管理・拡充・公開に関する研究事業」のあらましを紹介しました。

鳥にまつわる言葉を紹介する小コラム「とりのことば」、今号は「ウグイス嬢」です。

「山階鳥研NEWS」2016年5月号 目次
1面 表紙写真(セイタカシギ)
2面 カレドニアガラスの嘴 道具を使いやすい特殊な形に進化していることを発見/山階鳥研共催企画展「生き物に学び、くらしに生かすー博物館とバイオミメティクス」国立科学博物館で開催中
3面  巣箱観察にみるフクロウの子育て 我孫子市鳥の博物館学芸員
村松和行
4面  文部科学省科学研究費補助金(特定奨励費)「日本最大の鳥学関連資料群の維持管理・拡充・公開に関する研究事業」紹介
5面  科学研究費補助金研究成果発表会開催/岡奈理子上席研究員が伊豆諸島御蔵島でのオオミズナギドリの研究保護活動の功績で表彰
6面  平成28年度事業計画と収支予算
7面  東日本地区賛助会員の集い/山階鳥類学雑誌第47巻2号No.134目次/Enjoy手賀沼!バードウィーク手賀沼探鳥会/オープンフォレストin松戸/テーマトーク
8面  事務局から(賛助会員・ご寄付/山階武彦助成事業助成対象者/表紙写真応募御礼)/とりのことば

「山階鳥研NEWS」は、山階鳥研の活動や、鳥学研究や鳥の話題をやさしく紹介するニュースレターです。賛助会員に入会いただきますと、隔月でお送りいたします。

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第19回山階芳麿賞を、上田恵介・立教大学名誉教授に贈呈することを決定しました

上田恵介氏03b日本の鳥類の研究または鳥類保護に関して特に顕著な功績のあった個人または団体に贈られる山階芳麿賞の第19回の賞を、上田恵介・立教大学名誉教授に贈呈することを決定しました。

今回の贈呈決定は、上田氏が、鳥類の行動生態学の分野の多岐に亘るテーマで、野外観察や野外実験などのフィールドワークを中心として行った研究により顕著な成果をあげ、後進の育成、普及啓発にも貢献された幅広い功績が、山階芳麿賞選考委員会により評価されたものです。

プレスリリースはこちらです。
山階芳麿賞について・歴代受賞者はこちらです。

賞の贈呈は、7 月13 日(水)に山階鳥類研究所の東日本地区賛助会員の集いにおいて行います。さらに、山階芳麿賞の記念シンポジウムを、9月24日(土)に東京大学弥生講堂(東京都文京区)で行います。記念シンポジウムについてはリリース資料にも記していますが、詳細が決定しましたら改めてご案内いたします。

6月のテーマトークは「オオミズナギドリの持ち時間ーノネコが激増する世界最大繁殖島・御蔵島の今ー」(6月11日(土))です

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関東では鳥たちが繁殖のまっさかりで、あちこちでいろいろな鳥の巣立ちビナが見られますが、皆様のお近くではいかがでしょうか?

山階鳥類研究所の所員が我孫子市鳥の博物館でトークをする、第2土曜日恒例の「テーマトーク」、今月は、6月11日(土)の開催です。岡奈理子・自然誌研究室上席研究員に、オオミズナギドリの最大の繁殖地御蔵島でのオオミズナギドリの生態と保全について話してもらいます。

ミズナギドリ類といってもなじみのない方が多いかもしれません。この仲間は繁殖期以外は陸に戻ることなく、ずっと海上で過ごしている生粋の海鳥です(カモメ類を海の鳥と思われている方が多いかもしれませんが、カモメ類はむしろ陸に近い場所の鳥で、生粋の海鳥の座はミズナギドリ類に譲ります)。そういった海鳥であるミズナギドリ類も子育ては陸でするしかなく、東アジアの海だけに棲息するオオミズナギドリは、日本、朝鮮半島、中国沿岸の島々で子育てをします。

そのオオミズナギドリの世界最大の繁殖地が、伊豆諸島の御蔵島で、1970年代にはその数は175〜350万羽と推定されていました。ところが近年、その数が激減しており、その原因として現在、同島に推定500頭いるとされる「ノネコ」による食害があることが指摘されています。「ノネコ」は人間が持ち込んだネコが野外で繁殖して、野生になってしまったものです。

今回のトークではオオミズナギドリの繁殖期の生態と、ノネコの捕食から世界的に貴重なオオミズナギドリの大繁殖地を守るために岡主任研究員もかかわって行っている取り組みについて紹介してもらいます。

第58回「オオミズナギドリの持ち時間ーノネコが激増する世界最大繁殖島・御蔵島の今ー」
【日程】2016年6月11日(土)
【講師】岡奈理子(山階鳥研自然誌研究室・上席研究員)

【時間】13時30分~ ※30分のテーマトーク終了後、質疑応答の時間あり
【場所】我孫子市鳥の博物館 2階多目的ホール → 交通案内(外部サイト)
【参加費】無料(入館料が必要です)
【定員】先着50名
【主催・問い合わせ先】
山階鳥類研究所(TEL. 04-7182-1101)、我孫子市鳥の博物館(TEL. 04-7185-2212)

※ 山階鳥研サイトの関連記事「オオミズナギドリの繁殖地ノネコ里親プロジェクト」についてはこちらをご覧ください。
※ 山階鳥類研究所のイベント情報はこちらです。