人獣共通感染症の研究者がセミナーを行いました


山階鳥研では鳥類の移動や寿命などを、野鳥に番号付きの足環をつけて調べる鳥類標識調査を環境省の委託を受けて実施しています。野鳥にはマダニがついて運ばれることがあることから、山口大学共同獣医学部獣医微生物学教室の前田健教授のチームと共同研究として、野鳥につくマダニを介した感染症の調査を行っています。

この結果が出始めたことから、4月25日に前田健教授が山階鳥研でセミナーを行いました。セミナーでは人獣共通感染症の一般論からはじまり、標識調査によって得られたマダニがもつ病原体の調査から分かってきたことや、さらに今後の研究の見通しについて報告がありました。さらに野外調査における注意点の解説もあり、参加者した所員らは自分達に身近な話題であるだけに熱心に聴講し、質問していました。

※ 山階鳥研の鳥類標識調査についてのページ「渡り鳥と足環」はこちらです。